こそっと伝える
小論文の指導の授業から入る。
今日のポイントは、読解である。課題として提出された文章をどう読み取るかである。ここを丁寧に行わないと頓珍漢な文章になってしまう。
1)この文章で何を答えればいいのかを読みとれているか。
2)文章の中にある単語は、何を意味しているのかの確認。
3)2)の単語が持っている問題点の整理。
4)論じなければならない問題と論じる必要の無い問題の整理。
5)論じるために必要な、問題点の検討の仕方。
などなどを扱った。本当は、学生たちにディベートをやらせるのが一番手っ取り早いのであるが、この授業は6回でオシマイ。だから、それはせずに小論文に特化して行う。
来週は、もう少し突っ込んだ話になるだろう。
◆
教員採用試験に合格した学生が報告に研究室にやってきた。
そういう学生にはお茶を振る舞う。
京都一保堂の玉露を振る舞う。
そのぐらいしてもいいだろう。
あれこれ話を聞きながら、今後の注意点を話す。
授業ではしないはなしである。
本当に教師になったときに、自分を守るために、生徒を守るために必要なあれこれを90分かけて話す。
そして、もちろん国語の教師になるのであるから、そのときに必要な本をさらに紹介する。ことばに関する疑問があったとき、ことばに関する基礎的な知識を身につけるためにどんな本を手にすればいいのかを知っているといないとでは大きな差がつく。研究室にある本を見せる。
さらに、ことばについてあれこれ。主に文法について子どもたちが不思議に思うことの多いネタをあれこれ。こういうネタはブログに書いてしまうと、私の授業もつまらなくなるし、どこで誰が読んでいるのかも分からないので、書かない。授業の合間にちょこっと話すか、こうして四月から現場に突入する学生には、こそっと伝える。奥義のひとつである。ま、大した事でもないが。
◆
その後、延々と会議。
さすが、水曜日である。
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コメント
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報告させていただきます。
おかげさまで無事に滋賀県小学校の教員採用試験に合格しました☆
今後ともよろしくお願い致しますm(_ _)m
投稿: 斎藤陽 | 2008/10/02 00:27
おめでとう!!
やっぱり明日の教室常連さんの採用試験合格率は相当高いと言えますねえ。
四月から担任ですね。
期待していますよ。
投稿: 池田修 | 2008/10/02 15:20