『大学授業入門』(東信堂 宇佐美寛)
『大学授業入門』(東信堂 宇佐美寛)を読む。
読もうと思っていてもなかなか手が出せない著者というものがある。私にとって、宇佐美寛先生は、そのお一人であった。本は買ってあった。そして、その質の高さもあちらこちらから伺っていた。私の知り合いの先生がたもかなり影響されている。大学の先生も影響されている方が多い。
となると、へそ曲がりの私は読まなくなる。宇佐美先生相手にライバル視をしても仕方がないのだが、下手に良い本を読んでしまうと、自分で授業をつくることを考えなくなる。私の場合は十分にあり得るので、そんな意味もあって我慢していた。
これじゃいかんのだが、性格はなかなか治らない。が、大学の教員も一年間を終え、自分なりの授業も一通りやれたので、封印を解こうと思った。
そうしたとき、選択の方法は二つある。一つは作品が作られた順番に読むであり、もう一つは最新刊を読むである。これは好みや状況に寄っても違ってくるのだが、私は今回は最新刊から読むとした。
結果。今読んで良かったなと思った。もちろん宇佐美先生には及びもしないだろうが、私が目指してきた方向は間違っていないということが確認で来た。そして、今の年齢で今の状況で読むからこそ、分かる部分も沢山あると思った。
これからの大学での「授業」がますます楽しくなる本であった。
さて、次は『大学授業の病理 FD批判』を読もうかな。
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