テキストの中に求めていく
このところの授業で拘っているのが、文脈である。
教育は瞬間で行うものではなく、文脈の中に浮かび上がってくる事実に対して行うものだという考え方を持っているからである。
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キャリア開発演習2では、この文脈を読み取るということを一つのテーマにしている。子どもの生活、その上に立った言動、そしてそこにある心の動き。これをテキストの中に求めていく。
だが、これはなかなか出来ない。テキストに引っかからないのだ。ちなみに使っているテキストは、『大人と子どもが出会うとき 子どもが世界を立ち上げるとき』(竹内常一 桜井書店)である。
授業では、障害を持つ子どもが、ひまわり級に通いつつ普通級との交流をする場面を読んでいた。そこには、普通級の授業の「国語と給食」には参加したとの記述があった。
ここに学生は引っかからない。なんで、多くの教科がある中で「国語と給食」を交流するために選んだのかと言う発想がない。
私は引っかかることを求めた上で、その引っかかりに隠れている意味、種明かしをした。
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一度家に帰って、all関西教育フェスタ2007の打ち合わせに向かう。
この企画は凄いと思う。関東にはない。というか、日本に他にはないだろう。大学の授業では学び足りない学生が、自分たちでこの先生に学びたいと言う先生を直接口説き、来てもらって、全国から150人の大学生を集めて学び合うという企画である。
私は去年呼ばれて今年も参加。
しかし、私は別にしても凄い先生を呼んでいる。
http://blog.canpan.info/festa2007/
ですからね。
私自身が講座に参加したい先生方ばかりだ。
ここでも文脈について考えるきっかけを得るだろう。楽しみだ。
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