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2007/12/22

「未来の歌」

車を家に置いて、京都駅に向かう。
小さな忘年会をやるためだ。
吹上中学校時代の教え子と、ディベート関連の教え子のような仲間と飲んだ。店は、最近とても気に入っている駅前の怪しい店。ぎりぎり3人が入れたのでやったー!であった。

            ◆

教え子は、このたび目出たく博士号を習得。脳科学の学者としての一歩を踏み出した。ディベートの教え子は、関西のとある大学院で教え始めた。2人とも私より一回り以上年下だが、優秀なことで何よりである。

当たり前だが、二三年前にはここ京都で、彼らと一緒にこうして杯を酌み交わすことなんて想像だにすることはなかった。それが、こうして終電まで楽しく杯を交わし、美味しい物を食べる。人生の不思議さと有り難さを思う瞬間だ。

そして、自分の人生を賭けるものとして、教育を選んで良かったと思わせてもらえた瞬間だ。

            ◆

「未来の歌」
                 ルイ・アラゴン

人間だけが 夢をもつものなのだから
自分の抱いた夢が ほかの人たちの手で
自分の歌った歌が ほかの人たちの唇で
自分の歩いた道が ほかの人たちの足で
自分の愛さえが ほかの人たちの腕で成就され
自分の蒔いた種を ほかの人たちが
摘みとるために ひとは死をも辞さない
人間だけが 明日の日のために生きるのだ。

わが身を忘れて尽くすことこそ 人間の道だ
人間とは みずからすすんで すすめる者だ
ほかの人に 自分の酒を飲むように
人間とは つねにその身を差し出す魂だ。
おのれに みずから打ち勝つものが
また わが身の血を 人に与えるのだ
その苦しみの報いなど 何ひとつ求めずに
そしてやがてやってきた時のように 裸で出てゆくのだ

人間は わが身を粉にして 力をつくし
めざしただけ おのれを越えて進むものだ
おのれの辿りついた空には飽きたらずに
みずから作り出した火に みずからを焼ながら
やってくる朝に 席をゆずる夜のように
消えてゆく自分には こころもとめず
おのれの運命の その深淵のうえに
ひらいた扉にむかって 嬉々として

            ◆

こんなにかっちょええことを常々思っているわけではないが、でも、年に一回か二回はこんな思いになっても良いだろう。

大切な、
思い出深い、
この一年が終わって行く。

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コメント

 昨晩はありがとうございました。

 今日の午前中に大阪で授業を終え、御礼のメールを差し上げようと接続しましたら、既にこのblogが更新されていて驚きました。折角ですので、この場をお借りさせて頂きたいと思いますが、本当にありがとうございました。

 無作法な質問もたくさん申し上げたように思いますが、深い学びと気付きのある時間でした。覚えておきたいことを携帯から自分宛に送ったメール。後に届いたのは12通にもなっていました。

 料理もお酒も美味しいお店でした。
 すっかりご馳走になり、恐縮でございます。

 また是非、ご一緒させて頂けるように、学びを深めていたいと思います。度々京都近辺には参りますので、お誘いに上がろうと勝手に思っております。
 師走という字の通りにお忙しい時期、本当にありがとうございました。
 

こちらこそ楽しい時間をありがとう。こうして教え子同士が繋がりを持って社会を少し良くしてくれるのかと思うと、嬉しい限りです。
次回は、K大のT氏も誘いましょう。
では。

先日はありがとうございました。
久しぶりに先生とお会いでき、また、新しい方と知り合うことができ、すっかり時間を忘れてしまいました。時計を見たときには時既に遅しで、途中までの電車しかない時間。残りはタクシーにて帰宅となりました。
こんなにアタマを使いながら飲んだの初めてのことでしたが、アタマを使いながら飲むというのも心地いいものだなと思いました。また、それにはあの店は隣の人との、さらには隣の隣の人との距離が近く、絶好の場所ですね。
ありがとうございました。

やはりタクシーでしたか。すまんすまん。

頭を使いながら飲むというのは、私が塾の先生をしている時に先輩講師の人たちと飲む時に仕込まれました。というかそういうものだと思っていました。

読んだことのない本の話、遊んだことのない言葉遊び、良く理解できいくにの言葉。そんな話題の中で4年間もあれこれやっていれば、楽しみながら学んでいたわけで。サロンってのは必要だと思うのです。

また、やりましょう。あまり大人数になるとあの店には入れなくなりますが、ま、そしたら違うところを捜しましょう(^^)。

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