チョウトンボ
京都のど真ん中では、祇園祭が行われている。宵々山である。台風を何とかしのぎ、三連休に恵まれ、恐らくもの凄い人手であろう。私は去年見に行ったので、今年はパス。
午前中はゆったりと休み、午後から活動。
東京から送られてきたゲラのチェック。私は編修者に送るまでに自分で二回、奥さんに一回チェックしてもらっている。そして、第一稿として送っている。これを元に、編集者さんから第二稿が送られてきた。私にとっては、第四稿となるものだ。
この週末に確定稿にして送り返す。そすれば、月末には何とか本になるのではないかと思う。
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チェックの後、散歩に出掛ける。いつもの我が家の「庭」であるところの英国式庭園である。思うのだが、草花は一週間見ないとかなり違ってしまう。
薔薇の花は盛りを過ぎ手寂しくなっていたが、ノウゼンカズラは相変わらずオレンジ色の花を咲かせていたし、コスモスも咲き始める等、残る季節移る季節が花に現れていてなかなか面白かった。
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で、私が面白かったのは、トンボである。三種類見つけた。
最初のトンボは、昆虫図鑑でしか見たことのなかった「チョウトンボ」である。写真を良く見てほしい。メタリックな青の部分ははねの一部であり、これで蝶を表している。しかし、よく見るとその青の外側に透明の羽根がある。明らかにトンボの羽根である。
これは、水が奇麗でないと棲むことができない。私がまだ昆虫少年だったころに見たくても見ることのできなかったトンボである。感激。
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次のトンボは、赤とんぼ。そして、最後はシオカラトンボ(だと思う)。
なんかこの二種類は扱いが少なくてトンボに申し訳ないが、それでもトンボを見ていると、
大和には 群山あれど とりよろふ 天の香具山 登り立ち 国見をすれば 国原は 煙立ち立つ 海原は 鴎立ち立つ うまし国ぞ蜻蛉島 大和の国は・・・
万葉集第二番歌 舒明天皇の歌
を思い出す。「蜻蛉島」の「蜻蛉」は。「あきつ」であり、「トンボ」である。
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今宵は、雲の流れる夜空を見ながら懸案の子羊の肉を戴く。
ああ、うまひ。
明日は、もうちょっと遠くに出掛けよう。
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