『ソラニン 1』『ソラニン 2』(浅野にいお 小学館)
『ソラニン 1』『ソラニン 2』(浅野にいお 小学館)
ほーらやっぱり、授業の間に読まなくて良かった。『赤めだか』につづいて、『ソラニン』を読みまくってしまった。
授業の間にこんなの読んでいたら、それでなくても導入の長い私の授業は、さらにさらにながーくなってしまい、シラバスの内容を終えることができなくなってしまったことであろう。
そもそも授業の準備もできなくなってしまったろう。
◆
音楽にのめり込むこと。
若者の特権と言えば、それまで。
私も高校時代はずいぶんとやった。
音痴を直し、曲を作り、コンサートづくりもやった。フォークからニューミュージックへと名前が変わる頃、それもやったし、ニューウエーブが押し寄せる頃、オールドウェーブの音楽もやっていた。
就職して軽音楽部の顧問をやったりしながら、それでも音楽と縁を切ることなくあれこれやってきた。しかし、このところはカラオケにもいかんなあ。あ、こないだはカラオケに行ったのに話し込んで一曲も歌わなかったしねえ。
だが、私の高校時代の仲間は未だに自分たちでバンドを作り、ライブを楽しんでいるものがいる。そういう仲間たちのことを思うと、あの時代の空気が思い起こされる。
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そして、『ソラニン』である。
作者が玉川大学出身ということもあるのだろうが、あの小田急線の多摩川を越える辺りの風景を目にしながら、私の学生時代にアルバイトの塾に向かうときに通っていた道と重ねて、音楽とあれこれを重ねながら一気に読んだ。
私たちは、なんの偶然か生き続けることができている。
やがてさよならすることは分かっているが、いまはなんの偶然か生き続けている。
目的やビジョンを持ったり、義務や責任の中で生きて続けている。
OK、目の前のことを忘れたりしないさ。
あの時の私も仲間も私の中にいるよ。
いまは、そんなところであれこれしている学生たちの側にいるさ。
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あー、ステージに立ちたくなってしまった(^^)。
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