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2007/04/27

学生の相談に乗る

学生の相談に乗る。
塾の講師を始めたが、授業が上手く行かないという相談である。
教師としての実力を磨くには、塾の教師をやるのが良いという私のアドヴァイスを受けて、この春から挑戦し始めたと言う。それはよしよしである。

だからそれに関して相談があるというのであれば、私にも責任の一端がある。相談に乗る。
いろいろと聞いてみると完全に舐められている。
馬鹿にされている。ちょっと見ると子どもが悪いようにも思えるが、実は違う。
その原因は子どもにあるのではなく、学生の方にある。

要は、教材研究が全く足りないのである。

            ◆

『その場面を再現してごらん』
『その授業のために、その教科書の2ページで何個質問を考えた? 発問は?』
『90分の授業のために、どれだけの時間をかけて準備した?』

いくつかの質問をするが、はっきり言って話にならない。
厳しく指導する。

『君は、教師を目指しているんだろ? 5人の子どもを相手にして、その子どもたちを伸ばすことにもっと全力でぶつかって見なさい。アルバイトだって、子どもの前ではプロの先生なんですよ。給料をもらっているんですよ』

            ◆

あまり学生には見せない私の大学での授業細案も少し見せる。

『あのね、言いたくないけど私が90分の授業をつくるのに、その6〜7倍の時間をかけて準備しているんだよ。10時間ぐらいはかかっている。それ以前にもたっくさんの本を読んで、基礎的な知識や指導法を体に入れて、それでいて直接の90分のために10時間ぐらいかけて作っているんだよ。これがその細案の一部だ』
「・・・」
『どうした?』
「先生は、最初から出来るのだと思っていました」
『あほか。最初から出来る人なんていない。もっと言えば君は出来ないのに努力もしていないじゃないか。悩むなんて100万年早い。「ここまでやりました。でも、できません」というのなら、解決方法を考えることはできる。だが、まだそんなレベルではない』
「先生はこの研究室にある本は全部お読みになったのですか?」
『まだ読み終わっていないものもあるが、基本的には全部だ。家には遊びの本がまだあるぞ』
「そうなんですか」
『本を読めと言っているだろう。これだけ読んで、これだけ教材研究してというぐらい準備して子どもたちの前に立ったことがあるか? 準備はやりきったと言う思いで教室に入れば、子どもたちにそれは伝わるはずだ。まだ、やっていないから不安なだけだ。それは悩みではない、不安だ、準備が足りないまま授業に出て何かあったらどうしようという不安だ。それが子どもに見破られているんだ。だから舐められるんだ。まずは、やりなさい。やりきりなさい。学生時代なら時間はあるはずです』
「はい」

            ◆

素直なのは、うちの学生の良いところである。
本当に教師になりたいなら、頑張れ。
君は三回生だ。まだ、採用試験まで1年ちょっとある。
応援する。

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