前期の締め
午前中来客。京都新聞の記者さんが研究室にいらっしゃる。先日の平田オリザさんとのシンポジュームで名刺を交換した記者さんだ。あれこれ話しました。原稿を書くことになりそうです。
この記者さん、八王子の椚田中学校出身で南平高校の二期生です。もう、思い切りローカルネタで盛り上がりました。東京の西の地域を多摩地区というのですが、多摩地区の友人は、「多摩だち」と呼び合うこともあり、こうして多摩を離れたところで会う多摩だちは、大事にしなければなあと思うわけです。
◆
大学は10日から事務方も夏休み。こんな夏休みに大学にいるのは、仕事が残っている私と大会に出場が決まったブラスバント部のメンバーぐらいでして、まあ、閑散としているのか音楽が鳴り響いているのか何とも言えないキャンパスです。
もちろん、蝉も負けていません。
残念ながら、右耳は耳鳴りがしていていつでも蝉が鳴いているわけですが、本物は良い。本物の命のギリギリをシャワーのように浴びながら、キャンパスを歩くと実に切ない。あまりに切なくて立ち止まってしまいます。
◆
午後は、京都市内の金閣寺近辺にある施設にご挨拶に伺いました。夏休みも何もなく子どもたちの面倒を見ているみなさんに、ご挨拶です。
駐車場に車を止めたら、
「誰?」
と子どもたちから声をかけられました。
『ん、先生だよ』
「誰先生?」
『池田先生だよ』
「ふーん」
なんだか分からないでしょうが、彼らはこんにちはとバイバイをきちんとしてくれました。
(今度お兄ちゃんやお姉ちゃんが来ると思うから、よろしくね)
と思いつつ手を振りました。
◆
そして、研究室に戻ってさらに事務仕事。前期の締めをした。ま、本当はちょこっと残っているのだが、気持ちとしてはこれでお仕舞い。お仕舞いです。
夕焼けも奇麗だったなあ。
◆
家に帰って来てシャワーを浴びる。風呂よりもシャワーだ。心地よい風を受けるのにはシャワーが、今宵は良いような気がする。
窓の向こうは、静かな湖。本当に静かだ。
日中の暑さとは全く別の世界がある。
RSSを拾っている仲間のブログのページも、更新はない。みんな静かに盆休みを迎えているんだろうなあと思ふ。
と、その静かさを打ち破る爆音。花火だ。近くのホテルの船着き場から打ち上がる花火だ。あわててベランダに出る。スターマインが数分間続く。小さく拍手。
◆
部屋に戻って桃ビールを味わっていると、さらに爆発音が聞こえる。何だろうと外に出てみると、対岸で花火。南草津辺りか。
一晩に二つの花火か。これも贅沢だなあ。
◆
さ、明日は渋滞を避けて電車で神戸まで歯医者だ。
早く寝よう。
« 遠花火 | トップページ | メインテナンスしながら使っていく年齢 »
コメント
この記事へのコメントは終了しました。
北海道から無事戻りました。
今回は「とほ宿」を2軒利用しました。両方とも、宿主は旅をするうちに北海道に魅せられて住んでしまった人たち。話しているうちに、「こういう生き方もありだな」と思いました。好きなことをやって毎日幸せだろうなぁと感じました。
今の自分にはそこまでの勇気はありませんが。いつかは・・・とは思いました。
ツーリング前にアマゾンに注文していた池田先生の最新刊が帰ってきてからようやく届きました。来週の勤務で読み込んでみたいと思います。
投稿: 佐瀬順一 | 2007/08/12 10:48
いやあ、充分「こういう生き方」をされていますよ。私も一人旅をしようと思いながら、夏は夏で仕事がありなかなかできませんねえ。
ま、今年の夏は体のメインテナンスの夏とテーマを立てているので、そちらに集中していますが。いよいよ夏休みも後半ですね。補習等が始まるのではないでしょうか。お体気をつけてくださいね。
小書のご購入、ありがとうございます。
投稿: 池田修 | 2007/08/12 22:14