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2009/01/10

手帳の活用法など

引用開始 ーーーーーーーーーー

私は来年度の埼玉県教員採用候補者のMと申し
ます。

今は、その準備段階として、教職関係の本を読んだ
り、いろいろな先輩からお話をうかがったりしていま
す。
そんな中、先生の「教師になるということ」を拝見し
ました。教職の大変さ、多さ、それ以上に魅力がたく
さん詰まった内容に、感銘を受けました。

ところで、ある本で「仕事の効率化を図るために、手
帳の活用を工夫すべし」というような内容の記述があ
りました。
最近、来年の手帳を買おうと思っていたのですが、4月
以降のことを考えてから購入しようと思っています。

そこで、池田先生のお考えや、手帳の活用法などを教
えていただければと思いメールを差し上げました。
ホームページへに直接関係のない質問で、大変恐縮で
すが、どうぞご教授ください。よろしくお願いしま
す。

引用終了 ーーーーーーーーーー

という嬉しいメールをもらった。これをきっかけに考えてみようと思う。

私はメモには大きく三種類あると考えている。

1)記録
2)思考
3)まとめ

である。1)は、事実の記録もそうであるが、未来の記録、つまり予定も含んでいる。
2)は、意見、反論、思いつき、疑問などである。そして、3)はアウトプットを想定した記録である。

で、三つに分類できる訳であるが、この三つをどのように扱うかということである。
人によっては、この三つを三つに分けているだろう。予定は予定、記録は記録、アイディアはアイディア・・・と。

私も嘗てはそのようにしていた時期もある。が、これは私の性格には合わないものであった。

「授業ごとにノートを分けなさい」
と自分が中学校の生徒のときにいわれ、それを私はまあそうかなと思って守ってきたが、大学の教員になってからは
それを止めている。

基本的にノートは一冊で済ませている。なんでもかんでもここに書くことにしている。この方が楽である。
時系列で書かれているので、書いておいたことを探すのも楽である。
ノートを分けろというのは、使う側の利便のためではなく、どうもチェックする側の利便のためであるような気がしている。少なくとも、通常の中学生以上の場合はそのような気がする。

実際、成蹊大学の塩澤先生もノート一冊だったと思うし、私の大学にも学生時代からメモをノート一冊で取り続けていてもうそろそろそれが80冊になろうとしている先生もいらっしゃる。

だから、一冊。
ただ、計画はマックのiCalで管理し、持ち運びが小さい方が良い場合には、コクヨのスケッチブックかポストイットのブロックをを使っている。

ま、自分の性格、目的、仕事内容などによって必要な道具というのは変わってくるから、これが決定打というのはなかなかないと思うが、今のところはこんな感じかなあ。

あ、思い出した。
こっちの方が大事かな。

手帳にこだわることも大事かもしれないが、私は筆記用具の方が大事だと思っている。常に書けるところにあるボールペンが数本あることの方が大事かもしれない。

思いつきは、手帳でなくても違うものに書けるが、書くものがなければ書けない。だから、安くていいからボールペンを10本ぐらい自分の行動範囲にばらまいておくことが大事だろおう。さらに私は、鉛筆も家と研究室とそれぞれ1ダースはあちらこちらに置いてある。100円ショップに行き、500円も払えば相当な量が手に入るはずだ。

また持ち運びするものにくっつけておくことも大事だ。私は携帯電話と、家の鍵には小さなボールペンをつけている。この二つのどちらかは必ず私の体の近くにある。だから、思いついたときすぐに書き始めることができる。読みかけの本だろうが、レシートの裏だろうが、掌だろうが、書く場所はそんなに困らない。書くための道具さえあれば。

Mくん、こんなもんでよろしいかな。

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コメント

最近「情報は1冊のノートにまとめないさい/奥野宣之」という本を読みました。
まったく池田先生と同じことが書かれていました。
3学期から僕も実践しています。
時系列で1冊が僕にも合っているようです。
今までメモをしなかった僕ですが、メモの重要性にようやく気がつきました。
すごいですね。

明けましておめでとうございます!本年もよろしくお願い致します。

池田先生が以前、「記憶よりも記録しろ」とおっしゃっていて、それから私も「書く」ということをより意識するようになりました。
移動中にふと思い付いたことは、手帳に書き込みますが、たまに手帳を忘れた時は携帯のメモ機能を使って、とりあえず忘れないうちに記録するようにしています。
また、セミナー等でとりあえず記録した!という時は、後ほど落ち着いて「振り返り・考察・まとめ」を兼ねて、記録した内容をまとめ直したりしています。書き留めたっていうだけでは、私の場合は駄目みたいで…f^_^;
明日の教室に通うようになって、それまでは単なる記録だった「私の一冊」は、先生のおっしゃる「記録・思考・まとめ」の形になりました。
今年も頁をどんどん増やしますっ(^-^)/

>>川本さん

おめでとうございます。
あの本ですね。私も本屋で見かけて購入して研究室に置いてあります。さっと読んだ感じでは、私とあまり変わらないなあと思いました。ただ、この本の方が徹底しているなあという思いでした。

私はずぼらなので、徹底して一冊にするということになると、これまたその徹底ができずにイライラすることになりますし、バックアップをどこかで取っておかないとノートをなくしたときに困るということがあり、スケジュールはiCalにいれて、それをプリントアウトするようにしています。

自分に合った方法を手に入れることができればいいですね。

>>おーしゃんさん

どなたかと思いましたが、メールアドレスでわかりました(^^)。私、コメントはどなたかわからない方とはしないことにしていますので。おめでとうございます。

書き留めておくことが第一で、その後は脳みそに任せておいても良いということがあるかもしれません。振り返りを意識することが大事なものもあれば、脳みそが勝手に整理してくれるものもありますから。

そして、その勝手に整理してくれたものがオリジナルの何やらを生み出すことが多いと思っています。

まずは書くことなのだと思っています。

早速コメントをありがとうございます。
そして本名じゃなくて、失礼致しましたf^_^;

三学期も始まり、三年生はあと三回の授業となりました。学年末考査があるのでなかなかハードな授業になりますが、伝えたいことは教科通信等で補いながら、大切に過ごしたいと思います。

では、本年もよろしくお願いいたしますっ!!

コメントありがとうございます。
池田先生がずっと言われている書くことの大切さにはずかしながら最近ようやく気づくことができました。
いろいろ試してみながら自分に合った方法を見つけてみようと思います。
継続が1番大切ですのもね。
今年もよろしくお願いします。

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