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2007/05/22

「大丈夫です」

気に入らない言葉がある。
「大丈夫です」
である。
これを聞いて、みなさんはイライラしないのであろうか。

最近学生がこれを使うとイライラする。別に学生でなくてもイライラすることもある。なんでこれを聞くとイライラするのか昨日から考えていた。一つの仮説が出たので、書いてみる。

通常私(と奥さん。奥さんとも話したのだ)が使うのは、以下のような場合である。

引用開始 ーーーーーーーーーー

私が重たい荷物を持って、研究室から図書館に移動している時、先輩の先生が声を掛けてくださった。
「池田先生、大丈夫? 少し持ちましょうか?」
『ありがとうございます。ご心配には及びません。このぐらい大丈夫です』
と言って御礼を述べた。

引用終了 ーーーーーーーーーー

これである。
ところが、最近学生たちが使うのは、

引用開始 ーーーーーーーーーー

『ここは多くの人が通るところだから、そんなにだらしのない格好で椅子に座っているのではない。みっともないぞ』
「あ、大丈夫です」

引用終了 ーーーーーーーーーー

というのものである。何が大丈夫だ?

            ◆

この違いが分かって頂けるだろうか。
本来、大丈夫?というのは、相手を心配して掛ける言葉である。そして、その言葉掛けに御礼を述べて、「(心配には及びません)、大丈夫です」と答えるものである。

ところが、学生たちは注意を受けているのに、「大丈夫です」と言う。まるで、こちらが相手を心配しているかのようである。

違う、心配なんぞしていない。注意をしているのだ。

私は上記のようにイライラの原因について仮説を出してみた。そして、少し落ちついた。

            ◆

この手のイライラは、言っている本人には、自分が相手をイライラさせているという自覚がなく、イライラする側だけ、イライラするという問題を含んでいる。だから、ますますイライラする。調度電車の中でイヤフォンから音を漏らしながら、ノリノリになっている輩を睨みつける時に似ている。

原因が分かると少し落ち着くものだ。イヤフォンでも、周りが迷惑しているぞというオーラが本人を感じるようだと、こちらのイライラのテンションが下がるのと同じかもしれない。

            ◆

言葉は変わるものである。だから、仕方がないとも思う。だが、こういう文脈を無視した変わり方はイライラさせる。

「見られる」が「見れる」に、「食べられる」が「食べれる」に変わって行くのとは、性質が違うように思う。文脈ごと間違った使い方をしているということは、もう今までの文脈が存在竹刀と言うことにもなりかねない。

「(心配には及びません)、大丈夫です」という思考なり、文脈なりがないとなると、これは結構由々しき問題である。

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コメント

まさにおっしゃるとおりです。
今日 仕事で多くの若者と会うことがあり
「大丈夫です」をいらいらするほど聞いたので
思わず共感の意をこめてコメントしてしまいました。

「質問ありますか」
の問いに対して
「大丈夫です」
これもおかしくない???

「ある」か「ない」か答えなさい!!!

はじめまして、夏輝さん。
共感していただきまして、ありがとうございます。
流行語は流行語で、いちいち目くじらを立てる必要もないのかもしれませんが、きちんと言うべきことはいうようにしています。

ちなみに、私のゼミでは「参考になりました」「確かに」「知っています」「お疲れさまでした」などの言葉を使おうものなら、厳しく指導を受けます。

言葉遣いに関して、教師は半歩遅れて行くぐらいが妥当だと考えています。

昨日、ある先輩から、
「6年生担任はどうだい?元気でやっているか?」
と聞かれ、
「元気です」

「大丈夫です。」

と言ってしました。

すいません。
大丈夫かどうかあやしいラインだった時だったので。

これは、分かる気がしますf(^^;。

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