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2007/11/01

メモ.読書.子ども文化

後期の授業の最初に、授業の受け方を確認した。改めて言うまでもないことだが、メモをきちんととるようにと言う話をした。

君たちには、「記録、思考、まとめ」の三つのメモを教えた。授業では、「記録 → 思考 → まとめ」と段階を追ってメモを取るようなイメージを持ったかもしれないが、実際はこの三つが渾然一体化して進む場合もある。

しかし、君たちにはこの三つを分けて説明した。というのは、メモという作業の中にはいくつもの要素が入っていると言うことを理解させたいがためである。

子どもに何かを指示するとき、教えるとき。大人である私達はいとも簡単に教える内容をやってしまえることがある。しかし、子どもの側から見ると
(そんなたくさんを、同時になんてできない)
ということがある。だから、指導者は指導している内容に何が含まれているのかを分析し、それを小さな段階にして、順番に指導できるようになっていることが望まれる。これをスモールステップの指導と言う。

今日のメモであっても、ひょっとしたら思考を重視して、大事なところだけ書き写すことが出来るようになっている諸君もいるかもしれない。しかし、私はまずは「記憶ではなく、記録」の段階を全員に経験させる必要があると思い指導した。君たちが指導者になるときに、子どもたちに指導する内容を経験しておくことはとても大事だと考えているからである。

しっかりと、メモをするように。

「本を読め」というのも何回も言うが、今日の授業、そして感想を読む限りでは、諸君は誤解しているようである。「本は、難しくて分厚い本を読まなければならない」と。

そんな指示は一つもしていない。「薄くて簡単で、読みやすい本」を読めば良い。君たちはまだ大学一年生である。もちろん、今から専門的な本を読むことも止めはしない。しかし、今までさほど読むと言う経験をしていない諸君には、無理だ。

何のトレーニングもしていない人が、いきなり冬の富士山に登れるはずがない。本だって同じである。専門的な本を二回生以降は読むことになる。そのためには、本が諸君の身近な存在になっていなければならない。

・自分の好きなジャンルの本を読もう
・文字の大きい本を読もう
・薄い本を読もう

良いじゃないか、これから始めれば。あっという間に100冊読んでしまいなさい。そうすると、おそらく本屋に行った時に、授業中に話したような現象を体験するであろう。すなわち、本が本棚で「読んで、読んで」と言いはじめるはずだ。

ちなみに、私は文学部の先生であるが、学生時代に小説はほとんど読んでいない。読んでいたのは、ドキュメンタリーとエッセイばかりである。それで良いのである。

『ムシキングのルールを説明できる人?』
と確認したら、誰もいなかった。諸君は、残念ながら、子どもたちから見ればもう、すっかりと、しっかりと、オジさんとオバさんである。

諸君は子どもの時代にポケモンやセーラームーンで遊んでいたろう。中高では「スラムダンク」や「ドラゴンボール」「NANA」で興奮していたろう。それは諸君の少年時代、青年時代のリアルタイムであるから入ってきている情報である。

しかし、これから諸君は、子ども文化としてそれらを勉強していくことになる。子ども文化を理解した上で、学校文化、地域の文化、大人の文化、日本の文化などを学習させていくことになるのだ。

信じられないかもしれないが、諸君がコンピュータゲームをやることは、これからは単なる遊びではなく、子どもを理解するための「教師としての勉強」にもなるのだよ。

誰か、「甲虫王者ムシキング」のルールと、なぜ子どもが熱中するのか分析してみないか。面白いと思うよ。

後期研究入門ゼミ通信「運筆」NO2

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