その深みに体を浸し
昼前から昨日の場所へ敗者復活戦として出かける。今日は天候が安定しており、比良山からパラグライダーが何機もテイクオフしては、琵琶湖湖畔に降りてくる。
◆
琵琶湖は東京にいたときは、結構汚れていると思っていた。しかし、実際に来てみて湖西の北の方に行ってみるととんでもなく、美しい。
比良山系からの奇麗な水。そして、珊瑚から出来た砂などがある。なんで珊瑚からの砂なのかといえば、琵琶湖は世界で三番目に古い湖で、太平洋の珊瑚礁がマントルに乗って日本までやってきた、その名残があるのである。だからとても美しい。

◆
琵琶湖のぐるりの半分は東名高速道路があるので、高速を使えばいいが、実はそれでも一周するには車で6時間程度かかる。高速道路を使って京都から東京まで着いてしまう時間である。
琵琶湖は琵琶湖大橋から南を南湖、北を北湖という。あの鳥人間コンテストで越えては行けない橋が琵琶湖大橋である。南湖の平均水深は4mで、北湖は43m。一番深いところで100mを越える。だから南湖を遊覧するミシガンという遊覧船は、沈没しても、客室は沈まないという笑い話もあるぐらいである。
北湖それもとても水深が深い。それも北湖は、波打ち際から、急に深くなる事で有名である。
娘を抱っこして、琵琶湖に足から触れさせる。すると、大概の事では動じない娘が泣く。波に驚くのか、その深みに隠れた時間の流れに慄くのか。
◆
その深みに体を浸し、戦争が終わったこの日をあれこれ思う。
« なすとトマトのパスタにしよう | トップページ | 五山の送り火 »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント