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2008/05/31

子守りの休日である

まあ、まだ8ヶ月であるからしてやりたいことを娘にはやらせている。好奇心の赴くままに、部屋の中をあちらこちらとハイハイしている娘である。

秒速1メートルぐらいのスピードで動く。さっきいた場所にいないことはよくある。だから、こちらも動き出すときには、いまどこに娘がいるのかを確認してから動かないと、危ない。下手をしたら踏んづけてしまいかねない。

さらに、
(服にワックスをしみ込ませておけば、リビングの床は光るだろうなあ)
と不謹慎な事も思う。

            ◆

好奇心の赴くままに這いずり回らせている娘ではあるが、電源とコードの所に興味を持つのは危ない。そこに行ったときは、触ろうとする手を掴まえて
『だめ!』
と強く言う。

言葉の意味は分からないが、感情は伝わるから、これを繰り返していれば何となく出来るようになる。その時は、思い切り褒めてあげる。
『うーん、賢いなあ』
と言いながら頭を撫でる。
うれしそうな顔を見せる。

というか、見せていた。

            ◆

最近は、違うのである。
『だめ!』
というと、
「あーーーーーーーー!」
と大声で私の顔を見て主張するのである。嫌だと主張するのである。
さすが、我が娘だ。自己主張が激しい。

しかし、こちらも娘の命がかかっているのだから、負けていられない。
さらに大きな声で
『あーーーーーーーーーー!!』
と言い返す。

そして、リビングのサッシ扉が閉まっていて良かったと胸を撫で下ろす。

            ◆

(なんだか中学生にやっていたことと変わらないなあ)
と、疲れて眠る娘の頭を撫でながら思うのである。

子守りの休日である。

今更だが

今更だが、YOU TUBEが面白い。
あれこれと一つのテーマから飛び続けると、とんでもないものに出くわす。

ピタゴラスイッチを見ていたら、とんでもない「アルゴリズム体操」を発見してしまった。

さらに、とんでもない「スリラー」を発見してしまった。

なんだこりゃ。
スリラーは、私が最初の学校に勤めていたときに、クラスの子どもたちが「三年生を送る会」でクラスの発表としてやったことがある。群舞の面白さを十分に味わったものだが、ここでもそうだったのだろうかf(^^;。

そして、極めつけの「アルゴリズム体操」は、

である。アトムの精神は、ここまで具体化されたか。
「空を超えて ラララ 星の彼方 行くぞ アトム・・・」(作詞 谷川俊太郎)
まで行くのは、あと少しかも知れない。

2008/05/29

『こんな時どう言い返す』(理論編)

ふう。
頭は痛くないのだが、鼻が詰まってしまっていて喉が渇いて、きちんとした声を出しにくい。今日の二つの授業の学生には申し訳ない。今晩きちんとアルコール消毒しよう。

            ◆

2限の、基礎演習ゼミでは、ボランティアについて考える。実践記録を読むために、ボランティアとは何ぞやということを考えたのだ。

グループごとに議論の結果出てきた定義を発表する。聞いていると、みんなボランティは良い事だという。そこで私は口を挟む。

『ということは、ボランティアは、良いことだということですね?』
学生たちはうなずく。
『であるならば、私は分からなくなってしまうのです。何が分からないかと言って、ボランティアが良いものであるならば、なんで学校などで無理矢理やらせるのでしょうか。良いものならば、子どもたちは自分から楽しんでどんどんやるんじゃないですか?』
学生たちは無言である。
『テキストにもあるように、ボランティアには何か「うさんくささ」がありませんか? そのうさんくささは何ですか?』

これを受けて、さらに議論を深めて行く。テキストの文脈に従って読みを深めて行く。この議論は、さらに「ボランティアの向こう側には何があるのか」という問いに繋がる大事な議論になって行くのである。

            ◆

5限は、キャリア開発講座である。今日は、『こんな時どう言い返す』のワークショップである。この『こんな時どう言い返す』のワークショップは、授業づくりネットワークの講座でも人気の講座である。自分で言うのもなんだがf(^^;。

事実確認のためのワークをしたあと、事実を確定したところから『こんな時どう言い返す』のレッスンである。

で、今までの私の事例だけではなく、学生が小学校から中学校まで経験してきた事例を集めて、それを元にしてペアを作って児童・生徒役の学生と、先生役の学生と交代しながらワークをやった。

やり取りのあと、
『はい、説明に「落ちた」児童・生徒役の諸君は?』
と聞くと、時々手が挙がる。そしたら、その先生役に再演してもらう。今日は、「茶髪の中学生が、なんで先生は良いのか?」という定番のネタに対して、きれいに返している例を見ることができた。なかなか頼もしいわい。今日は用意していた事例を遥かに下回る6事例しかレッスンできなかったが、学生たちは熱中してやっていた。

            ◆

で、今日のこの授業は学生たちからのネタを元に、今日の午後3時間弱で作ったのであった。事例の提出の締め切りを昨日いっぱいにしたので、そうなってしまった。ま、仕方がない。3時間あればなんとか作れるだろうと、見込んで作った。授業開始10分前に出来上がった。危ない、危ない。でも、計画通りと言えば計画通りか。

授業を作りながら、
(を、これはひょっとしたらひょっとするかも)
と思ったことがある。それは、『こんな時どう言い返す』の理論編が書けるかもしれないということである。

自分が指導しているときは、自分の指導言を分析しながらやるなんて事は、あまりしていなかった。そりゃあそうだ。自分が自分で指導するのだから、なぜ、どのように、どうやってなんてことを考えながら指導言を考えてはいない。それは自分の中の意識下にありながらも、ほとんど意識されることもなく、あたかも無意識のように行ってきた。

それが、『こんな時どう言い返す』という本になったときに、その事例を学ぶワークショップを依頼されるようになり、
(それなら、私の意識下にある指導の哲学を語らなければなあ)
と思うようになり、ワークショップでは語ってきた。

            ◆

で、その次である。理論編である。
子どもと、先生との間には何が起きているのか。原理原則はあるのか、ないのか。そんなことを考えながら授業を作っていたら、ステレオタイプがいくつか見えてきたのだ。これは非常に面白かった。

そのステレオタイプのうちの一つを使って今日の授業は終わった。本当は全部をやってみる予定だったが、そこまでは行かなかった。

学生たちに確認して、今後の授業の流れを変更してこの続きをやるかどうかを聞いてみたところ、うなずき多しということで、やることになりそうである。

授業が完了したら、改めて整理してみよう。そうしたら、『こんな時どう言い返す』(理論編)が書けるかもしれない。これはちょっと楽しみだ。

風邪を押して授業をした、ご褒美かな(^^)。

写真は、我が家で開花した孔雀仙人掌。これからどんどん咲きます。

Nec_0261

2008/05/28

病み上がりのガラガラ声

>> 今週は、調子を見ながらペースダウンで行きましょう。

無理であったf(^^;。

            ◆

研究入門ゼミを終えて、昼休みは植樹である。去年、一期生たちと一緒に植えたいくつかの記念樹がうまく根付かなかったので、新たに買い足してもう一度植え直した。二期生とで。

スコップ等の作業は慣れていないようであった。学校教育現場に入ったら、これらを自らやり、子どもたちに指導できなければならないポジションに立つ。厳しく指導せねばと思う。

            ◆

無事に植樹を終えて、会議である。4時間ぐらい学科会議をした。まだ病み上がりの身にはつらい。途中、何回かうがいをしに席を外す。

会議が終わり、研究室で片付けをしていたところに電話。思わず出てしまう。これが、さらに一時間の電話となった。

            ◆

大事な仕事の大事な打ち合わせなので、電話に出て良かったのだが、病み上がりのガラガラ声にはつらいものがあった。だが、このタイミングで打ち合わせをしなければならない案件だったので、必死に話す。

ふう。
充実感ありだ。

2008/05/27

久しぶりに激しい風邪

いやあ、久しぶりに激しい風邪であった。
まだ、声の調子が戻らないし、足の裏がぴりぴりしていて体が浮いているようだ。

いったん良くなったと思っていたのだが、夜になってぶり返してきた。
体温を見ると38度近くになっている。

関節痛、肌のぴりぴり感、悪寒と揃ってしまった。
(こりゃあ、インフルエンザか?)
と思ってしまうぐらいであった。

電気あんかと湯たんぽを抱えて布団に入るも、それでも寒いのである。

幸いにして食欲はあったので、きちんと食べて布団に入る。体温を一気に上げて、体の中にいるウイルスを殺すためのエネルギーである。

ま、この方法で治せるのは、基本的な体力がある場合なのでいつまでも出来るというわけでもないが。

            ◆

それにしても、私、授業のないときに風邪を引いて授業があると治るというのは、小学生の頃から変わらないなあ。

今週は、調子を見ながらペースダウンで行きましょう。

2008/05/26

寝ていよう

うーん。風邪引いてしまった。
奥さんから娘へ、娘から私へ。
うれしいような、悲しいような。

喉が痛くて、頭が痛い。
寝ていよう。

2008/05/24

ランディ・パウシュの「最後の授業」

奥さんと娘がちょっと風邪気味。
週末は自宅で過ごすことになりそうである。

            ◆

娘はハイハイからお座り、お座りしたまま万歳ジャンプと動き回る。うーん、これで歩き出したらすごいことになるなあと思う。

見てくれの可愛さとは別に、この動きのすごさのアンバランスが、赤ちゃんの赤ちゃんたる所以である。アーアーいいながらジャンプし、時々こちらを見て私の存在を確認する。私がいることが分かると安心してまたぞろ、興味を持ったところに動き出す。

その様子を見ながら過ごす時間は、あっという間に過ぎる。

            ◆

午後、ひょんなことからたどり着いたページが、私をさらに変えてくれるかもしれない。

大きなやる気とアイディアを受ける。大学という職場で、これから私が何をして行かなければならないのか、して行くことが望ましいのかなどを考えつづけた。

泣きながら笑いながら、学んだ。

自分の人生のリミットが分かったときに、私に何が出来るのかはまだ全く分からない。しかし、いま私に出来ることをやることが、未来につながっていることは分かる。

未来は、今日から始まっているのだ。
ランディ・パウシュの「最後の授業」

http://jp.youtube.com/watch?v=nrFMRuB2lbA&feature=related

2008/05/23

お昼から一気に駆け抜けた

ふう。
お昼から一気に駆け抜けた。

大学で学生のやっているボランティアサークル「京都守るんじゃー」の総会があり、ちょっと出席。じっくりと出席したいところであったが、午後からお客さんが来るのでその準備が。

            ◆

最初は、インタビューを受けるお仕事。とある進学情報系のHPに載るようである。1時間ほどお話をする。

入れ違いで、今度はとある日本を代表する企業から、相談ということであれこれ。2時間半ほどお話をする。何らかの形になると面白くなるなあ。

            ◆

国語科教育法は、「たほいや」である。私の定番授業の一つである。中学生に指導していた時、私の授業で好きなもののベスト3に必ず入っていたものである。

今日も悲鳴と叫び声と歓声と、にやけた笑顔で満たされた授業となった。

この「たほいや」がどうして国語の授業なのであろうかという方もいらっしゃるだろうが、それがまあ、国語なのである。

実は、

http://www.japanlaim.co.jp/shop/A357/Pcv6lq6Qe/syolist/667
に私の「たほいや」の授業のDVDがある。教材費にゆとりのある方、良かったらお求めください。謎が解明されると思います(^^)。

            ◆

夜は「京都守るんじゃー」の歓迎会があったのだが、今日はちょっと事情があってキャンセル。
さ、週末である。仕事がたまっているぞ。

2008/05/22

一種の事例研究を行った

基礎演習ゼミが面白いのは、いつも書いているが今日も面白かった。学生たちの読み込みが鋭くなるに従って、立てられる問いも鋭くなって行く。そして、その問いに対する解釈も。スリリングでいいなあ。

事実確認 → 分析 → 仮説 → 方針 → 指導 → 反省 → 指導 → 事実確認

という流れをどのように作るのかを、実践記録を読みながら具体的に考えて行く。先生はどこに、どこまで、どのように介入するのか。このポイントで、実践記録を読み取りながら学んで行った。

面白い。

            ◆

今日から始まる授業もある。キャリア開発講座である。三人の先生のオムニバス方式で、15回のうち私は5回担当する。今日のテーマは、子どもウォッチングと咄嗟の判断である。

子どもの事実から、さまざまなメッセージを見て取って指導に活かす。もちろん、このためには「事実確認 → 分析 → 仮説 → 方針 → 指導 → 反省 → 指導 → 事実確認」という上記の流れを理解することが大事である。で、この流れをじっくりやるか、瞬時にやるか、はたまた、やらざるを得ない状況なのかと判断して、指導に当たるわけである。

今回は、家本芳郎先生のご著書のほか、マンガの事例や私の『こんな時どう言い返す』の事例なども使いながら行った。

自分の立場を決め、その仲間たちと集まってなぜその指導がいいのかを説明し合い、他のグループの説明を聞いて、家本芳郎先生のお考えや、私の考えを補足しながら、一種の事例研究を行った。

二回生を中心とした受講生を相手にこの内容をやるのは、なかなか学生たちは大変だと思う。しかし、ボランティア実習や観察実習に出かけるまえにこれらのことには、気がつかせておきたいし、三回生の教育実習には十分理解して迎えさせたい。だから、このタイミングでの指導である。

中にはきちんと答えることの出来る学生たちもいて、なかなか頼もしかったなあ。

来週は、さらに『こんな時どう言い返す』で行う。この指導を行う際の基本的な考え方や、留意点も踏まえて90分たっぷりやる予定だ。

            ◆

たのしみ。

2008/05/21

『僕たちの好きだった革命』

『僕たちの好きだった革命』(鴻上尚史 角川学芸出版)。一泊二日の間に読み終わった本である。鴻上尚史さんの同名の脚本の小説化された本である。

久しぶりに、泣きながら笑い、笑いながら泣いた本である。この場合、「泣きながら笑い」というのは、切なくて泣いていたらそのまま笑い出してしまったということである。笑いながら泣いたも同じ。鴻上さんならではだ。

            ◆

鴻上尚史さんが主催する、第三舞台の『宇宙デ眠ルタメノ方法ニツイテ』を下北沢の「ザ・スズナリ」劇場で見たのは、岩谷さんがまだご存命の頃で、もう20年近く前のことになるであろうか。

RCサクセションの「トランジスターラジオ」から始まるそのステージは、始まったと思ったら、終わっていた。ただ、鷲掴みにされて目の前に突きつけられた「表現」の可能性を抱えて下北沢の街を歩き、「陣太鼓」のカウンターに腰掛けて、うー、うー唸っていたのを思い出す。

            ◆

私の世代は、ビートルズには遅く校内暴力には早い時代である。ま、どちらも知っていると言えば知っているがそのど真ん中ではない。まして、全共闘などは分からない。

その70年安保の時代に高校時代を過ごした人間と、その30年後の高校時代を過ごしている人間とが作り出す、えも言われぬドラマである。

先生であって、この時代を生きてきた人間にはなんとも面白く切ないドラマである。お薦めだ。

ジューシーなバームクーヘン

近江八幡で食べたものの中でインパクトのあったものは、バームクーヘンである。クラブハリエ日牟禮館でその場で焼いているバームクーヘンである。20cm程度のサイズで630円である。これはお薦め。

なんといっても、そのジューシーな味わいがたまらない。ジューシーなバームクーヘンという形容は想像つきにくいと思うのだが、そうなのだ。プルプル感のあるバームクーヘンと言ってもいい。休日に売り場をのぞいてみたら、二十人程度の行列。焼き上がるのを待っているのだ。私は平日に購入。

実はここのバームクーヘンは、娘の内祝いで贈った一品である。だが、その場で焼いたものではない。このその場で焼いているバームクーヘンは、日持ちが一日しかないので、送りようがないのである。

滋賀に来ることがあったら、是非、ご賞味ください。

2008/05/20

鴎外の「高瀬舟」の状況

昼過ぎから出かける。以前から行ってみたいと思っていた近江八幡である。なんのことはない、自宅から琵琶湖大橋を渡って1時間である。しかも高速道路は使っていないのである。

琵琶湖湖岸の実に快適な道を、窓を開けて五月の風を車に入れながら走る。MINI COOPER-Sのサウンドが心地よい。ふと燃費計を見たら、18.6km/Lとなっていた。なんて燃費がいいんだ。

            ◆

八幡山ロープウェイ、クラブハリエ日牟禮館、かわらミュージアム、八幡堀、白雲館などを巡る。小さくまとまった町であり、このぐらいなら一カ所に車を止めて、赤ちゃんを抱っこしながら歩いて回っても大丈夫。

豊臣秀吉の甥である豊臣秀次が開いたこの近江八幡は、近江商人の発祥の地として有名である。なるほどいい町づくりだなあと思った一日であった。

            ◆

一泊して、翌日は水郷巡りから始める。手漕ぎ舟に乗って水郷を巡る。乗合船であったが、他のお客さんはいなくて私と奥さんと娘と船頭さんである。ま、娘はいいのだが、この人数はできればなってみたい人数であった。

船頭さんと私ともう一人。
そう、これはあの森鴎外の「高瀬舟」の状況なのである。私は、同心である羽田庄兵衛になったり、下手人の喜助になったりしながら船に乗ってみたかった。それは手漕ぎの船で、しかもこの人数でなければならない。

70分間、私はあれこれ考えてみた。そして、つい何かを語り始めてしまいたくなる気持ちを感じた。もちろん、それは庄兵衛の側の気持ちである。そして、送られていくときの切なさのような晴れ晴れしいような気持ちも感じていた。それは喜助である。

どうも、揺れと視点の二つがこのような感じを生み出すのかもしれないなあと思っていた。いい経験が出来た。

            ◆

さらに、学生たちが先日見学でお世話になった近江兄弟学園のあれこれを、現地で学ぶ。ウィリアム・メレル・ヴォーリズが残した数々の偉業の跡を追いかけながら、教育のことをあれこれ思う。

いい週末であった。

2008/05/18

指導は、点ではない

朝、夏のネットワーク集会(8/11,12 仙台 東北福祉大学)の講座の紹介文を締め切りぎりぎりで書き上げる。久しぶりに新しい講座を依頼されたので、それの全体像をあれこれと考えていて、遅くなってしまった。

講座名:「言語力」を鍛える授業の工夫

である。あれこれ考えたが、やはりここは学習ゲームで鍛えるというのをやることにした。「たほいや」をやる。たしか、授業づくりネットワークで「たほいや」を講座でやるのは初めてではないかな。

詳しくは、こちらです。

            ◆

午前中、娘と遊んだ後、午後から「関西青年塾」のために畝傍御陵前駅まで向かう。1時間半かかるため電車の中でひと仕事、ふた仕事する。持ち運びのMacintosh。本当に便利になったものだ。

            ◆

一区切りがついた辺りで、駅に到着。ちょっと電話が入ったため、予定時刻に間に合わなかったが、今日の中村健一先生の授業に間に合った。

今日は、笑いとフォローの授業。笑いとフォローというと、なんというか子どもに媚び諂ったイメージを持つ人がいるかもしれないが、そうではない。指導をトータルに考える時、一つの要素として非常に大事なものである。

指導は、点ではない。その瞬間だけやるなら教育に関心のない人でも出来る。褒める、けなす、叱る、同調する、唆す、命令する・・・。その瞬間だけなら、まあ、簡単である。

しかし、指導は点ではなく、流れであり、文脈である。このひと言が、過去の子どもたちの生きようを受け、これからの子どもたちの生きざまを規定することがあることを理解して行わなければならない。しかも、瞬間にどの指導をするのかを判断しなければならない。

昨日一緒に食事をした元同僚の先生も話していたが、この指導を「流れ」で見ることの出来ない若い先生が増えていることを危惧していた。

            ◆

いろいろと学んで講座は修了。現役の小学校の先生のトップスピードでの講座はなかなかすごかった。

その後、懇親会。中村先生と飲むのは三年ぶりぐらいかなあ。ここでも楽しい時間を過ごす。最終の特急に間に合うように席を後にして、自宅へ。

楽しい一日でした。

2008/05/17

大人の字

昼に京都市内に出向く。嘗ての同僚が修学旅行で来ていて、ちょうど昼ご飯の時間に休憩時間が取れるというので、旧交を温めつつ情報交換もかねて、食事。

『いやあ、久しぶり。京都で会うとは。先生もお元気そうで何よりです』

しばし食事をとりながら歓談。いろいろと大変そうだが、でも元気な顔を見ることが出来て良かった。

            ◆

本日の国語科教育法は、漢字の指導方法について。『教師になるということ』に書いたことを柱に、そこには書いていない指導のあれこれのことなども話す。漢字指導は実に奥が深い。

国語の教師を目指す学生諸君は、基本的に漢字で苦労することは少なかったはずである。しかし、教室には多くの生徒が悩んでいる。そして、これからは外国人労働者の子女など、非漢字圏の子どもたちの教育にも教師は関わることになる。

もっともっと指導方法が研究されて良いジャンルである。
「漢字が書けない? 書け。覚えるまで書け」
は、指導ではなく命令である。

            ◆

授業後、研究室をノックする音が。
『どうぞ』
すると、2人の学生が立っていた。
『どうしたの?』
「先生、大人の字が書けるようになるにはどうしたらいいのでしょうか?」
とのこと。

板書指導をするなかで、私が
『もう少し、大人の字が書けるようになるといいですね』
と言っている学生たちである。
『ん、そうか。大人の字が書けるようになりたいかね?』
「はい」
ならば、その学び方を教えて進ぜようということで、あれこれと話す。

まあ、要はきちんと書の古典を学べということなのだが、小一時間かかった。だが、これは楽しい時間であった。まさか、大学に籍を移して書道の話をこんなにするとは思わなかった。

本学にある文学部日本語日本文学科書道コースは、大学日本一を五年連続とっているのだが、その学生たちも国語科教育法を受講している。そして、その学生たちも交えてあれやこれやと話していたのである。

            ◆

国語の教師になるのであれば、校種は関係なく「美しい字」が書けるようになっておくことは、大事である。毎回書く自分の字に嫌気をさしながら授業をしていて、いい授業が出来るわけがない。

かの野口先生は、自分の悪筆を直すために、自分が担任している子どもの親御さんである書道の先生から週一時間特訓を受けたということである。すごい。でも、そうだと思う。美しくないと思うのであれば、美しくなるように努力をするべきなのである。思ったところでするかしないかが、人生の岐路である。

学生たちは、大人の字を書きたいと学生時代に思った。いいぞ。書けば良い。書かなければ始まらないが、書けば始まる。始まればいつかある程度のところに到達する。

大人の字を書きたいと言ってきた学生たちは、書道コースの学生たちに習うことになった。一年後を楽しみにしたい。


2008/05/15

を、そこを指摘するのね

うーん、面白い。基礎演習ゼミは、ますます面白い。

本学の児童教育学科には、ドクターもマスターもいない。三回生も四回生もいない。だから、正統的周辺参加で一期生が学ぶことは出来ない。そのため、私たち教員が先輩になり、先生になり手取り足取り指導する。

この指導は、大変である。だが、これはしなければならない指導であり、実に価値のある指導だと考えている。

            ◆

今日の基礎演習ゼミでは、学生たちが割り振られた担当部分について、事前に問を立て、それをクラスのMLに流して議論がスムースに、かつ活発に行えるように段取りを踏んでいた。

それが功を奏して、90分があっという間に過ぎつつも、ゼミが終わった後は充実感が教室に満ちていた。もちろん、二回生のことである。まだまだ読解が十分だとは言えない。しかし、テキストを読み込み、テキストと対話をし、グループで議論をする過程で学びを作り出すという流れは、体験できてきたのではないかと思う。

中には、
(を、そこを指摘するのね)
とちょっと心地よい発言があったりもした。

来週の発表のグループは大きなプレッシャーを感じていた。
いいプレッシャーである。

            ◆

頼んでいた品が届いたので、明るいうちに帰宅。
久しぶり。

お楽しみは明日からだ。


2008/05/14

いや、いない【反語】

いやあ、久しぶりに忙しかった。ん? 毎週水曜日は忙しいか?

午前中二時間の授業、午後の会議三発が入っているのが通常の水曜日。ではあるが、今日は健康診断があって、さらに臨時の会議が二発入った。

いやあ、忙しかった。研究室が書類の山になってしまった。

            ◆

へとへとになって家に帰る。
家の中が静かである。
(ん? 寝ているのかな?)
と思ったら何かに熱中して遊んでいる娘。

そこに私が帰ったのを認めたとたん、お座りした状態からジャンプ、ジャンプ、ジャンプである。両腕を上下にばたばたさせながら、ジャンプ、ジャンプ、ジャンプである。

こんな娘の歓迎の姿を見て、抱っこしないでいられる父親が、この世の中のどこにいるだろうか。(いや、いない【反語】)

            ◆

ハイハイが出来るようになってきた娘は、その状態からお座りに戻ることもできるようになってきた。

そして、笑顔である。
ありがたいありがたい。

ビールで乾杯である。

ジェスチャーには要約の力も必要

NHK教育テレビの「伝える極意」を見た。というか出た。二回目である。第一回、第二回と世田谷区の赤堤小学校での収録であったが、いい子どもたちであったなあ。学ぼうとする気持ちが前面に出ていて、私も気合いが入った。

第二回目はジェスチャーである。
私はどこかで誰かにジェスチャーをきちんと教わったことはない。私がジェスチャーを学んだのは、「落語」「ディベート」「日本舞踊」「お能」「パントマイム」などからである。

これらをぼーっと見ているときに
(あ、この動きでこうなるのね)
なんて思っていたものを整理して授業に使ってきていた。

ジェスチャーは、手話とは違うので逐語訳をするわけではない。だから、ジェスチャーには要約の力も必要になる。自分の話を自分で要約して、その要約にぴったりあったジェスチャーを添えるのである。そうすることで、話の大まかな流れがわかり、理解が増すのである。

小学校四年生の全員に、
『自分の話のポイントを要約して、そこにジェスチャーをいれましょう』
という指示はかなり高度である。

そこで、今回は

1)ジェスチャーを入れやすいワークシートを用意。
2)ジェスチャーが入る部分を確認。
3)すべての場所に入れてみる。
4)重要なところを絞る
5)重要なところをやってみる。

というスモールステップの流れで指導した。段階を踏むと子どもたちは、楽しそうにやっていた。

成長するもののそばにいられる幸せ。
教師の醍醐味を味わうことができた。
ありがとうございました。

2008/05/13

6/21「明日の教室」のご案内

みなさん、野口先生の余韻も冷めないまま、来月の「明日の教室」のご案内を差し上げます。
よろしくお願いいたします。

            ◆

【読み」「書き」教育のいま】 
2008/6/21 (sat)

誤:13:30~17:00
正:13:00~17:00

今回は、ワークショップの時間確保のために、通常より30分開始が早くなります。

            ◆

読むこと、書くことの指導は、大事だということは分かっています。しかし、この指導を体系的に学校教育の中で行い、子どもたちが楽しく確実に力をつけるように行うことはなかなか難しいものです。

6/21の明日の教室では、若手実践家の中でこの指導に熱心に取り組み、確実な成果を出していらっしゃる岩瀬先生を埼玉県からお招きします。国語教育のみならず、学級担任として作文の指導にあたる先生にとっても大きな意味を持つレッスンとなるはずです。みなさんのご参加をお待ちしております。

岩瀬直樹先生:

1970年生まれ。北海道出身。東京学芸大学卒業。現在、埼玉県狭山市立堀兼小学校教諭。全国の小学校を参観する中で、組織論、クラスづくり、授業の改革の必要性を感じ、実践・研究を始める。現在、「読み」「書き」を中心に、子ども主体のワークショップを核とした授業づくりに取り組んでいる。

教師が楽しく学び続ける場「学びの寺子屋 楽学(らくがく)」主宰。著書に「効果10倍の〈学び〉の技法〜シンプルな方法で学校が変わる!〜」「作家の時間〜「書く」ことが好きになる教え方・学び方(実践編)〜」(新評論)がある。

ブログは、ここです。

            ◆

お申し込み:
下記の内容をメッセージ欄にお書きの上、下記アドレスにお申し込みください。

http://www.formzu.net/fgen.ex?ID=P2213754

1)お名前
2)所属 
3)連絡先電話
4)懇親会参加の有無(3000円前後)

参加費:一般 2000円 学生 1500円 (受付13:00~ 当日お支払いください)
主催:教育研究会「明日の教室」 
会場:京都橘大学児優館

            ◆

お待ちしております。

もう夏なのか

まだ土曜日の「明日の教室」の余韻が残っている。
参加者の方からのお礼のメールも届いているのだが、なんというか、体の芯が火照っている感じなのだ。

(やらねば)

という声が体の中に響いていると言ったらいいのだろうか。

その声に押されて、本屋に向かう。
気がついたら両手で持てないぐらいの本を選んでいて、籠に入れて歩いていた。

            ◆

『できる教師のすごい習慣』(山中伸之 学陽書房)を一気に読む。
うーん、仕事のできる先生というのは憧れる。

私は授業を作ることは苦しくても大丈夫だが、事務仕事はつらい。だからなんとか「楽に、簡単に、確実に」事務仕事ができないかとあれこれ考えてきた。マックを使っているのも、その一環である。

で、読んでみたのだが
(を、俺もやっているぞ)
というのが割とあって、うれしかった。

ただ、小学校の教諭ならではの仕事術も多くあり、これから小学校の教師を目指す学生を指導する際には、いいことを教わったなあと。1700円は安い。

            ◆

夜、豚バラとタマネギの串焼きを食べる。塩をふって焼くだけ。ビールに合う。うまい。ついこないだはメジマグロを食す。本マグロの稚魚である。夏に向かっておいしくなるのだが、もう既においしくなってきている。そういえば、店頭には鱧も並び始めている。いいのか、もう夏なのか。

そういえば、今週の木曜日は葵祭だ。
夏なのかもしれない。

2008/05/11

おい、50年だぞ、50年。

朝5時台に起きて野口先生のご著書の続きを読み始める。うむうむ。
風呂に入りながらも読み進める。
(あ! そうだ!!)
とんでもないアイディアが浮かんできた。

早起きは三文の徳ではあるが、今回は「得」である。
なんで気がつかなかったのであろうかと、気がついた後には思うものである。

今まで自分が取り組んで開発してきたいくつかのものの延長上というか、アウフヘーベンしたところというか、そういうところにふわっと浮かんできたアイディアである。

思うに、人間はあまり変わらない。そして、目の前のことをやって、小さくてもいいから形を残していくと、それが次のものの土台となって形となる。そういうことなんだろうなあ。

            ◆

明日の教室スペシャル第二弾として、野口芳宏先生にお越し頂いた。
「うとてとこ」と「俳句」で模擬授業を二つ。そして質疑であった。

私は、尊敬の念を込めて「私たちが超えなければならない先生」だと思っている。何を無謀な、何を不遜なと思われるかもしれない。私も思っている。しかし、野口先生超える国語の授業をすることが、野口先生から学んだものの責任であると私は思っている。

            ◆

「うとてとこ」では、まさに「君子豹変す」であった。

「うとうとうとう」の読み方の指導で、野口先生は、「う」を平板アクセントで読むことを指導されていた。私はこの読み方は違うのではないかと以前授業を受けたときに思った。その時は、懇親会で先生にお伝えしたのだがアクセントの辞書を持っていなかったので、確認することができないでいた。

で、家で確認したらやはり「う」は頭高アクセントであった。つまり、野口先生が指導された読み方は違っていたのだ。このことを手紙に書かねばと思いながら、書けないでいた。

昨日の授業でも同じく、「う」を平板アクセントで読むことを指導されていた。私は図書館に走り、『NHK日本語アクセント辞典』と『大辞林』で確認した。するとやはり頭高であった。

このことを休憩時間に
『恐れながら・・・』
と野口先生にお伝えしたら、野口先生は、
「いやあ、間違って教えてしまっていたんだねえ。ありがとう」
と言われた。そして、私が事務の仕事で会場にいなかった時間に、皆さんの前でお詫びと訂正をされたというのだ。まさに、「君子豹変す」である。

            ◆

七十三歳で全国を駆け巡り、最新の教材で最高の授業をされる。
(うしゃあ、俺もやるぞ)
と思う。
なんと不遜な私。
でも、それが本当のお礼ではないかと思っている。

            ◆

懇親会にも先生は参加してくださった。横浜から駆けつけてくださった野中先生、東京からの佐瀬先生、奈良からの土作先生、さらに長野などからも来てくださった先生たちも一緒に。懇親会は50人ぐらいになった。

野口先生のご著書を購入した学生たちは、先生にサインをしてもらっていた。私はその姿を見ていて、ちょっと涙が出そうになっていた。

(おい、50年だぞ、50年。君が教えを受けることの出来た野口先生との間には50年があるんだぞ。分かっているか。50年間教育の最前線で戦い抜いて、さらにまだ恐ろしい努力を重ねられているんだぞ)
その50年をなんでもないように優しく丁寧に、また、価値のある厳しさで指導してくださった野口先生。

(ああ、野口先生を若者に繋げることができたんだなあ。そのきっかけを「明日の教室」で作ることができたんだなあ。研究会やっていて良かったなあ)
と思っていた。

とても幸せな一日でした。

2008/05/09

いよいよ明日は、野口先生による

国語科教育法では、やっと授業の基礎技術の説明が終わった。発声方法、板書、チョークの持ち方などなどである。これらを駆使しながら授業を作っていくわけだ。だから、最初にきちんと指導しておきたい。

来週から国語の内容に入る。来週は、漢字指導である。

            ◆

授業が終わってメールボックスに書類をとりにいくと、二冊届いていた。一冊は「キャリアガイダンス」(リクルート)という雑誌。特集が「教職という「夢」」である。その特集でインタビューを受けたのだ。

『教師になるということ』を読んでくれた編集者が、是非インタビューをとのことだったので、(俺でいいのかなあ)と思いながらインタビューに答えた。大きな記事になっていて、びっくり。

で、他の方はどなたが?と思ってページを捲ってみたら、なんと西川純先生に、片桐史裕先生、さらには大前暁政先生などがいらっしゃった。

全国の高等学校に配布されている雑誌とのことなので、もし職員室にあったら見てやってください。

            ◆

もう一つは、『野口流 授業の作法』(野口芳宏 学陽書房)である。野口先生の最新刊である。間に合って良かった。

いよいよ明日は、野口先生による「明日の教室」である。80人を超える参加者になる。

野口先生の最新刊が出た情報があったので慌てて本屋に注文したのだが、間に合った。明日の昼過ぎまでには読み終えることができるであろう。

うーん、本も授業も、懇親会も楽しみだ。

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2008/05/08

基礎演習ゼミが実に面白い

木曜日の基礎演習ゼミが実に面白い。児童教育学科の児童教育コースで取り組んでいる演習である。

『おとなが子どもと出会うとき、子どもが世界を立ちあげるとき—教師のしごと』

をテキストにして、読み込んでいるのだが、実に面白い。この本は竹内常一先生が全生研の実践記録に解説を加えて、理論的な背景を語っている本である。これを児童教育コースでは4〜5人のグループを決めて章ごとにレポーターをさせて読み進めている。

実践記録は原典があるのだが、この原典は学科の先生が京都大学の図書館に行って手に入れてきてくださっている。二回生なので原典を探すところまでは求めていないのだ。そして、この原典を学生に印刷して配っている。

学生たちがレポートを終えると、児童教育コースの別の先生が、自分の読みを学科通信にまとめて提示してくださる。

なんという贅沢な授業だろう。私も多いに学べる。

学生たちもこの贅沢さに気がつき始めたようで、必死になってやり始めている。テキストを読むことの怖さと快楽と両方とも見え始めてきているようである。

こうして学科という組織で授業を作っていける喜び。大学でこれは、なかなかないんじゃないかなあ。

2008/05/07

村林先生が来てくださる

さ、夏の集中講義のスペシャルゲストが決まったぞ。
この春に読んだ本の中で、ベスト3には必ず入る本の著者に来ていただけることになった。

GW前に特別講師をお願いできないかと、本を読んだ感想とともにお手紙を書いておいた。本日学校に電話をして伺ってみたら、なんとオッケー。おい、学生諸君、喜べ。とんでもなくお忙しい先生に来ていただけるのである。

この特別講師の授業は、教師を目指す学生たちの必修の授業であるところ「特別活動論」でお願いする。児童教育学科の学生は土作先生がご担当される特別活動論を受けるのだが、時間があえばこの特別講師の先生の日、9/5(金)だけでも授業に参加させたいなあ。

『高校生レストラン、本日も満席。』村林新吾 (著)

この村林先生が来てくださる。
実に楽しみである。

この本は、教科書に指定する。課題も出るので、このブログを読んでいて私の特別活動論を受講する予定の学生諸君は、生協で購入して読んでおくように。

「カーン」であった

連休最終日だ。
授業をやりたい気持ちと、校正を終わらせなければならない気持ちが混ざっていてなんとも変な感じ。こういう時は読書とスポーツと風呂である。朝からこの三つをやってみる。

            ◆

で、結局琵琶湖のほとりでランチをして寛ぐ。
いつもはほとんど貸し切り状態の琵琶湖のほとりも、今日は人が多くいる。しかし、混んでいる感じはない。ゆったりとしていて、人が多いという感じだ。

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琵琶湖では子どもがヨットと格闘している。
風を読みながら進むのがしんどいのかくるくる回っている。

ガーデンの芝生の上で寝転んでいたら、どこからか習い始めたばかりであろうサックスの音が聞こえてきた。よせばいいのに、みんなが知っている曲を吹いている。で、音が外れるのでイライラが募る。

ガーデンにはチャペルウエディングようの鐘が設置してあるのだが、その鐘が実にタイミングのいいところで鳴った。サックスが失敗した瞬間に、「カーン」であった。爆笑である。がんばれサックスのおじさん。

            ◆

夜に集中して校正。
あと少しで終わるさ。

2008/05/06

第2回 授業づくりネットワーク関西青年塾 2008

私が顧問となっている会の、ご案内です。
中村先生のフォローの話は、かなり核心を突いていると私は思っております。
是非、お話を聞いてみてください。

            ◆

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
第2回 授業づくりネットワーク関西青年塾 2008

        お笑い授業とフォローの達人 奈良に来たる!

関西青年塾 塾長 土作  彰
                       tuttyan@kcn.jp
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
日時 2008年5月17日(土) 13:00〜17:00

日程 
 
 13:00         受付開始
 13:15〜14:00   第1講座「月曜朝の重い雰囲気を一掃する中村流
                お笑い授業〜お笑いは教室に安心感を生む〜」

 14:10〜15:00   第2講座「中村流評価論 フォローの技術を
                こう使いこなす」
 15:15〜15:45   講座に関して質疑応答
 15:50〜16:50   授業づくり演習
 17:00         閉会

 17:30〜        懇親会


場所 奈良県社会福祉総合センター(近鉄京都線 「畝傍御陵前」駅徒歩2分)
    6階 第3会議室
    http://www.nara-shakyo.jp/shafukuc/syuhenzu.htm

参加費  一般    3000円
      特別会員 2000円   (特別会員=授業づくりネットワーク誌を
                  年間購読している方。当日お申し込み
                  頂いても結構です。)
定員 20名(残席わずかです。)

参加申し込み 会場定員の都合上、必ずメールにて「関西青年塾参加希
         望」とお知らせ下さい。参加費は当日会場にてお支払い下さい。
申込先 tuttyan@kcn.jp

懇親会  17:30より近鉄八木駅前の居酒屋で開催します。
       参加実費です(4000円ほど)。みんなでワイワイ楽しくやりましょう!

2008/05/05

キッチンタイマーの音が鳴ると

ミルクで育っている娘。
賢くなった。

            ◆

5ヶ月ぐらいの時だろうか、ミルクの入った哺乳瓶を見かけると、手足をばたばた動かして、早くちょうだいという意思を表していた。これだけでも結構感動していたが、最近はその上になった。

60度の温度でお湯をポットに貯めてあるので、ミルクを作ってから飲み頃の温度にするためには、少し時間がかかる。水の入った容器に瓶ごと浸して、3分間待つのである。

その3分間を待つためにキッチンタイマーをセットする。
「ピピピピピピピピ・・・!」
と3分後になるのだが、なんと娘はこのキッチンタイマーの音に反応して手足をばたばた動かすのである。

キッチンタイマーの音が鳴ると、その後にミルクがやってくるというのを学習しているのだ。いやあ、人間ってすごいわ。

            ◆

そんな娘もそろそろおなかにいた時間と同じぐらいの時間を、外で生きてきたことになるんだなあと、ちょっとしみじみ。

滋賀 こどもの日 無料

5月5日は晴れの特異日だと勝手に思っていたので、今日の曇り空はちょっとがっかり。午後から出かけることにする。

午前中は、なぜかネットが繋がらない。マックが悪いのかと思ったが奥さんのマックも繋がらないということは、サーバー側の問題か?

あれこれ調べると、光電話のファームウエアの更新をしていないことが判明。指示通りの順番で再起動をかけると繋がる。しかし、こんなの普通分からんぞ。

            ◆

で、繋がったネットで「滋賀 こどもの日 無料」と検索すると、滋賀県民なら五つの公共施設が無料になることが判明。

そこで、琵琶湖博物館に出かける。フレッシュマンキャンプでも出かけたが、結構気に入っている場所なのでまた行くことに。

ちょっと考えられないくらいに混んでいたが、滋賀県民として無料で入場している人の姿は見られなかった。ちょっと検索すれば得られる情報なのになあ。

            ◆

それにしてもこの博物館のビデオには驚く。私が驚くのは二つある。

1)滋賀の大地の出来方のビデオ

琵琶湖のほとりには、珊瑚から出来た岩と火山の噴火で出来た岩の両方がある。これがなぜあるのかを説明した5分のビデオである。最初に見たときは、頭がくらくらするぐらいの衝撃を受けた。

琵琶湖は世界で三番目に古い湖と言われているが、日本列島が日本列島になっていなかった頃から、この場所はいろいろな意味を持っていたのが分かるのだ。詳しくは、

http://www.lbm.go.jp/tenji/atenji/index.html

なのだが、ちょっと分かりにくいかも。

2)同じ構成で世界の湖を紹介するビデオ

展示の最後にあるのだが、洞庭湖など世界の有名な湖を5湖ほど紹介するビデオを流している。

で、何気なくぼーっと見ていたら、そのビデオはすべて同じ構成で作られているのが分かったのだ。湖の全景、湖の鳥、漁の様子、市場の様子、料理の様子などが、各湖とも同じ構成で作られている。映し出される時間もぴったりと同じである。これはすごい演出だと思った。

で、これの教室版は出来ないかなあと思う私です。同じ構成でいろいろなクラスを撮影して、同時に流す。どういう違いがあるのか確認すると、面白いだろうなあと。学生たちにやらせてみようかなあ。

休みの日であっても、つい授業のことを考えてしまう私であった。

            ◆

今晩の風呂はもちろん、菖蒲湯。この菖蒲の香りは何とも言えない。他に例えようがない香りではないだろうか。
(もう、今年も1/3が終わったんだなあ、と去年も思ったなあ)
と一年があっという間にすぎていくことに驚く。

今宵は、大津の西武デパートで見かけた、東京は青梅の地酒「澤乃井」の新しい純米吟醸酒「蒼天」。これで娘の初のこどもの日を祝うのであった。

うまひ。

が、いかん。本が面白い。

さあ、今日も校正に勤しむぞと思って6時過ぎに起きた。が、いかん。本が面白い。これではこちらに突入してしまいそうだ。授業のアイディアが浮かんできて、メモをしながら読んでいる。

            ◆

午前中はいつものガーデンに娘と散歩。今日は結婚式をやっていた。芝生で寛いでいたら、小さな女の子がやってきた。
「赤ちゃん可愛い」
と。お母さんが後からやってきて、
「あなたもまだ同じようなものでしょ」
と。三歳だとか。娘もうれしそうにしていた。

            ◆

で、午後から人間修行の続き。
ふう、やっと半分ぐらいは終わったかな。
しかし、ここで手を抜くわけにはいかないからなあ。

            ◆

夜は読書。ひたすら読書。
うーん、連休だ。

2008/05/03

一種の人間修行

朝五時前に起きて体を動かして風呂に入って、文章を書く。多少眠たいが、まあいいだろう。体がそのように動いているのだから、これに従おう。琵琶湖にはもう釣り人たちが集まっている。

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            ◆

休日の大学は、ほとんど人はいない。女子バレーボール部が練習に励んでいる声がする以外何も聞こえない。その中でツツジの花が咲き乱れ、いい香りがしている。ただ、今日は暑すぎる。水まきしてあげた。

私はやり残した仕事をしに、研究室に籠る。
息抜きのつもりで始めた写真の整理に思わず力が入ってしまった。いかん。原稿の整理や校正が残っている。とくに校正についてはGW中に終わらせなければならないので、写真等を見ている場合ではないのだが、つい娘の写真に見入ってしまう。

            ◆

午後は必死に校正。
原稿を書くときに私にとって一番大変なのがこの校正だ。ワープロで書いたときには、そんな風にしていないのが、なぜかゲラになると変わっていることがある。

例えば、数字を半角で打ったのにゲラになったら全角になっているとか。これはどうしてこうなるのか私には分からないのだが、とにかく一つ一つ確認するしかない。他にもインデントがずれていたり、フォントが違ったりとまあいろいろとある。

もうこれは一種の人間修行だと思って、一つ一つやるしかない。
感じとしては、本日1/3が終了。GWが終わる前に終わらせたいものである。

下の写真は、上賀茂神社の青紅葉。
きれいだったなあ。

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2008/05/02

本日は大安吉日である

本日は大安吉日である。大学は振替休業日である。

午前中リビングで、お座りをしている娘と向き合って座っていた。
私は、胡座をかいて本を読んでいた。
娘は、私の腕と胸を触っていた。

すると、突然娘の顔が上に動いた。
(なんだ? いつものお座りジャンプ?)
ところが、ジャンプにしてはゆっくりとした動きであった。

(をを!)
つかまり立ちである。
まだ、はいはいもうまく出来ないのに、つかまり立ちである。

しかも、最初に掴まったのが私である。
父は、感涙に咽ぶのであった。

            ◆

午後、琵琶湖の北の方に出かける。GWであるが、誰もいない。
家族三人で白砂の浜辺で寛ぐ。

信じられないぐらい静かだ。
少し曇りがちの空模様だが、その分琵琶湖は白く浮かんでいるよう。
弁当を食べながら、ぼーっと時間を過ごす。

            ◆

そして、本日のメインイベント、離乳食である。
大安吉日で歯が生えてきた日を選んでの初めてのおかゆだ。

育児書等によれば3ヶ月ぐらいから始めるのもあるようだが、我が家はこれを認めなかった。だいたいからして、歯も生えないのに食べさせる意味があるわけがない。固形物を食べるために歯が生えてくるのだから、その前に固形物を与える必要はないと思っていた。

で、確かに早すぎる離乳食は内蔵の出来ていない赤ちゃんにアトピーを生み出したり、いろいろと負担をかけるそうだ。

何ヶ月で○○をするというのではなくて、この子どもが◎◎になったから○○をするというのが、子育てではないかと私は考えている。少なくとも乳幼児期はそうだろう。

            ◆

おかゆを口に運んだら、ぺろりと食べてしまった。
ひと匙の予定であったが、ふた匙ぺろりであった。
なかなかやるわい。
大正解である。

本日は大安吉日である。

明日の教室スペシャルのお知らせ

明日の教室スペシャルのお知らせ

いよいよ来週の土曜日、5/10になりました。野口芳宏先生の模擬授業が受けられます。お申し込みは、通常と違いaca-ext@tachibana-u.ac.jp となります。下記ご案内をご覧下さい。

            ◆

国語教育 道徳教育の到達点
2008/5/10 (sat) 13:30~17:00

野口芳宏先生:

1936年生まれ。千葉県出身。千葉大学教育学部附属小教諭、木更津市立小校長、北海道教育大学教授を歴任。2008年4月からは、植草学園大学(発達教育学部)教授として着任予定。著作に、『野口芳宏著作集 「鍛える国語教室」』全23巻(明治 図書)、『野口芳宏 先生 退官記念ビデオシリーズ』全3巻〔(有)カヤ〕他多数ある。 当日は「国語の授業を作る・模擬授業」がテーマです。

申し込みは通常の方法とは違います。
下記引用をご参照ください。

            ◆

お申し込み:
下記の内容をお書きの上、下記アドレスにEメールでお申し込みください。

1)お名前
2)所属 
3)連絡先電話
4)懇親会参加の有無(3000円程度)
5)参加日(4/19 or 5/10 or 両日)

aca-ext@tachibana-u.ac.jp  

お問い合わせ電話 京都橘大学エクステンションセンター 075-574-4186 
募集:各回 150人(応募多数の場合は、先着順にさせていただきます)
参加費:一般 3000円 学生 1500円 (受付13:00~ 当日お支払いください)
主催:教育研究会「明日の教室」 
後援:京都橘大学文学部児童教育学科
協力:大阪大学コミュニケーションデザイン・センター、 京都橘大学文学部児童教育学科学生学会

            ◆

お待ちしております。

2008/05/01

赤ちゃん並みに

土用の丑の日であり、夏も近づく八十八夜である本日。
四月の疲れが出たのか、本日はオフ。

本学は、本日は振替休業日。
とにかく、寝た。
赤ちゃん並みに、寝た。

それでもまた眠い。
おやすみなさい。

研究と修養

キャリア開発演習では、小論文の書き方を指導中。なかなか実際に書かない。いや、私の定義では書くの部類に入っているのだが、通常の書くからすると文章を作っていないので、書くではないかもしれない。

今は、表やグラフからの読み取りのし方を指導している。実際の採用試験の問題を元にして、どのように読み取るのかの指導である。

ディベートをディベート甲子園を目指してやっている中高生であれば、必ず身に付けるであろうこのロウデータからの情報の読み取り。そこを指導している。たしかに、こういうレッスンは受ける機会がほとんどないから、大学生になって受けられるだけでもいいのかもしれない。

            ◆

研究入門ゼミでは、ナンバリングと質問法について行う。ナンバリングは、前回の復習もかねて。質問法が難しいようであった。

質問には、1)分からないことを訊く、2)分かっていることを訊くの二種類があるのだが、2)が特に難しいようだ。2)は確認のための技術である。授業はこれを使いこなしながら行われる。だから、必須の技術である。

しかし、これができない。
出来ない理由としては、1)いままで意識したことがない、2)知っている知識が少ないということがあるだろう。特に2)がないことに気がついた学生が多いようだ。確認するためには、自分に知識がないとダメなのである。

            ◆

昼休みを挟んで児童教育学科学生学科学会の総会が開かれる。食事をしながらではあるが、一回生、二回生全員が集まって行う。

この中で、学生たちがさまざまな学びを行っていることの発表があった。トヨタ工場見学、高野山修行、小学校一日見学&体験授業などに行ったことの報告と発表である。

児童教育学科では、学生の大人へのなり方へも支援したいと考えている。教師、教育者になるためにはその人間的成長が欠かせない。豊かな経験が必要である。それを行うものには学生学会から補助金を出すことにしている。交通費補助ぐらいの額ではあるが、どんどん行かせたい。

教師は、「研修」が大事である。
固い話をすれば、研修とは教育基本法の下記の条文が該当する。

引用開始 ーーーーーーーーーー

(教員)
第九条  法律に定める学校の教員は、自己の崇高な使命を深く自覚し、絶えず研究と修養に励み、その職責の遂行に努めなければならない。

2  前項の教員については、その使命と職責の重要性にかんがみ、その身分は尊重され、待遇の適正が期せられるとともに、養成と研修の充実が図られなければならない。

引用終了 ーーーーーーーーーー

ここでいう、「研究と修養」が研修なのである。研究とは子どもを伸ばすための指導方法などの獲得であり、修養とは人間性を広げ深めるための営みである。残念ながら現状は、研究イコール研修のようになっているが、そうではない。修養は教師にとってとても大事な課題である。修養をさせないような現状は、法律違反ではないのかと思うことがある。

で、この修養の部分を学生時代からきちんとさせたいと考えている。一期生はよくやっていた。

その後、新入生キャンプの様子を上映。フォトストーリーを使って映画にしたものである。vistaにあるソフトを使ったとのことで、今までにない演出が施されていて、なかなかのできであった。

このDVD作成は、今年から文学部の全学科で行うことになっており、なかなか楽しくなってきている。

            ◆

その後、会議を三連発。
そして、学科の歓迎会。

充実した一日であった。

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