« 2008年1月27日 - 2008年2月2日 | トップページ | 2008年2月10日 - 2008年2月16日 »

2008/02/09

龍が迎えてくれたのである

雪だ。
スタッドレスタイヤに履き替えて、初めて本格的な雪である。
うひひである。

西大津から京都市内に行くにはいくつかのルートがあるが、私が好きなのは山中越えである。比叡山を抜けて北白川へと向かうのである。
今日は、大雪の中、山中越えで今宮神社へ向かった。

            ◆

山中越えは、私の車は大丈夫であった。快調であった。

が、途中に2台が立ち往生して5台が路肩に落ちていた。いやあ、何も装備しないであれを上るのは無謀でしょう。

ではあるが、立ち往生している車をみんなで助け合って道を作るって作業は、なんか楽しかったなあ。なんとなく、昭和という感じがした。

            ◆

私の父親の誕生日に御祝いと言う事で、今宮神社の「あぶり餅」を送るのが良いんじゃない?と奥さんに言われて、今宮神社に向かったのである。

正月にあぶり餅を食べさせてあげようと、今宮神社まで行ったのだがもの凄い人で諦めていた。
今日の雪なら人もいないだろうと思ったのだが、そうではなかった。3連休初日の京都を舐めてはいけない。なかなかの人であった。

            ◆

で、境内に入ってびっくりした。
龍が迎えてくれたのである。

Rimg0202


こんな姿は、一生に一回だろうなあ。
昇龍ということで、非常に目でたい。
よく見ると、2匹の龍である。

私達がお参りをし終えた時には、龍は崩れ始めていた。
なんというタイミングの良さであろうか。

「坊や〜良い子だねんねしな〜」

のテーマソングも脳内に流れていた。

結局、あぶり餅は、雪と賞味期限の問題で発送できなかった。また機会をうかがおう。

            ◆

その後、研究室に向かい仕事。
雪の大学も奇麗だったなあ。

2008/02/08

早春の味わい

採点日である。

カレーを食べると脳の血流量が4%アップするという記事を読んだので、朝から少しカレーを食べる。採点に良い影響が出るのを期待する。

            ◆

そのためか採点は順調に進む。
良かった良かった。

            ◆

終わった頃にお客さん。
四月からの新企画の打ち合わせ。

            ◆

夕ご飯は、早春の味わい。
菜の花のガーリックオイルがけである。

いやあ、うまい。
菜の花の苦みと、鷹の爪の辛さと、ニンニクの香りが絶妙。

植物繊維をたっぷりと取る。
なんか健康志向の私。

Rimg0378_2


            ◆

さ、明日もレポートチェックである。

今日は旧正月か

入試二日目。
順調に終わる。
相変わらず「出物腫れ物アイディア、所嫌わず」であり、嬉しい悲鳴である。

生徒の顔を見ているから浮かんでくるのもあるだろうが、一カ所にじっと座っているから出てくると言うのもあるかもしれない。落ち着こう。自分の生活を振り返る。

            ◆

昼ご飯で研究室に戻ってきたら、糸井先生から「吉報」のメール。
(をを、なんと上手く行きましたか)
と喜ぶ。

詳しくは後日。

            ◆

テスト後、レポートの山と格闘していたら、メールに電話。
うーん、こりゃあ評価が終わらないぞf(^^;。

でも、これもなかなか刺激的なもので、11月の予定が決まったり、明日の教室の良い外部評価であったりと嬉しいもの。明日の教室については2件の問い合わせがあった。

            ◆

『こんな時代に、それでも教師を目指そうとしている若者。現場で、経験不足、指導力不足にもかかわらず、子どもたちをなんとかして伸ばそうとして、自分に力を付けようとしている先生たち。そんな人たちを応援する記事を書いてくださいね』

と電話の向こう側の記者に一言。

            ◆

来週の末に行う「竹内常一先生 最後の授業の会」の仕事もしなければならない。ああ、すみません、先生最後までご迷惑をかけています。

            ◆

今年度でご退職される本学の教職関連の先生の、ちょっと早い「ありがとうございますの会」を夜から祇園で盛大に行う。

先生の教師としての40数年間をずっとお聞きする。いやあ、面白い。私の人生もかなり面白いと思っているが、上には上がいるというか、そうやって生きて行くのねえと思う。

レールから外れると不安でしょうがないと思う若者よ、実は、レールから外れるのはチャンスなのかもしれないねえ。ただ、脱線しているのか別のレールに乗っているのかは、その時には分からないんだよなあ。で、脱線していると気がついた時には、いまの日本は取り返しがしにくい状況にある。そこが厳しいところだ。

ま、私だったら昔も今も関係なく脱線していると思うし、それはそれで私の人生なのだが、それが出来ない、または許せない人もいるからなあ。

            ◆

そうか、今日は旧正月か。
別れと出会いの春なんだなあ。

2008/02/07

出物腫れ物、そしてアイディアは

入試初日。
きりりとした顔つきの受験生が多くいる。
いいぞ。

            ◆

三時間立ちっぱなしの試験監督は疲れる。
が、これも大事なお仕事。

困ったのは、受験生の顔を見ているといろいろと授業や研究のアイディアが浮かんでくる事である。
(を、あれをしたいなあ)
(となると、これもいいなあ)
とか浮かんでくる。

「出物腫れ物、そしてアイディアは、所嫌わず」
だと私は思っている。出てきてしまったアイディアを逃すのはもったいない。ブレザーに入っている紙を取り出して、急いでメモ書きである。

            ◆

私のアイディアは、浮かんできたものの先の先やら、先の裏やらである事が多く、自分でもメモをしておかないと何がどうなってこのアイディアが出てきたのかが分からなくなる事が多い。だから、常に筆記用具は持ち歩く事にしている。

「アイディアはその時身につけている筆記用具の数だけ浮かんでくる」

というのは、中谷彰宏氏の名言である。
メモ用紙なんぞなくても良い。手に書いてしまえば良い。
しかし、筆記具がなければどうしようもない。

監督しながら、来年度の浮かんでくる授業のことをあれこれ考える。
なかなか面白いのであった。

2008/02/06

風呂の水を集めようとするとき

教員採用試験の一次試験に合格した時に、自分の中学校の恩師のところに報告に行った。当時校長先生をされていた青木先生は私にこう仰った。

「池田は、金儲けはしたいか?」
私は、
『ま、普通に生活できればいいです』
すると青木先生は、
「なら、教師になって良い」
と仰った。

            ◆

教師は公務員であり、生活は安定している。ではあるが、当時バブルに向かおうとしていた日本は、とんでもない給料を手に入れる事が出来る時代であった。

お金が要らないかと言えば、いる。だが、そんな数千万とか数億円とか、現実味がないし、それだけの金額を得られる仕事を私がやることの想像もつかなかった。教師の年収がいくらになるのかも知らなかったが、まあ、喰って行けるだろうし、仕事の内容で教師を選んだということで『ま、普通に生活できればいいです』と答えた。

            ◆

川島先生、いいなあ。2008年2月5日(火) 20時36分 http://www.inside-games.jp/news/268/26854.htmlより

引用開始 ーーーーーーーーーー

川島隆太教授、『脳トレ』のロイヤリティは受け取らず

ニンテンドーDSで任天堂から発売された『東北大学未来科学技術共同研究センター 川島隆太教授監修 脳を鍛える大人のDSトレーニング』は続編を含めて世界中で大ヒットし、DSがここまで一般層に普及した一つの原動力になりましたが、監修し、ゲームにも出演した川島隆太教授はロイヤリティを自分では1円も受け取らなかったそうです。AFP通信がインタビューしています。

DSの『脳トレ』は2作品合わせて全世界で2000万本以上が売れている大ヒットで、任天堂から支払われるロイヤリティも多額です。その額は4億4000 万円にも上り、大学の規定によりその半額が川嶋教授本人に入る予定でした。しかし教授はその収入を新たな研究に投資する道を選んだそうです。

「1円も自分のポケットには入ってません。家族はみんな、バカじゃない?と言いましたが、お金が欲しければ自分で稼ぎなさいと家族には言いました」

川嶋教授は1100万円の通常の収入で十分で、大金が入って遊びに行くようなヒマがあるならば研究に費やしたいと話しています。「おかしいかと思われるかもしれませんが、僕の唯一の趣味は働くことです」そんな教授は現在、トヨタ自動車と共同で、お年寄りが安全に事故なく運転できるようなクルマの開発などに取り組んでいるということです。

ちなみに4人の息子がいるそうですが、ゲームは週末に1時間と決めているそうです。「ゲームが怖いと思うのは、何時間でも潰せてしまうことです。ゲームが悪いとは思いませんが、度が過ぎれば勉強時間や家族とのコミュニケーションがなくなるんじゃないかと心配しています」とのこと。

引用終了 ーーーーーーーーーー

            ◆

川島先生と比べるのも烏滸がましいが、私も本を書いているので印税とかが入る。青梅の教員住宅が壊れるから出て行ってくれと東京都に言われて追い出されて、マンションを買う事になったのだが、一部の中学生は、
「先生は、本の印税でマンションを買ったらしい」
と言っていた。

あはははは。
そんな本を書いてみたいねえ。

私の印税は、研究会の参加費と本代とMac代に消えています。
ま、規模は違うけど、やっていることは同じだねえ、と強気の発言f(^^;。

自分で稼いだお金で、自分の好きな事をさらに充実させる。
先生だけに、「先行投資」ってことです(^^)v。

            ◆

「風呂の水を集めようとするとき、手前に掻いてもダメである。向こう側に押すのである。すると、きちんと返ってくる。集まるのである」

司馬遼太郎の何かの本で読んだ気がする。風呂はまあ、向こう側が見えるから押そうという気持ちになるが、世間や研究に対して目の前に拘ることなく、向こう側の見えないところに向かって押し出す。

これが出来るかどうかってのは、胆が試されるなあと思う。だけど、これが正解なんだと思う。学問の成果が世に受け入れられて、その結果さらに自分の好きな研究が出来る。川島先生、幸せなんだろうなあと思っています。

本日もレポートの山

本日もレポートの山と格闘。
今月と来月の予定がどんどん埋まって行くのだが、この予定を見るとできるときに、できることをどんどんやっておかないと大変な事になりそうである。

明日は、本学の入試初日。
受験生の顔つきが楽しみである。

2008/02/05

【2027年開封】

wii sportsも同時に研究する事になり、忙しい時間を過ごしている。
私はテニスを集中的にやっている。
まじめに室内履きのテニスシューズを買おうかと思うぐらいのところに来ている。

            ◆

軽く汗をかいて風呂。そして読書。
美しい朝である。

しかし、体は筋肉痛である。
ふう。

            ◆

研究室では受け取ったレポート、課題、出席などを元に成績を付けはじめる。ま、正確に言うと成績は付けるではなく、付くである。

授業の最初に評価の規準と基準をしめしているので、それに従うと成績が出る。これを評簿に付けていくことになる。努力を重ねた学生諸君が力を付けたという結果を出せるような規準と基準を設定することがポイントだと思っている。

三回は見直す予定である。
来週が教務に提出であるが、今週は入試業務もあるので、成績をつける時間は限られている。学生諸君の奮闘の結果をじっくりと読もう。

            ◆

今日は父親の誕生日。
電話をすると元気そうで何よりだった。

御願いしておいた娘のための梅酒も
「【2027年開封】として仕舞っておいたよ」
と連絡を貰う。

その時、一緒に飲みたいねえ。
長生きして下さい。

欠落感の自覚

いまでも夢でうなされる事がある。それは、自分の欠落感についてである。自分が不完全な人間であると言うことは、良ーく分かっているのだが、教師と言う仕事をしていると、社会的にも通常より上のレベルで人間の良さを求められる。これが、辛いのだ。

若い頃は、自らの欠落部分を埋める作業に取り組んだ。足らないところを補うべく自分で頑張る。ところが、これには限界がある。あるとき、欠落感の充足のためには、欠落を探すこと、自覚する事の方が大事ではないかと開き直る事にした。


『ぼくを探しに 』は、言うまでもなく名著である。
足りないとき、自分でなんとかするのではなく足りない部分にぴったりのパートナーを捜せば良いということになる。

自分のどこに欠落があるのかを自覚する事は、ぴったりのパートナーを捜すためにとても大事な事である。自分に欠落があることが問題なのではなく、何が欠落しているかを理解しない事が問題なのである。

私の欠落部分は、多岐にわたり尚かつ多くの人が欠落していない部分にもある。だから、ここをなんとかするとユニークに人生が展開するはずであろうと思ってはいるが、まだまだ欠落をマイナスに捉えようとする自分がいて、夢でうなされるのである。

欠落を発見して喜ぶ夢ってのは、そのうちに見る事が出来るのであろうか。

2008/02/03

珍しそうにおひな様を見ている

ぐっすりと寝て起きる。
心地よい目覚めだ。
多少、ふらふらする気もするが、それは明日の教室の余韻だろうか、お酒が残っているからだろうか。たぶん、どちらもであろう。

            ◆

お昼前に、ピンポーン!と呼び鈴がなる。
うしゃあ、来た!
そうである。今日は娘の初節句のための、ひな人形が届く日なのである。

引用開始 ーーーーーーーーーー

(1) あかりをつけましょ ぼんぼりに
  お花をあげましょ 桃の花
  五人ばやしの 笛太鼓
  今日はたのしい ひな祭り

(2) お内裏様(ダイリサマ)と おひな様
  二人ならんで すまし顔
  お嫁にいらした ねえさまに
  よく似た官女(カンジョ)の 白い顔

(3) 金のびょうぶに うつる灯(ヒ)を
  かすかにゆする 春の風
  すこし白酒(シロザケ) めされたか
  赤いお顔の 右大臣(ウダイジン)

(4) 着物をきかえて 帯しめて
  今日はわたしも はれ姿
  春のやよいの このよき日
  なによりうれしい ひな祭り

引用終了 ーーーーーーーーーー

ネットで歌詞を検索して、歌う。奥さんがそれに合わせて並べて行く。
娘は、珍しそうにおひな様を見ている。

これから娘が、お嫁に行ってお母さんになるまで、ずっと見守ってくれるおひな様である。
ひな人形を見ながら、お茶を飲み、この先の娘の人生を思ったりしている日曜日であった。

「学び合い」である

今回の「明日の教室」も、充実していた。
上越教育大学から西川純先生をお招きしての、「学び合い」である。

            ◆

私はいま、実践するフィールドがないが、学び合いを知る前から、学び合いの考え方と似ている考え方を授業でやってきたようである。この実践は『学び合う国語』に「相互評価に基づく作文指導法」という原稿を書いた。中でも「書き込み回覧作文」は生徒を動かさずに、作品を動かす事で交流を促し、学びを深め合うというコンセプトであり、近いと思っている。

            ◆

私は、学び合いを次のように考えている。

学校教育を、大きく教科の授業と教科外の二つに分けて考えるとする。そのときに、例えば合唱コンクールは後者である。この合唱コンクールでは、生徒は優勝を目指して頑張る。勝つ事が目標になる。しかし、教師は勝つ事が目標ではない。合唱コンクールの活動を通して子どもたちの人間的な成長やクラスの質の高まりを目指す。そして、優勝したクラスは、子どもたちの人間的な成長やクラスの質の高まりができていることが多い。

学び合いは、この構造を前者でもやろうとしているのである。つまり、教科の授業で子どもたちは問題を解き合うなかで、子どもたちの人間的な成長やクラスの質の高まりが生まれるのである。その結果、成績が上がってしまうのである。成績を上げる事が目的ではなく、人格の完成に向かう事、向かわせる事が教育の目的である。「教科の学習」という課題に取り組んでいるうちに、人間関係は向上し、成績が上がってしまうのである。

            ◆

この考え方は、今年のALL関西教育フェスタで、今村先生と西川先生の話を両方とも聞く事で、整理される事が出来た。

(なんだ、実は2人とも同じ事をされているんじゃないか)

つまり、今村先生は、子どもの生活上のさまざまな問題を発達課題として捉えて、それを解決する事で子どもの成長を促す。西川先生は、子どもの学習上の様々な問題を発達課題として捉えて、それを解決する事で子どもの成長を促す。

(あ、これは富士山をどこから登るかの違いだ)

そう思ったのである。

            ◆

私は、上記の書き込み回覧作文をやるときに、非常に不思議な感覚にとらわれた事が多くあった。国語の作文の授業として、この書き込み回覧作文をやるのだが、やったあと、クラスがしっとりするのである。

なんというか、多くの生徒がすっと手をつないで、一歩階段を上がるような姿が見えるような気がしたのだ。作文の力を付けるためにやっているのに、クラスがしっとりするというこの構造はなんなんだろうなあと思っていた。

いまは、この理由が分かる。

            ◆

これを簡単な概念図にすると、以下のものである。

Manabiaigainennzu


西川先生に、2/1の夜にこの図を見せて伺ったところ、もうちょっと複雑な絵を描いてくださったが、それは西川先生にどこかで正確に描いて頂く事にして、私はこんなものを提出してみる。

            ◆

で、夜は大懇親会。いやあ、凄かった。
あちらこちらで熱い議論。そして、西川先生の周りには常に誰かがいて、話し込んでいた。話す事、分かる事、学ぶ事はこんなに楽しいのだということを、実感してくれているようだ。そして、もっと勉強したい、力を付けたい、やってみたいとなっているようだ。事務局としては、この姿を見られるのが嬉しい。

今回の明日の教室には、私の中学校ときの教え子が二人も、実は参加していた。一人は先日博士課程を終えて脳科学者としての一歩目を踏み出したばかり。もう一人は中学校の時の夢を実現して任天堂に就職。wii sportsのプログラムを一部書いていて、ブログで私がwiiを買ったのを読んだ彼は、私にプレゼントで持ってきてくれた。いやあ嬉しい。二人とも立派に成長。その姿を見せてくれるのは嬉しい。

さらに和田中学校の土曜日寺子屋のスタッフをしていた彼が、地元の愛知の小学校の先生になり、参加してくれていた。愛知は教え子も先生になっているし、いまの学生にもいるのでミニ県人会を開催。また、学生たちは手製の名刺を片手にあちらこちらの先生たちに話しかけて指導を受けている。

こうして関西でかつての教え子や、今の教え子たちがさまざまな交流をするのを眺める。これは一人の教員として嬉しいものだ。

楽しく充実した学びの時間はあっという間に過ぎて行くのであった。

            ◆

次回は3/15。糸井先生と私が行います。

« 2008年1月27日 - 2008年2月2日 | トップページ | 2008年2月10日 - 2008年2月16日 »