もう少しだけ
明け方、娘が珍しくぐずったのでミルクをあげる。このごろ夜はぐっすりと寝る。多少ぐずっても手を握ってあげれば寝るのだが、昨日は日中随分寝ていたから、その分夜の眠りが浅いのかもしれない。
ミルクを与えてからも、しばらくぐずる。抱っこしてリビングをうろうろする。落ち着いてきたので、膝の上で抱える。背中をとんとんと叩いていたら、少しずつ眠りに落ちていった。
すると、微笑むのである。
◆
これは、新生児微笑と言われるものだ。生後数ヶ月の人間赤ちゃんにだけ見られる現象だと思われていたが、最近はチンパンジーの赤ちゃんにも確認された現象である。
眠りに入る際に片笑いをするのである。口元が片方微笑むのである。親はそれを見て
「お、いま、オレを見て笑ったぞ!」
と感動するのである。
◆
しかし、残念ながらこの笑いは、何かをおもしろがって笑うのではない。顔の筋肉が緩んで笑っているように見えるだけである。でも、可愛い。「天使が笑わせている」とかいう言い方があるようだが、「げにまっこと」である。
新生児微笑というだけに、生まれて3ヶ月ぐらいの間にこの微笑みは消えて、その後「社会的微笑」へと変わっていく。成長といえばそれまでだが、ちょっと寂しい。
もう少しだけ、その微笑みを見ていたい父さんであった。
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コメント
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こんにちは。
娘さん可愛いですね~!新生児微笑…知っているつもりでしたが、みんな普通に微笑むものだと思ってました。
だから、片側で微笑む息子に、ニヒルな奴め…と思っていたのですが、正に親ばかでしたね~!
娘さんも沢山抱っこしてくれるお父さんがいて、幸せですね♪
多くのお父さんは子供が泣いても起きない(我が家も)って言いますが、本当に良いお父さん振りで頭が下がります。
これから寒くなるので、夜間のお守りは身に堪えますね。
みなさん元気ですごされますようお祈りしてます!
投稿: 豊島 | 2007/11/17 11:14
ま、なんと申しましょうか、可愛い娘ですからねえf(^^;。慌ててイーコイーコしに生きます。ですが、完全に疲れている時は横で泣いていても目が覚めません。が、奥さんはしっかりと起きます。流石です。
確かに新生児微笑は、ニヒルな笑いに似ていますね。そして、大笑いすると
(おい、そんなに顔を壊してまで笑うことはないぞ)
と思うぐらいになりますよね。
明日は人生初の紅葉を見せにいくつもりです。
投稿: 池田修 | 2007/11/17 20:48
こんばんわ。
先生にメールして以来、欠かさず読んでます。
前にコメントされた方もおっしゃっていたように、
先生のお父さんッぷり、旦那様ッぷりは出来過ぎ!ですよね~。
奥さんも、娘さんも幸せです。愛情たっぷりですね。
うちの子もやってました!その笑い!!
私は大爆笑し、その瞬間をカメラにおさめました。
これからも成長の様子、先生の親ばかの様子、楽しみにしてまーす!
『やはり欧米系は足が長い』も笑えました。
投稿: 旧姓 中津川亜子 | 2007/11/17 22:23
あれ? 亜子って豊島のこと知らないっけ? 亜子の後輩だよ。青梅の中学校ね。
この二十年ぐらいで、赤ちゃんに関する学問はもの凄く進歩しています。脳科学の進歩と足並みを揃える感じで。あれこれ読んでいますが、私の感じからするといままで親が子どもに接してきて、良いとされてきたことの理由が脳科学の側からも説明されてきたという感じですね。
「三歳になるまでは、自分の子どもであって自分の子どもでない。天からの授かり物」というような考え方が日本にはあるようで、私もそう思います。だから、自分の子どもである以上に大切に育てなければなあとも。
ま、可愛がるだけですけど(^^)。
投稿: 池田修 | 2007/11/18 07:35