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2007/04/12

負けへん!

昨日の研究入門ゼミは合同で行った。つまり、一期生が全員集まって行ったのである。
この研究入門ゼミの目的は二つ。学び方を学ぶと、学びを通して仲間を作るである。

去年からいたということで、私がこの授業の受け方心得を話すことになる。内容についてはメモ書きではあるが、事前に学科の先生方に
「こんなことを話しますが、いいですか?」
と確認を取っておいた。

学科の会議がまだじっくりと取れないので、学科の方向性を細かいところまで煮詰めていない。もちろん、これらのことは進めながら煮詰めて行くしかないのだが、学生を一カ所に集めて話すということは、きちんと伝わる可能性が高まる一方、私だけがやりやすい方法、考え方を提示してはならないことになる。

だから、メールで学科全員の先生に送って確認してもらうことにした。

            ◆

新入生キャンプの感想を読んでの、私の感想から話を進めた。
学生たちは「団結」が好きである。感想にも多く、この言葉があった。団結できたとあった。だが、私は団結がいじめを生むことも知っている。

『教師になるのであれば、団結のベクトルがそのようにも動くことを理解しなければならないし、団結を求めた時に、そこには居られない子どものことも考えられるようにならなければならない。

勝ち負けにこだわるのは、子どもたちでよい。教師は、そこに至るまでの過程で子どもたちが何の力をつけてきたのか、何が足りないのか、今後どうしたらその足りない力を付けられるのかを考えられなければならない。

また、勝ったチームは良いが、負けたチームにどういう言葉掛けができるかで、教師の質が問われるのだ。表面的に当たり障りのないことを言っていれば、子どもたちはそれを見抜くよ』

のような話をした。学生たちは真剣に聞いていた。

            ◆

続けて、授業を受けるルールの話。このルールは場合によっては高校よりも厳しいかもしれない。が、授業規律は大学であって大事なのは同じ。4つ程話す。

さらに、デフォルト課題の説明。この授業では毎週どんな課題であっても、次の二つのことを課題として行う。

1)インターネット上の掲示板に書き込みをする。
2)毎週一冊本を読み、イーサーネット上のデータベースに書き込みをする。

というものである。
1)は、主に授業の感想を書き込む。新入生キャンプの時に使ったクラス掲示板をそのまま活用する。学生たちはもう慣れている。

2)は、私が約15年前から構想を温めてきていたものである。本を読ませたいという発想でいろいろとやってきているが、その中で効果のあるものの一つが「書き抜きエッセイ」である。
これをインターネット上で行いつつ、学生たちの読書データベースを構築しようと言う発想である。毎週一冊の本から一部を書き抜き、該当箇所に関する意見を書き込んで行くものである。

システムそのものは大学のPC担当の職員の方に作ってもらった。おそらくこれは小中学校でも実施は可能なはずで、そのための研究になるのではないかとも思っている。半年後にこのデータベースがどのように成長しているか、非常に楽しみである。

            ◆

学生の感想の一部である。

引用開始 ーーーーーーーーーー

今日のゼミで先生のお話しを聞き、教育者になるには自分が思っている以上に考える事が多く大変な研究がいると思いました。私は今までただ単純に子供が好きで保育士になりたいと思い続けてきました。今まで先生が計画してくれた事を教えてもらってやるのが普通でしたが今度は自分が計画をたてて行く番だと早くもっと自覚しなければならないと思いました。生徒は先生を見て育つと言われていましたが、その通りだと思いました。私も昔の先生の事を鮮明に覚えています。常に見られているという意識を頭のすみにおき、はじのない教育者になりたいです。とっさの判断もあたふたする方なので出来るようにならなければいけないと思いました。この4年間、学ぶ事がたくさんあると思いました。頑張ります。
引用終了 ーーーーーーーーーー

引用開始 ーーーーーーーーーー
今日の研究入門ゼミでは「団結力」という言葉が一番印象に残りました。私はこの言葉は良い意味でしか使ったことがなく、裏の意味を考えたことがありませんでした。今日池田先生の説明を聞いて言葉が持つ裏表を考えるきっかけとなりました。
これから先、生徒の前に立つ人間になり、さまざまな問題に直面したときに的確な判断が出来るか不安に駆られましたが、この4年間でその不安を取り除けるくらい勉強しようと思いました。
引用終了 ーーーーーーーーーー

引用開始 ーーーーーーーーーー
今までは『学校の先生がしいてくれたレールに沿って進めば良い』と思っていたけど、今回の授業を受けて『自分の力で進まないといけない』と自覚しました。教師になるには、知識を沢山持ってるだけじゃいけない。いろんな経験が必要だし、大学生の今だから!!ってことがいっぱいいっぱいあるんだなぁって思いました。勉強も、その他も、いろんな事を経験して、中身を充実させたいです。池田先生の話が『負けへん!自分で積極的にたくさんのこと掴むねん!!』って火をつけてくれました。4年後、大きくなって、橘が大好きで大好きで仕方ないくらいになろうって思いました!!
引用終了 ーーーーーーーーーー

学生たちが、向学心に燃えているのが分かりとても嬉しく思う。
さあ、授業で勝負勝負。

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