この間違いのお陰で
夜は、奥さんと奥さんの両親と市内で食事。高瀬川のある木屋町へ。高瀬川沿いの桜は蹴飛ばせば花開くのではないかと思えるほど、桜のつぼみが膨らんでいました。
今日の食事は、引っ越しのお礼を込めてバリバリの京料理。ついでに今度の月曜日にやってくる私達の結婚祝いもかねてしまう。現地集合ということで、大学にギリギリまでいた。
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大学を出る時に、休日出勤をしていた教務の事務方に声をかけられる。来年度の時間割編成のことで相談を受ける。あれこれ話していたら何を間違えたか、帰る場所を以前の自宅を思い込んでしまった。
以前の自宅は駅前だから予定していた電車に十分間に合うと思ってしまった。この間違いで、店には遅刻してしまったのだが、この間違いのお陰で懐かしい人に会えた。
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山科駅で地下鉄に乗ろうとJRの改札口を出たら、大きな人影が目に入った。そして、その人を見たら、なんと一昨年全国教室ディベート連盟の研究開発委員会でお世話になった京都大学法学部のT教授である。
D教授は私よりも若い。いかにも切れるという感じのする先生であるが、温厚でもある。本人だと確信した私は、思わず声を掛けてしまった。
『D先生』
先生も私のことを覚えてくださっていたようで、しばし驚きのまま会話を交わす。
「そういえば、京都橘大学にいらっしゃるとおっしゃっていましたよね」
瀬田にお住まいとのことで、ここで地下鉄からJRに乗り換えるタイミングだったとか。
いやあ、縁のある方っているものだなあ。
『今度市内の美味しいお店を紹介してくださいね』
「ぜひ」
と約束して別れる。楽しみである。
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京料理は、これでもかっというぐらい春の食材ばかりであった。義父がカメラを持ってきていたので、私は撮影せず。ただ食べることを堪能。
『う〜ん。美味しい』
とだけ言って食べる。食べ続ける。一つ一つ味を解説せねばならない食のレポーターは大変な仕事だなあと思う。
お値段もそれなりのものではあったが、十分堪能できて、御礼もできたのではないかと。美味しかったなあ。お腹いっぱい。
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