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2007/04/15

若手教員のお悩み

「明日の教室」の第一回目が終わった。私が初めて事務局をすることになる研究会だ。定員を上回る参加者に来て頂くことができた。感想を見る限りではみなさん、喜んで頂けたようである。良かった良かった。

            ◆

研究会の最初に、「お悩み相談カード」なるものに今困っていることを書いてもらうことにした。参加者の困っていることに少しでもアクセスできればと思って用意したのだが、これが驚いた。

教員を目指す学生、非常勤講師、新卒5年以内の方々を主な対象にしようということで始めた研究会である。どんなお悩みがでてくるのかと思っていたのだが、これが実に多様で、深い問題を呈していた。このお悩み相談に答える時間を60分用意していたのだが、とてもじゃないが足りないとカードを見た瞬間に思った。

「多様で、深い問題」ではあるが、共通していた部分もある。それは、授業に関する相談がなかったということである。逆に言えば、すべて学級経営、学級担任仕事に関する問題だったということだ。

これには糸井先生も私も驚いた。

            ◆

これは授業に関しては大丈夫ということではない。授業を作ることも大変だが、それ以上に学級のことが大変なのだと言うことである。

教師になるための単位を取って、免許を手に入れて、教員採用試験に合格して、担任を持って。それでいきなり抱える問題の山。
(こんなはずじゃなかった)
と思う先生が多いと思う。

担任が抱える問題は、個別的で具体的である。だから、その問題を解決できるのは担任以外に居ない。もちろん、学年の先生や先輩から、またこうやって研究会に参加して学んだり相談したりして身につけて行くのだが、実際にやるのは担任なのだ。

            ◆

来年度は、学級担任論という授業を持つことになる。おそらく、教員養成系の大学ではほとんど開かれていない講座だろう。(グーグルで探すと、富山大学にあるぐらいである)なんで、この講座が開かれないのか、実に不思議である。担任をしない教師はいないのに。

実際のところ、90分×15回の講義で学級担任のなんぞやから始まってその仕事について教えきれるかと言えば、それはNOである。しかし、90分×15回であっても何もやらないのと比べれば、全然違うだろう。

私もこの研究会で、教師がどのようなことに困っているのかを具体的に知ることできる。そして、そのことを元に、学生の教育に活かして行くことができるのではないかと思っている。

いろいろな人がかかわり合って、いい教育を作る。
そういうことだ。

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コメント

興味深く読みました。今まで私が思っていたことがそのまま書かれてあったので、私のブログにもそのことを書きました。
 しかし、この若手教員の悩みは、ほんとうにはどのようなことなのでしょう。
 私なりにブログには書きましたが、でも、ほとんどの民間の教育団体は、「授業なのだ」という視点から突っ込んでいると思います。
 私は、ずっと「今、多くの普通の先生達が、ほんとうに問題にしているのは、学級経営とそれについてのものだよ」と言ってきました。
 これから真剣に考えていく問題ではないでしょうか。

コメントありがとうございます。

授業と学級経営は狙うものが違う場合と、似ている場合があるのではないかと思います。場合によっては同じもあるかもしれません。

ただ、小学校でも中学校でも生活集団を土台にして学習集団をつくっているわけで、ここを切り離して考えるというのは、理論としてはクリアに行えるかもしれませんが、学校教育現場では有機的に結びつけながらの方が分かりやすいのではないかなとも思っています。このあたりの説明は私の宿題になっています。

登る山は高い方が面白いと思っています。

昨日の研究会の親睦会でも8月の野中先生の京都での講座を今から楽しみにしているという声をたくさん聞きました。私も楽しみです。

よろしくお願いいたします(^^)。

昨日はありがとうございました。ご挨拶もせず、飲み会にも出ずに帰ってしまいました。失礼しました。
若い先生方ばかりで、50を超えた教師が場違いのように最初は感じていたのですが、次第に垣根は消えていました。楽しかったです。
30年前をふり返ってみると、大学ではな~んにも教えてもらってなかったなぁと思いました。幸い、初任の学校では、少し上の先生が勉強会をされていて、そこで学びました。あとは、実践の中からつかみ取っていきました。池田先生もおっしゃってましたが、今の若い先生は、私たちの時代には体系としてなかった、ある程度理論化された教授法など、最新の教育理論を学んでいる分、基礎力は上かもしれません。
それにしても、明日の教室では、公的な研修会では絶対に教えてくれない、昔なら盗み取るべき技を、余す所なくライブで体験できる貴重な機会でした。

ご参加ありがとうございました。
講座の最中に、
(おそらく、あの方がのぶさんだろうなあ)
と思いながら、片付けやら掲示板の設定やらで時間がかかりご挨拶ができませんでした。

私たちの時代の時のように、本を読んで学び、先輩から飲み会で一子相伝のように教えられるような教師としての学びの環境が随分と無くなってきている感じがします。また、本を読むことの大切さ、飲み会の大切さは分かりつつも、その時間が新人の学校教育現場には無くなりつつあると思います。

私は大学に移ったので、授業として学生を鍛えることができますが、大学の枠を越えて学びたい教師の後輩に伝えられればと思って、糸井先生と一緒に始めました。

会は一年間は続きますので、またのご参加(飲み会もf(^^;。)お待ちしております。

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