明け方、鈍器で頭を殴られる夢を見る
明け方、鈍器で頭を殴られる夢を見る。入院するのだが、そこにはいつも会いたくても会えない仲間たちがお見舞いにやってきてくれる。あっという間に治ってゆったりと風呂に入っている場面になったりする。
(たまには入院もいいものだ)
と思う。
なんて物騒でアホな夢なのだと思うのだが、おそらく原因は昨年の救急車による搬入事件(ブログ未公開)と、娘のパンチである。手を広げて寝る娘の左拳が私の後頭部に炸裂したのであろう。レム睡眠中の脳みそはその衝撃を瞬時に処理してそのようなストーリーを私の夢として具現化したのであろう。
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昨晩見たNHKスペシャルは、赤ちゃんの科学についてであった。生後間もない赤ちゃんから一歳になるまで脳の発達はどのような過程を経るのかについての番組であった。風邪気味で寝ようと思っていたのだが、見てしまった。
この内容は、多くは『赤ちゃん学を知っていますか?』(産經新聞「新・赤ちゃん学」取材班 新潮文庫)に書かれているものの映像資料と言って良いものであった。赤ちゃんの成長が二次関数的に伸びるものもあれば、途中で退行したりするものがあったりとあれこれ説明がされていた。
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「前にも説明したよね」
子どもの頃、先生に良く言われた。
その時には分かったのだが、今言われると分からないってなことを子どもの時に良く思ったものだ。だけど、「前にも説明された」記憶はあるので、自分が悪いと思い込んでしまう「健気な」私がいた。
おそらく、脳というのはそうやって分かったと忘れたと分かんないとを繰り返しながら、少しずつ成長していくのであろう。赤ちゃんが示しているものは、子どもの教育に関わるものに何らかのヒントを与えてくれていると思う。
一回言って分かる。そして、出来る。
そういう子どももいる。また、ある分野に関してはこれができる子どももいる。しかし、多くは一回言われて「え?」であり、分かっても出来ない。出来たと思い込んでいても出来ていない。そんなことの繰り返しなのであろう。それは、脳が急激な変化を嫌う性質でもあるからだと思っている。
急激な環境の変化に関して、保守的な姿勢を貫くのが脳である。急激な気温の変化に関してじっくりと対応する指令を出すから、人間は環境に適応しながら繁栄できたのだと思う。だから、人間の本来の機能としては、「前に言われた時には分かったけど、いまは何の事か分からない」というのは、当然なのだろう。
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だが、一方で人間は社会的な存在で、「前にも説明したよね」と一回説明を受けた事を忘れるなんてことは、あまり好ましい事ではない。だから、そうならないようにメモをとったり暗記したり、あれこれとするわけである。
てことは、教師は「前にも言った事はあるよね」と子どもに社会化された人間になる事を求めつつ、(ま、人間だからなあ)と心の中では思っているというスタンスであるべきなんだろうなあ。
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殴られながら夢に見ながら、何を考えているのだオレは。
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コメント
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一回で聞けない生徒確実に増えています。受験生を預かる身としては大変困ります。
明日は都立推薦出願です。なのに、昨日になって急に受けたいと言い出す生徒がいてビックリしました。もちろん前日(今日)になっても自己PRカードが書けていません。ちょっと厳しく対応しています。労せずに合格ししまうことは決して生徒のプラスにはならないと思うからです。
本日、小学4年生に授業してきました。先週の池田先生の気持ちが少~し分かった気がしました(^^;)
本日、郵便が届きました。
投稿: 佐瀬順一 | 2008/01/23 00:32
契約が出来ない家庭も増えていますよね。私が進路指導主任のときは、これを最初の保護者会から言い始めて、年間で三回ぐらい言いました。
期日を守る、契約を守る。大事なことなんですけどねえ。
私も二月に小学生に授業をすることがありそうですf(^^;。
投稿: 池田修 | 2008/01/23 21:31