書くは、快楽である
午前中から大学に行き明日の教室の準備をあれこれと。
今日は、埼玉県から岩瀬先生に来ていただき、作文のワークショップだ。
参加者も埼玉県からいらっしゃった方や、他大学に大学院生なども多く、初めて参加される方も多くいた。
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ワークショップは、4時間。
あっという間である。
「書くは、快楽である」
と私は思う。
もちろん、書きたい事が書けなくて呻吟することもあるが、これも含めて快楽である。ま、呻吟しているときは思わないがf(^^;。
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ただ、快楽にたどり着く事のない子どもたちが、実に多いと思う。もちろん、そういう子ども時代を過ごしたため、大人に成っても文章を書くのは苦手という人も多い。
私は書く事の指導をする時、以下の文言を大事にして行っていた。
引用開始 ーーーーーーーーーー
学習権宣言 (The Right to Learn)
1985年3月29日 第4回ユネスコ国際成人教育会議採択
学習権とは、
読み、書く権利であり、
質問し、分析する権利であり、
想像し、創造する権利であり、
自分自身の世界を読みとり、歴史をつづる権利であり、
教育の手だて(resources)を得る権利であり、
個人および集団の力量を発展させる権利である。
引用終了 ーーーーーーーーーー
学習権は、「読み、書く権利」「歴史をつづる権利」であるというのだ。この文言の意味は大きい。
白川静先生によれば、中国では絶対王が漢字を発明させ、自らの偉業を記録させたという。絶対的な力を持つ王様が、自らの歴史を綴らせる必要性から文字が発明されたという。
私たちは、民主主義の時代に生きている。民主主義が最高のものとは思わないが、これに変わる良い制度がないから使っているというようなことを言ったのは、チャーチルだったか。私も確かにいろいろと不備はあると思うが、民主主義の今の時代は、この文脈の中で生き生きと生きるを考えたい。
その民主主義を生きる時、書くことにはとても意味があるのだと思う。
◆
私はそんなことを思いながら、楽しそうにレッスンを受けている参加者の皆さん、その向こうにいる子どもたちの顔を思い浮かべながら、
(いやあ、岩瀬先生をお招きして良かった)
と思っていました。
岩瀬先生、ありがとうございました。
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