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2009/01/16

今日は評定についての授業

4限は、国語科教育法2である。
今日は評定についての授業である。

今日の授業は、ある意味大きなまとめであった。
後期の授業では、模擬授業を行い、その模擬授業を元にした試験問題を作成し、解き合い、解いたものを採点し、その採点の結果から評定をつけるという流れで行ってきた。この最後の部分を行ったのである。

観点別評価が導入されてから、中学校、高校の教員の事務量は比べ物にならないぐらい増えたと感じている。国語で言えば、五つの観点ごとに成績をつけて、その成績から評定をつけることになる。簡単に言えばここだけで5倍の事務量になったと言える。

確かに、外側にいては分かりにくいかもしれないが、学校の事務は公金を扱うための事務であるということが理解されていない。先生の仕事の事務をしていると思っている人もいるだろう。

そんなことはない。授業の準備、整理、評価、通信簿、出欠簿。すべて教員が管理する。また、学級の事務に関しても同じである。せめて、印刷をしてくれる学生のアルバイトがいてくれたらどんなに楽だろうかと思ったものだ。点数の素点をコンピュータに打ち込んでくれるアルバイトがいたらとも。

今日は、実際に私が中学校現場にいたときに使っていたエクセルのマクロシートを使って、採点した素点を入力し、どこがどのようになって成績が出るのかを実演してみせた。その後、自分たちの採点した試験問題を入力して、確かめてみることをやってみた。

学生たちは、一問違うと成績がこんなに違うのかと驚き、一問の重さと採点ミスのこわさを理解する。

また、国語の教師なのか事務職なのか分からなくなるぐらいの、仕事内容ということにも驚いている。特に文学部であり、書道コースであったりする諸君は、コンピュータから遠いところに日頃はいるので、なんでこんなことをしなければならないのかと思うことばかりであろう。

だけど、これができないと仕事にならないのだ。
『テンキーをブラインドタッチで打てるぐらいになっておくのだぞ。でないと、クラブ指導も教材研究もする暇ないぞ』
と言うと、学生たちはうなずく。

でも、問題はこの他にもある。

いま、教員を目指す諸君は最初から専任で採用されるよりも、最初は非常勤でとか常勤講師でということが多くある。特に中高はそうだ。

専任であれば、成績のつけ方やらなにやらというのは、研修で学ぶこともできるであろう。しかし、非常勤の場合はそんな研修の機会すらない。いきなり、

「じゃあ、ここまでの試験範囲の問題を作ってくださいね」
と言われ、
「採点の締め切りは○月○日でお願いします。このコンピュータのエクセルのここに打ち込んでおいてください」
と言われる。

そして、これを三つの学校を受け持っていれば、三つやらなければならない。当然試験の期間はそれぞれの学校とも重なっていることが多い。
研修も受けないで、いきなりやってねということが非常勤講師の場合珍しくはないと思っている。私はそうやって採用試験の合格を目指していた非常勤講師の先生を何人も知っている。

そんなんでいいのかなあ。

私はそれはないだろうと思っている。指導と評価の一体化とか、評価が大事だというのであれば、具体的なレベルまで下りてきてあれこれ研修を受けさせたり、指導を受けられるようにしないとダメだろうと思っている。

だが、それは現状ではなかなか無理。
ならば、せめて私が指導している学生たちには、今のうちに教えておきたい。

もちろん、専任で教師になってほしいと思う。が、現状の採用状況を鑑みれば、全てが希望通りにはならない。だから、今のうちに授業でと考える訳である。

来週でこの授業もおしまい。
ほとんどの授業が来週でおしまい。

この一年間で何ものかの力をつけることができたとすれば、指導した甲斐があったというものである。

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