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2007/06/01

シニメニ

京都市内は、緑が深くなるに連れて修学旅行生が多くなってくる。
桜の時期と紅葉の時季の間が修学旅行なのである。ま、桜や紅葉はオトナになってからねということであろうか。

東山五条の横を国道一号線が走っている。京都市内から大学方面に車で向かう時はこの坂道を使う。坂を上って行くと左側にたくさんのお墓がある。運転中であっても、思わず、親指を隠してしまう。

            ◆

「お墓や霊柩車、それにお葬式を見たら親指を隠すように手を握るのよ。そうしないと親の死に目に会えないのよ」

と習ったのは小学校に入る前であろうか。

(親のシニメニ会えない?)

小学校に入る前の私である。シニメニが、死に目にであるなんてことは全く分からない。だが、「親のシニメニ会えない」という言葉の響き、さらに「親の」という言葉から

(うーん。シニメニというのは、とても大事なことらしい。親に関係しているのだろうし、そのシニメニさんに会わないと、とても大変なことになるらしい)

という理解の流れで、瞬間的に親指を隠すようになった。かれこれもう何年経っているのだろう。一番長続きしている生活習慣かもしれない。

            ◆

修学旅行も随分変わった。
私は、中学校にいるときは修学旅行廃止論者であった。高いお金を出して、集団で、そんなに良い宿でもなく、おいしい料理でもなく、学習効果の高いものでもなく、夜の危険の伴うところに連れて行くことに、さほど意味を感じなくなっていた。

日本が戦後貧しかった時に、子どもたちに見聞を広げさせるためにはこの修学旅行はとても意味があったかと思うが、さて、今の時代に今の方式でそんなに意味があるのかと思う。

子どもたちがやりたいのは、「仲間たちと夜通し話をすること」だと思っていた。そうならば、何も遠くに連れて行かなくて良い。学校に泊めれば十分である。親の協力を得て夏休みの一日を学校に泊めた。災害時の宿泊訓練にもなる。費用は500円だった。

だが、どうしても外に連れて行きたいというのであれば、ということで東北での実施も考えた。移動教室であったが、宿の分宿等を行い、夜の安全を確保し、地元の人との交流を密にし、事前にはインターネットの掲示版を使って宿のご主人と生徒が交渉を行った。

その時の様子は、「移動教室の改革−分宿の試みとインターネット無料掲示板を活用した事前学習−」(「授業づくりネットワーク」2003/10)にまとめてある。

            ◆

自分が中学のとき、京都に修学旅行に来た時は、

(うーん、いつも指を隠していないといけないな)

と思っていたのを思い出した。

清水坂を汗をかきながら歩いて上ったなあ。
親に夫婦の清水焼の湯のみを買ったなあ。

御陰さまで、両親は元気に暮らしている。

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コメント

いよいよ19日から修学旅行です。旅行会社に払う分だけでも二泊で55000円弱。金額だけ見るととっても贅沢な旅ですね。
京都の宿の宿泊料は9500円。しかもバスタオル無し。ネットで調べたら同じ時期で7200円。旅行会社に交渉したらタオルだけは付くことになりましたやれやれ。
先生がブログで書かれていた時雨殿には是非行きたいと思っています。生徒にも宣伝しておきました。
4日中間考査。採点と同時並行でしおり作成の詰め・・・。道のりは長いです。

時雨殿は30分ぐらい楽しめると思います。そのあと、トロッコ列車に乗って保津峡あたりをゆったりというのも良いかもしれませんね。事故のない修学旅行になりますように。

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