« 「あ〜、先生の右腕が欲しい」 | トップページ | 若い教師の必読漫画 »

2008/04/16

起筆 1

ご入学おめでとうございます。

今年度、君たちのCクラスのクラスアドヴァイザーとなりました、池田 修と申します。

この授業を受けるみなさんは、将来先生や保母さんになろうという意志を持っているみなさんです。そのみなさんが将来教育・保育の現場に立った時に十分に力を発揮できるように、大学では基礎学力と専門的力量を鍛えることになります。この授業では、教育・保育の専門的な学びを支える学び方を身につけて行くことになります。じっくりと学びましょう。

            ◆

さて、入学式での梅本理事長先生の話を覚えているだろうか。人間は関心や意欲がないものは見ることができないという話だ。

「信号機は1868年にイギリスで初めて設置されました。その信号機は君たちは毎日見ている。
しかし、その赤、青、黄色の色の配列がどのようになっているのかを自信を持って言える人は少ないでしょう。
毎日見ているものであっても、意識してみることがなければ見えてこないのです」

という話でした。
この話は、人間の興味がいかに大事なのかということを示している。君たちが、教師/保育士、教育に関心を持つことはとても大事だということである。

            ◆

しかし、この話はそれだけを言っているのではないことが分かったであろうか。

梅本先生は、諸君は、信号機のことを知っている。知っているがシグナルの配列には興味がないので、どの順番で並んでいるか見ているようで見ていないということを話された。

さて、問題は君たちは教育のことを知っているか?ということである。

            ◆

君たちは大学に入るまで、学校教育の現場にいた。幼稚園保育園から始まり、高校まで15年近くいたはずである。しかし、それは教育を受ける側としていたのである。学ぶ側としていたのである。

これからは、君たちは学ぶ側でありつつ、学ばせる側に回るのである。注意されるがわから、注意する側に、褒められる側から、褒める側に回るのである。

そういう観点から「教育」というものを「知っている」のだろうか?おそらくほとんどの諸君が知らないであろう。そうだとすれば、君たちは興味/関心/意欲があったとしても、見ることはできないのである。

            ◆

現代の授業名人と言われている有田和正先生は、知識に関して次のことをいう。

     知識は眼鏡である。
     知識がなければ物は見えない。

まずは、諸君は教育に関する膨大な知識を身につけることである。これがなければ、見えないのである。

また、教育は主に子どもを相手にする。子どもたちに関する知識もなければならない。子どもたちの遊び、文化、問題、流行など膨大な量である。

諸君は、教師/保育士、教育を目指すのであれば、まずは「膨大な知識」を身につける必要がある。

一回生で年間100冊の本を読むこと。30冊の読書記録を書くこと。それは、こんな意味が込められているのである。

大学での学びは、ここから始まる。

「研究入門ゼミ通信 起筆2008 NO1より」

« 「あ〜、先生の右腕が欲しい」 | トップページ | 若い教師の必読漫画 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 「あ〜、先生の右腕が欲しい」 | トップページ | 若い教師の必読漫画 »