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2007/04/11

いい日和だ

今日は特別な日だったので、京都市内にでかけていき用事を済ます。いい日和だ。

ひさかたの光のどけき春の日に静心なく花の散るらむ
紀友則

この歌は、一年のうちのたった数日しか存在しない。しかし、確実に存在する。それが今日である。

用事を済ませながら、いい日だったことを感謝する。

ちなみに、いい日は重なっていて、私の両親の結婚記念日である。自分の年齢に一つ加えると結婚の年数が分かる。便利である。

            ◆

京都市内は小学校や幼稚園の入学式入園式の姿があちらこちらで見ることができた。京都という土地のせいか、お母さんの着物姿が目立つ。私の小学校の入学式は母も着物で参加していた。式の時に民族服ってのは、いいなと素直に思う。

滋賀の桜を味わうと決めつつも、やはり市内に入ってしまえばそれは見ないで過ごすのももったいない。平野神社、今宮神社、鴨川、河原町通と桜の名所を見ながら通り過ぎる。

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平野神社

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今宮神社

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鴨川

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昼休のキャンパスの桜

(はんなり、って京言葉の語源は確か、花也だったよな)
なんてことを思ったりしながら時々車を止めて、ぼーっと見たり、写真を撮ったりしていた。

ああ、春も盛りを過ぎようとしている。
切ない、切ない。

            ◆

そんな思いを胸に、でも気持ちは授業モードに切り替えて、今年度一発目の授業の最終準備を研究室で行う。印刷したプリントの確認、授業の流れの確認、リハーサル、時間配分の微調整などをしながら研究室で過ごす。

今日の授業の国語科教育法1は、私の研究室の前の部屋が授業の教室である。臨床教育実践スタジオだ。授業の始まる10分前に研究室をノックするものがある。なんだろうと受け入れると、去年この授業を取っていた学生たちが
「先生、持って行くものはありませんか?」
と来てくれる。今年も授業を受けて去年の復讐を、いや、復習をするというのだ。一回目の授業は荷物が多いので助かる。

            ◆

開始5分前には学生全部が教室に揃っていた。私も5分前に教室にいて資料の最終チェックをしていた。チャイムが鳴るまでの間、シーンとした空気が充満する。いい感じだ。そして、チャイムと同時に
『起立』
である。

今日の授業は、〜「授業開き」について その理論と実際〜という感じで90分を行った。去年よりも受講予定の学生数が多い。倍ぐらいいる感じがする。でも、
『この授業は厳しいので、いい加減な気持ちで国語の教師の免許を取るか、という人にはお勧めしません。特に、後期の国語科教育法2では、授業の前後にアルバイトとかの予定を入れるのは止めた方がいいと思います。な、四回生?』
と彼女らに振ると、大きく
(んだ、んだ)
と首を縦に振っていた。

先輩たちがいるというのは、学生たちに取っては心強いことだろう。

            ◆

授業が終わり、荷物を二回分けて研究室に運ぼうと思って、一個を教室においておいたら三回生の学生が持ってきてくれた。嬉しいねえ。今年もいい学生が多そうだ。

おーし、思い切り指導するぞい。
力を付けるぞ。

            ◆

その後、研究室に残り締め切りになっている原稿の執筆を続ける。
が、研究室にやってくる学生が多い。筆が進まない。
うーむ。
あ、そうか。

私の研究室は、大学の中央にある中庭に面している。そこから見上げると私の研究室が見える。夜になると、研究室に明かりを点けるわけで、それだけで
(を、池田先生まだいるな)
と分かってしまう。これだな。だから来るんだな。

学生が来るのは良いことだが、集中して文章を読んでいる時や書いている時は、ちょっと困る。何か対策を考えないとなあf(^^;。

            ◆

夜はお祝いの食事。
久しぶり「タケノコとホタテのふきのとうホワイトソースグラタン」を食す。下北沢の麦酒専門店で教えてもらったレシピだ。このほろ苦さがいい。甘鯛、つぶ貝の刺身もいい感じであった。

授業を中心に生活が動き出した日であった。

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