「HERO」
小田和正の歌う中島みゆきの「化粧」が良いと書いたことがあったが、今宵はずっと小田和正の歌うMr.Childrenの「HERO」である。ituneに入れて繰り返し聞いている。ひんやりした夜の空気を感じながら、聞く。
小田和正の声はやはり卑怯だろう。あの声で歌われたら、Mr.Childrenの名曲がさらにブラッシュアップされてどうにも溜まらなくなる。
どこからともなく微かにキンモクセイの香りもする。
これもまた実に切なくて良い。
◆
最初にこの「HERO」を聞いた時は、多くの人が思うように彼女に向けての歌だと私も思っていた。ではあるが、小田和正の歌うこの歌を改めて聞いてみて、これは父親が子どもに対して歌う歌なのだということに気がついた。
まさか、そうやって娘が生まれたこの時に、この歌に出会い直すとは思わなかった。そして、もう一度Mr.Childrenの歌うものも聞いてみる。いい。
世の中の父親たちは、これを聞いていたんだろうなあと思う。
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自分が人類の流れの小さな一部になったと言う、切なくて嬉しい自覚、あきらめと希望。命の有限性と無限。これらがしっかりと持てるようになったことを歌い上げている。
(そうか、ヒーローか)
何回も呟いた。
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