« 2007年5月27日 - 2007年6月2日 | トップページ | 2007年6月10日 - 2007年6月16日 »

2007/06/09

第一稿は書き上げたぞ

うっしゃあ。第一稿は書き上げたぞ。「あとがき」を残して書き上げたぞ。5月14日に執筆を始めてから一ヶ月弱。読みたい本を押さえつつ、執筆の方に集中してきた甲斐があったなあ。

締切を一週間前にして、第一稿が書き上がったぞ。50494字だ。原稿用紙にすると126枚か。一週間あれば推敲も結構できるな。

            ◆

しかし、面白いなあ。書き上がったちょうどそのタイミングで学生が研究室にやってくるとは。国語科教育法の授業に出ている書道科の学生たちだ。今日昼ご飯を生協で食べようとしたら声をかけられた。

再来週に迫った作品展のために、書き込みをするので大学に来ていると言う。体を動かしやすい格好になっているのはそういうわけか。

その学生たちが、
「活を入れてもらいにきました」
と、調度私が書き終わったタイミングでやってきた。

あと5分早くやってきたら、私は返事をしなかったろうに。
学生たちも
「お邪魔になったらどうしようと思いながら、そっとノックしました」
と言っていた。確かに、弱々しいノックだったなあ。

            ◆

あれやこれやと小一時間話す。今日は八時過ぎまで書き込むと言う。
学生諸君、頑張れよ。

さ、私の方は、今宵はちょっとしたお祝いでもするか。

花と文章の一日

集中講義の授業の準備もかねて、平安神宮に向かう。今日は,年に二回ある神苑無料開放の日だ。京都の空はいつ降り出してもおかしくない模様。いや、実際ちょっと降ったりしている。

この時期の神苑は、アヤメと睡蓮が見事である。私は今年初めて見たのだが、この無料開放日は地元の人たちが毎年通っているようである。あちこちで例年と比較する会話が聞こえてくる。それによると、今年は当たり年だそうだ。

満開の時期であることと、一雨降って花が瑞々しく見えるとのこと。ラッキーである。
確かに美しかったなあ。

P6080056

Sinen

            ◆

その後、研究室に籠る。
窓を開けて外の空気を入れながら文章に取り組む。

夕方6時頃、突風が吹き抜ける。今日は雷だと言っていたのを思い出す。しかし、書き始めた筆はちょっと止まる感じがしない。

結局9時頃に帰宅。

            ◆

家に戻ると、琵琶湖の空に雷が走っていた。
今年最後の孔雀仙人掌の花を愛でて一日を終えた。

P6080129


このごろ、花と文章の一日だなあ。

2007/06/08

この時期、薔薇が見事

文章を書いたり、本をとっかえひっかえ読んだりしながら過ごす。これはこれで良いのだが、体が鈍ってしまう。思い立ったように腕立て伏せとか、腹筋とかする。こんなんじゃダメだなあ。

            ◆

昼休に近所のイングリッシュガーデンに気分転換に出掛ける。琵琶湖大津館という、旧琵琶湖ホテルであったところに併設されているものだ。琵琶湖から飲み水をとる取水口近くにあるので、このイングリッシュガーデンの花たちは農薬を使わないで育てられている。

この時期、薔薇が見事なのだ。
まさか私が花を愛でるようになると自分でも思わなかったが、いまは自然と美しさを受け入れるようになったなあと思う。

Rosa

Rosa2_1


Rosa3

            ◆

昨日の琵琶湖は、夏。
マレーシアで見たアンダマン海のようであった。

Beach

            ◆

夕方から学科会議。
未来の土台を作る作業。
楽しいなあ。
10時前に帰宅。

よく働いた。

コムスン問題を見ていながら思った

コムスン問題を見ていながら思った。
(あー、社会保険庁はそうだったのか)
と。

コムスンは、事業の不正がばれて業務をそのまま他の会社に移そうとしている。「ばれる → 別会社」である。で、別会社に移すのは拙いと言われている。

社会保険庁はどうだ。社会保険庁は2010年から日本年金機構などに解体される。つまり、こちらは「別会社 → ばれる」。いや、「別会社 → ばらす」だったのではないかと思う。

出口、または逃げ口を作っておいて、問題を発覚させる。出口がきちんとできていれば、逃げ切れると踏んでいるのではないだろうか。そんなシナリオがあったのではないかと思ってしまう。

うーむ。

2007/06/07

そのためのガイダンス

クラスごとに行っている研究入門ゼミは、昨日合同で行われた。本学の児童教育学科は、大学に入学後に、児童教育コースと幼児教育コースに分かれる。そのためのガイダンスを行ったのである。

私が児童教育コース(小学校の先生を主に目指す)のガイダンスを30分。同僚の先生が幼児教育コース(保育士を主に目指す)も30分。学生たちに自分の進む方向と学ぶ目的を考えさせるような内容を話したつもりだ。

            ◆

学生諸君の感想を読むと、私が『あなたはなぜ教師になりたいのですか。その理由を1分で述べてください』というものに答えられなかったというものが多くあった。

『「親が教師だから」というのは、理由ではなく、きっかけである。ここを混乱しているものが多い』
と話したとこともきっかけになったか。

「なんで結婚したのですか?」という問いに、「コンパの席でたまたま隣に座ったので」というのは「きっかけ」である。そんなことが結婚の理由になってしまうのであれば、何人とも結婚しなければならない。何人もの人がコンパの時に隣に座ったのにも関わらず、あなたはただ一人の人と結婚した。それは、なぜか? それが理由である。

ま、結婚のことは二人のことだからどうでもいいのだが、「あなたはなぜ教師になりたいのですか?」という問いは、社会との関わりをも含む問いなので、「まあ、それはわざわざ人様に伝えるような理由でもありません」ということにもならんのだ。

            ◆

他人の理由を類推するのではない。あなたの理由を話すのである。ところが話せない。理由は二つあるだろう。

1)話す内容がない。
2)話し方がわからない。

2)は技術、スキルと言われるものである。もちろん、これも大事である。何かを説明する時の話で、ナンバリングやラベリングが分かっていて、出来ている話を聞くのと、そうではない話を聞くのでは雲泥の差がある。

ではあるが、今回の学生諸君の感想を読みながら思ったのは、1)の方が不足しているのではないかと言う思いである。

            ◆

学生諸君は、まだ一年である。1)がなくても当然と言う思いもある。いや、今回は1)がないということを自覚してほしいという思いもあって、あの問いを発した。

採用試験まであと1100日。そし、合格後に、自らが出した「なぜ教師を目指したのか」という答えを基に、自らの実践を展開して行く。

おそらくその答えは、学びとともに変化して行くだろう。それでいいと思う。大事なのは、「今の私は、○○のように考えています。なぜならば〜」と答えられることである。

期待している。

            ◆

その後、学科の児童教育コースのプロジェクト会議。ではあったのだが、その前に児童教育学科の学生くんが、質問があるという。自分の読んだ教育実践書について、自分の考えと違うことが書かれてあり、それについてなぜなのかということを聞きたいと言う。

そういう質問であれば、答えましょう。会議が始まりそうであったが、結局1時間近く議論を重ねてしまった。こういうものの延長でゼミが出来るといいなあと思う。

            ◆

そして、延々と4時間近く会議。
しかし、この会議が飽きないんだな。夢を目標に、目標を計画に変えて行く会議。真面目な話、ここに学生を入れて聞かせてあげたいくらいだ。そして一緒に作って行きたいなあと思うのであった。

2007/06/05

予行演習が出来ないのだから

授業が終わり、研究室で次の仕事のための準備をしていた。すると、
「池田先生、よろしいでしょうか」
本当は、明日の授業の準備が終わっていなくて宜しくないのだが、その顔は何か大きな案件を抱えている顔。そんなの断れないでしょ。
『なんだ?』
「あの、人生相談したいんですけ」
『ん。ま、入れ』

            ◆

国語科教育法の授業では、原稿用紙の使い方を確認していた。指導する側が理解していなければならないので、それを確認した。資料集を取り出し
(げ、げ、げ、げ、原稿用紙)
と探していたら、原稿用紙の項目のヨコに「源氏物語」という項目を発見した。

そこから話が横に行ってしまった。

『諸君、来年は何の年か知っとるか?』
「?」
『京都と滋賀に大きく関わって、1000年前であるものだ』
「??」
『源氏物語が出来てから1000年になるのだよ』

学生はこんなにチャンスなのに、何も知らない。

『石山寺にいったことある人は?』
なんと1割程度。
『あそこで紫式部は構想を練ったんだぞ。その部屋はまだあるんだぞ。もったいない。折角京都の大学に通っているのに。今校舎を出て、60分もあれば現地に行けるというのに。もったいない』

『あそこには凄い岩があるだろう。滋賀県は凄い岩が沢山あるんだぞ。琵琶湖博物館で見たことある人は?』
「・・・」
『滋賀県には珊瑚からできた岩と、火山からできた岩の二種類があるのだよ。海底で出来上がった岩がマントルの対流でハワイ辺りから流れてきてたどり着いたものと、滋賀県全体がマグマのガスの噴出で地盤沈下して、その時に出来上がった火山の岩とあるんだな。もともとこの辺りは海だったし』
「・・・」
『そんな岩のあたりに石山寺は出来て、そこで1000年前に紫式部は、世界に誇る古典を書き、私達はわずかな人生の時間を過ごしている』
「・・・」
『地球が生まれた日を1月1日とすると、キリストが生まれたのは何月何日か知っているか? 12月31日の午後11時59分46秒といわれているんだぞ。ほら、これがその資料の載っている本』
『私達の人生なんて、宇宙の時間、地球の時間で言えば100年生きても、1秒だ。ははははは。思い切りやらなければつまんないだろう?』

            ◆

てな話をしたのが呼び水になって、人生相談となったのかもしれない。

「先生。人生は究極の目標を定めてから動き出すのでしょうか?」
『ん? わからん。そうであるとも言えるし、そうでないとも言える』
「先生は、人生の究極の目標はありますか?」
『あるよ』
「それはなんですか?」
『ん。人類の平和。さらに言えば、人類を含めた動植物の安定した生存』
「そ、そんな。大きすぎます」
『だって、究極の目標だろ?』
「はい。でも、できるのですか?」
『無理。ま、100回ぐらい生まれ変われたとしても、無理。でも、究極の目標だろ?』
「はい。で、どうするんですか?」
『ま、私の人生では無理だけど、この方向は正しいと思うので、次の世代を育てるんだな。だから、いまは教師をしている』
「は、はあ」

半分冗談、でも半分本気だ。
そのぐらいのことは考えても良いだろう。なんてたって、一回切りの人生だもん。

            ◆

その後、学生の進路に関してあれこれと相談に乗る。

ビジョンを持ち、具体的に行動しよう。
初心を貫くも良し、機を見て敏なるも良し。

だれも人生は予行演習が出来ないのだから。

そして、それでも地球の時間は過ぎて行く。
琵琶湖に浮かぶ満月。
Moon


毎日新聞新聞で紹介されました

「明日の教室」が、毎日新聞新聞で紹介されました。私達の考えがきちんと紹介されていてとても嬉しいです。次回は6/23です。

紹介された新聞記事は、「fax.pdf」をダウンロード

です。

2007/06/04

言い訳をすれば良かった

「先生、顔赤いっすねえ」

私が研究室を出ようとするタイミングでやってくるのがTM君である。
ま、私は軟式野球部の顧問をやっていて、彼は代表だからいろいろと私の判子が必要になるのだけれどね。

『そ、そんなに赤いか。別に酒を飲んでいるわけではないぞ』

            ◆

月曜日は研究日。授業の準備をしたり、読書に勤しんだり、文章を書いたりする日である。前日から早寝をして、早起き。んでもって朝風呂に入って気分を整えて、ダーッと読書である。

一服するのにテラスに出た。
これが間違いであった。
気分が良くなり、ちょっと長目に外にいたのだ。

はい、日焼けしてしまいました。
テラスは東南向き。
午前中の日差しをきっちりと浴びてしまいました。

            ◆

資料を求めて、夕方に大学に向かう。
「失礼。只今、文章と向き合っております。急用の人、予約の人だけお会いいたします」
と長さ40cmぐらいの紙に書いたメッセージを扉の外に張り出して、うんうん唸りながら、格闘していたところに、
「トントン」
とノックの音が。

そりゃあ、急用なのだろうと思って扉を開けるわな。
すると見慣れない人、しかも満面の笑顔。
某出版社の営業の方であった。
た、頼むからメッセージを読んでくれ。

名刺だけ戴いて、丁重にお引き取り願う。

            ◆

(ふう、さて。今日の山場は越えたし、顔も火照ってきたし、今日はこれまでにしておいてやるか)

と片付けをしていたところに、TM君である。
「先生、顔赤いっすねえ」

あ、文章に熱中していたからだと言い訳をすれば良かった。

2007/06/03

瞬間集中

今月は、本の原稿の締切があるので、土日に仕事を入れないようにしている。まとまった時間が作れた方が、集中して仕事をするにはやっぱりいいなあ。

なかなか集中しないということは随分なくなってきた。脳科学者の茂木健一郎さんが提唱する「瞬間集中」というのを私もやっている。あれこれ言い訳を考えずに、すぐに集中するのだ。部屋は汚れることもあるが、まあ、それはそれとして集中を優先する。

始めてしまえば、一時間ぐらいあっという間に過ぎる。だらだらしていても過ぎる。だったら瞬間集中する方が良い。

            ◆

午後からは大学に向かう。気分転換である。
グラウンドでは硬式野球部の諸君が練習をしている。研究室の窓を開けるとうぐいすの鳴き声がする。学研の「NEW教育とコンピュータ」の原稿を書き、「第三回 明日の教室」の事務仕事をし、本の原稿を書きと、一つのことに飽きたら次のことをやりはじめと延々と仕事を続ける。

なんつーか、テンションが下がってしまうと、そのテンションをもう一度上げるのに時間がかるので、テンションを上げたまま次の仕事、次の仕事と仕事を変えて行く方が、いいのである。

そして、終わったらゆったりと休む。
ことができない私ではあるがf(^^;。

            ◆

明日は、雨だというのに
研究室から見た夕焼けは奇麗だったなあ。

明日からは教育実習の最終ランナーの学生たちがスタート。
さあ、頑張れよ。

111111近し

キリ番とキリ番前後の方。
書き込みよろしくお願いいたします。

『下流志向』の酷評

私は最近、内田樹先生の本をかなり読んでいて、その中でも『下流志向』はお気に入りの本なのですが、この本への酷評を見ました。

このブログの著者はなかなか筆力があり、検証もしっかりしているのでときどき読んでいたのですが、その中で、2007年の1月から3月の本の中でワースト1に輝いているのです。

いろいろな見方があるから面白いのですが、ワースト1ねえ。他のワーストにあげられている本を見ると、
(あ、やっぱり、これはワーストね)
と思うものもあるので、ちょっと気になりますねえ。

内田先生の語られるものは実感を持って読めるだけに、それを違うと言う根拠となっている本というのは興味を持ちます。

だけど、ここでネットでクリックして注文してしまうと、積んどくがさらに凄いことになりますから、ここはブログにメモとして挙げておくだけにしておきます。どなたか読まれましたか?

満月、満開、満腹

天気の良さに誘われて軽くドライブに出掛ける。一ヶ月に一回ぐらいは、文化とか自然に触れたいなあと思って。滋賀県立図書館である。瀬田の唐橋を過ぎ、30分も走らせれば到着。というか、車でないとちょっと行きづらい。名神高速道路の瀬田東インターチェンジの近く。

広い敷地に美しい皐の花が満開。そこを通り抜けて行くと図書館。図書館の雑誌スペースに座り辺りを見回す。満開の皐に包まれて読める幸せである。

            ◆

その後、昼食。
近くに卸売り市場があったので、そこの中にある食堂に行く。食べ放題でランチが850円。刺身がてんこもりであった。鰹、鰹のたたき、鯛、甘エビなどである。他にも総菜がたっくさん。

甘エビは、解凍したもののような気もしたが、まあ、850円ならいいだろう。もう、食べ放題に熱中する年でもないのだが、つい、元を取らなければと思って食べ過ぎてしまう。

お腹いっぱい。

            ◆

腹ごなしに、叶匠寿庵の寿長生の郷に向かう。山野草を眺め、お茶でも戴こうかと。

団体さんがいたので、ちょっと時間をずらして川床テラスで抹茶パフェを戴く。うーん、甘いもの、冷たいものは別腹なんだなあ。入る。

気持ちの良い緑であった。

            ◆

大津は、近江商人の町。西武デパートは近江発祥である。
そのデパートに帰りに寄ってお買い物。

いつもならそこで食品を買うのだが、今回は明日の朝ご飯のパンだけ。やはり、買い物はお腹いっぱいの時に行った方が、倹約できる。

            ◆

ふくれあがったお腹をさすりつつ、お茶を飲みながら月の出を待つ。
ちょっと曇っているが、まあ、なんとか満月を楽しめるだろう。

ちょうどこの時期、我が家のクジャクサボテンは満開である。
父に貰ってずっと育てているのだが、こんなに花が咲いたのは始めてである。大体、一回に一つか二つの花が咲くのに、今回は十ぐらい花が咲いている。

Kujaku_1


満月、満開、満腹。

満足。

« 2007年5月27日 - 2007年6月2日 | トップページ | 2007年6月10日 - 2007年6月16日 »