「底抜けに!」
「ちりとてちん」がそろそろ終わりになる。
最初の頃は、ちょっと上滑りすぎた展開であまり見る気も起きなかったのだが、途中から俄然面白くなった。まあ、「タイガー&ドラゴン」を見ていた私としてははまるのは当然かもしれない。
「ちりとてちん」には、落語の師弟関係を描きながら、塗り箸の師弟関係も描き出し、それこそ塗り箸のように次から次へと「伏線」からの様々な模様が出てくる。正統的周辺参加と伏線を学ぶにはいい。
最近の伏線で驚いたのは、小草若が放浪の果てにもう一度舞台に立つシーンで、父親であり師匠である草若のかつてのシーンを重ねていたところである。
(ほう。ここにつながるのね)
と思ってみていたら、それだけではなかった。
小草若の持っているギャグに「底抜けに!」というものがあるのだが、これがその日の演目であり、この間ずっとストーリーに関わってきたの「ハテナの茶碗」への伏線だとは気がつかなかった。
さて、最後の常打ち小屋の問題で、どうきれいにまとめるか楽しみである。
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