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2007/11/01

悩むと考える

大学祭が近づいてきた。実行委員、各係の担当者を中心にして、準備が少しずつ本格的になってきた。全体の進行スケジュール、各担当のスケジュール、打ち合わせのための時間確認、MLの設置等がどんどんされていく。いいことだ。君たちがどんなものを作り上げていくのかを楽しみにしている。

Fクラスは、焼き鳥とストラックアウトを行うことになっている。限られた予算とマンパワーでクオリティの高いものを行うには、十分な準備が必要である。

本日の研究入門ゼミでは、その準備のための打ち合わせが行われた。私はそれを見ながら、ちょっとアドヴァイスをしたが、実はさらに気になっていることがあった。口を出していいものかどうか考えていたのだが、私はここで言うのは止めて、通信で書こうと思った。ので、書く。

君等を見ていると、
(を〜、悩んでいるなあ)
という思いがする。代表者が原案を出し、仲間に説明をして意見を貰い、それを元にさらに悩んでいるように見える。

実際のところ、良い意見がたくさんでてきてどうしたらいいのかと思うのであろう。しかし、私はそれを見ながら二つのことを考えていた。

その1 目的は何か

教育活動には、すべて目指す目的がある。ある目的を達成するために、いろいろな方法が存在する。今回の文化祭では、焼き鳥とストラックアウトという方法が先に示されているように感じる。

では、これらはどんな目的のために行われるのであろうか。ここの議論が少し弱いのではないかと思いながら見ていた。

ゼミの後、何人かの委員さんと話したのだが、ストラックアウトでは「子どもたちを楽しませる」ということが目的であるということであった。そうであれば、どうすれば楽しませることができるのか、と考えていくことが重要になる。

もちろん、安全性が土台にある。その土台の上に、子どもたちが楽しむと言うことはどういうことなのかと、考える必要がある。
君たちは、今まで「楽しませてもらう → 楽しむ」という過程を経てきたはずだ。そして、これからは「楽しむ→ 楽しませる」というところに移行する。

相手のことを考えなければならない。考えても分からない場合は、どうする。それが二つ目の問題である。

その2 考えても分からなければ

これにも二つの道がある。一つは、調べるであり、もう一つは実際にやってみるである。考えると言うのは、この二つを含んでいる概念だと私は理解しているが、君たちを見ているとここが弱い。

子どもがどのぐらいの重さのボールを投げられるのか。どのぐらいの距離を投げられるのか。専門家に聞いてみれば良い。

焼き鳥にどんなものをトッピングしたら美味しいのか、売れやすくなるのか。考えても分からなければ、やってみれば良い。

悩むと言うのは、その場で自分の影を追いかけてぐるぐると回っているようなもの。考えるとは、仮説を立ててその仮説が正しいかどうかを証明することである。やってみて、上手く行けば良し。ダメならばもう一度やる。これを日本語では、試行錯誤というのである。英語ではトライ&エラーである。

多くの知識を持ち、理論を理解し、さらに試行錯誤の習慣をきちんと身につけることは、子どもを相手にして具体的に仕事をする教師、保育士という職業には大事な資質であると私は考えている。

教育にはただ一つの正解はない。ただ、より良いものを求めるだけである。だから、試行錯誤が大事なのである。

後期研究入門ゼミ通信「運筆」NO3

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