昨日は、平田オリザさんと
昨日は、平田オリザさんと一日を過ごす。
二年前に、和田中学校で授業をして頂いた時に校長室でお会いした。少しお話をしたぐらいであったが、しっかりと覚えていてくれた。
『いやあ、こんなところでお会いするとは』
「本当に。お久しぶりです」
『ご縁ですね』
「はい」
平田さんと繋がりのある演劇人は、日本の演劇人のどのぐらいを占めるのか分からないが、こうして身近で話が出来るなんてのは、なかなかない経験だよなあと改めて思う。
◆
夜は、京都芸術センターでコミュニケーションティーチングについての実践報告に、シンポジューム。平田さんの講演は、圧巻であった。知識や情報としては私も知っていることがかなりあったが、それを芸術、演劇、教育の三つの観点に照らし合わせながら、コミュニケーションティーチングの必要性を説いていた。
そして、その後私も登壇してシンポジューム。
ほとんど、っていうか本当に打ち合わせなしでのシンポジューム。
登壇者5人のうち、演劇関係が3人。教育関係が2人。教育関係のうち一人は演劇関連の実践あり。私の演劇体験と言えば、保育園の5歳の時にお遊戯で副酋長をやったぐらいである。良いのか、オレで。
ではあるが、これは教育畑の人で、演劇に近くない人が加わることで、深めて行こうと言う狙いがあって、しかも、打ち合わせではないところから来る瞬発力でいこうというコーディネーターの狙いがあったようだ。
私はいくつかの目的を持って、平田さんに話を振ることができて、一つの一致点を確認することが出来たのが収穫であった。私が行っているディベートや作文指導に「平田メソッド」と共通する哲学を見いだすことが出来て、実に楽しかった。平田さんもそれを感じてくれていた。いやあ、うれしい。
調子に乗って、ダメもとで「明日の授業」の講師をお願いしてみた。すると、「はい」との返事。これは凄い。スケジュルールを調整して、平田オリザさんを「明日の授業」の講師にお迎えしましょう。
◆
その後、懇親会。
ここでも延々と話を聞いて話をする。
いやあ、充実した時間だった。
気がついたら終電は終わっていた。スタッフの方が家まで送ってくれた。
感謝。
ご縁にも感謝。
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なお、「明日の教室」第三回は、今週の土曜日です。
まだ申し込み可能です(^^)。
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コメント
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平田オリザさんの演劇は2度見たことがあります。
富山県の戸賀村で毎年行われている演劇祭です。もちろん平田オリザさんのお姿も見かけました。
実はビデオと台本を購入して鑑賞したこともあります。
一つの舞台で何人もの役者があちこちで同時に台詞を言うのです。慣れないうちは誰の台詞に耳を傾けたらいいのか迷いますが、それが自然なんですね。
私が見た演劇では、役者さんが夕食を舞台で本当に作って食べていました。それまでの演劇観が大きく変わりました。
池田さんのパワーが魅力ある方々を引き寄せるのだと思います。羨ましい限りです。
投稿: 門島 伸佳 | 2007/06/23 20:44
取りあえず一年間続けようと糸井さんと始めた「明日の教室」ですが、結構凄いことになっているなあとf(^^;。平田さんのときは、会場を広い場所にしてワークショップもしやすいようにしようかと思っております。京都観光もかねてお越し下さい。
投稿: 池田修 | 2007/06/24 13:24