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2008/07/03

梅雨が明けるのかもしれない

本日は基礎ゼミ。引き続いてテキストリーディングを行う。二巡目は二巡目で面白い。
中には、
(うーん、そりゃあきついだろう)
という問を出してくる学生がいる。

私は
『【宇宙には果てがありますか? 「はい」 では、それを証明してください】問題だな』
と話している。

問題は見つかったが、証明する力量を持っていない問題のことをこのように説明している。逆に、問題はあるが既に証明されているものということもある。【木の葉っ葉は何色ですか? 「緑です」 なぜですか? 「葉緑素が緑だからです」】問題である。もちろん、葉緑素がなぜ緑なのか、そもそも緑とは何かということも言えなくはないが、あくまでもたとえである。

で、今日の基礎ゼミでは「指導」とは何かという話になった。

            ◆

昨日の学科会議では、一期生の卒業論文指導の体制について議論が始まった。再来年のことである。このことを今日のゼミの最初に話したところ、学生たちはびっくりしていた。

通常、校長は三年先、教頭は二年先、教務主任や学年主任は一年先を見据えて教育計画実践計画を立てると言われている。大学も同じだ。学生たちの卒業論文をどのように指導して行くかをあれこれ議論し始めているのである。

四回生になって突然卒業論文を書けと言われて書けるもんではなかろう。私はまあ、そうやって書いたが、今の学生たちにそうやって放っておく指導は、できないだろう。ある程度段階を追って指導して行くことが大事だと考えている。

で、この「指導」は、卒業論文以上の問題である。ゼミの少ない時間で取り扱うには大きすぎる問題である。そこで、参考図書を10冊ほど示しておしまいにした。演習室の前に研究室があるのは、便利である。

            ◆

さらに、教科書と教科書が元にしている一次資料との間に相違があるのも発見できた。教科書は子どもの笑う様子を「ニタリ」としている一方で、一事資料である実践記録は「ニヤリ」としている。そして、同じ描写のところで、他の子どもには「ニタッ」と書かれている。これはどういうことなのかについて、議論が始まった。

1)誤植
2)書き写し間違いによる本音
3)その他

という中での議論。

            ◆

これを受けて、「ニ」から始まる笑いに関する擬音語擬態語の話。そして、日本語の特徴である擬音語擬態語(オノマトペ)についての解説やらなんやら。

引用開始 ーーーーーーーーーー

問 彼女が好感を持った彼の微笑みはa,bのどちらでしょうか?

「彼は【  】と笑った」

a ニコリ
b ニタリ

引用終了 ーーーーーーーーーー

即席で問題を作りあれこれ。

『君たちは、aを簡単に選べるけど君たちのクラスにこれから入ってくる外国人の子どもにどう教えるの?』
と。

さらに、
『鉛筆の本数の数え方を知っているか?』
「1本です」
『では2では?』
「2本です」
『3では?』
「3本です」
『これを教えるのは大変だろう?』
学生たちは唸る。

だって、1「ぽん」2「ほん」3「ぼん」だぜ。英語を習った時に、コーヒーと水でカップとグラスに違えなければならないと聞いて
(ひえー、英語って面倒くさい)
と思ったが、実は日本語の方がよほど面倒くさいのである。私たちはこれを考えることもなく使っているが、これを説明するとなると大変なことに気がつく。

言葉は面白い。

            ◆

昼休みから3限にかけて学生が相談やら報告やらにくる。あれこれ聞いて、あれこれ話す。ふむふむ。

その後、2時近くになって昼ご飯を食べに生協に。ふう。
すると、去年授業を受けていた学生に声をかけられる。一緒に食事。教育実習が後期からと言うので、あれこれ相談に乗る。相談に乗りながら後期の授業のアイディアを手に入れる。学生も教育実習でこれを使うことを勧める。もちろん、私は後期の国語科教育法2でこれをさせるつもり。

『面白いなあ。こういう授業受けたかったなあ』

と学生と一緒に笑う。そうである。私たちは自分たちが受けたかった授業を、生徒や学生たちに受けさせることができるのである。いいなあ、こんな授業を受けたかったなあと思えるかどうかが、一つの鍵であると思っている。

            ◆

夜、珍しく雷。
リビングに敷いた布団の上でまどろんでいた娘が目を覚ます。慌てて横に寝て腕を触らせる。なぜか、娘は腕を触っていると落ち着くのだ。

梅雨が明けるのかもしれない。

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