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2008/06/07

「司会力」をつける

国語科教育法では、学習ゲームと読書指導について講義をする。

私は、学習ゲームのユニークネスは、「司会力」をつけることができるという所にあると考えている。もちろん、すべての学習ゲームにあるとは言えないのだが、「たほいや」などではそれがはっきりする。

            ◆

私は、この「司会力」をつける学習方法はどうしたらいいのかということを、私は中学校の教師の時、ずっと考えていた。
(この力を育てるのは、国語の時間か特別活動の時間であろうなあ)
と思うのだが、その方法を思いつく事がなかなかできなかった。

ここで言う「司会力」というのは、話し合いでの

1)時間の管理
2)順番の管理
3)論点の明確化

であると私は考えている。この三つ、いや、少なくとも1)と2)の二つをなんとかつける事の出来る授業はできないかと思っていた。

            ◆

学校教育現場で司会というと、班長会議、学活、委員会、実行委員会、生徒総会などでの司会が考えられる。これらはそれぞれ、班長、学級委員、各委員会の委員長、実行委員長、議長が務める事になる。これらはある程度の力を持った代表者が行っている。

しかし、私はすべての子どもたちに、この司会の力を育てたいと思っていた。なぜならば、私たちは民主主義の時代を生きている。民主主義は、話し合いを基本とする。子どもたちは、やがて様々な場所で様々な話し合いを行うようになり、そのときに、司会をまかされるようになっていく。

くじ引きで決まったり順番で決まったりしながら、司会をまかされて行く。そのときに、何も出来ない、いや何も習っていないというのは避けたい。

            ◆

そこで、学習ゲームなのである。これを行う時、生徒は順番にゲームの「親」を務める。この「親」こそがまさに「司会」なのである。

国語科教育法の授業では、学習ゲームにおいてユニークに形成される力は何か?という問を立てて、三週間あれこれと実際をやってきたのだが、残念ながら学生諸君はここにたどり着く事は出来なかった。そこで私が解説をしたのだが、彼らは納得したようであった。

            ◆

その後、朝の読書、読書へのアニマシオンなどを解説。読書へのアニマシオンでは、物語バラバラ事件を実際にやる。読みたくない子どもたちへの手だてをあれこれ考える事の重要性を語る。

さ、来週は和綴じ本のつくり方である。

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