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2009/01/09

私たちは、サーブを打つことができます

1月28日に近江八幡市で公演を頼まれている。

この打ち合わせを午前中に行う。75分の講演と15分の質疑。150人規模の先生方を対象にお話をするというのは、結構大変だ。幼稚園から中学校までの先生。それに若手からベテランの先生がいらっしゃると言う。

ストライクゾーンが広いから話しやすいとも言えるし、ニーズの幅がありすぎるので絞りにくいとも言える。私はパワーポイントを使って資料を見せながら話をすると言うタイプではないので、その時の様子を感じながら話をコントロールすることは多少できるが、やっぱりしっかりと準備しなければなあと改めて思う。

午後は授業。
まず、ディベートの授業から。

昼休みの教室に入ると試合の準備をしている学生たちがいる。

「あ、先生、眼鏡変えましたか?」
『あ、そう。変えたよ』
「先生、あたまサッパリしましたね」
『うむ。短くした。ちなみに君は頭の中がサッパリだな』
「うひゃあ。頭の中まで見られているわ」

厳しいと言われている私の授業の中でも、一回生が受けるこのディベートの授業はより厳しい授業であろう。自分で、自分たちで準備をしなければ何も始まらない。先生が何かをしてくれるわけではない。

そんな厳しい授業をここまでくぐり抜けてきている学生たちとは、こんな憎まれ口を休み時間に叩き合ってもいい。

本日リーグ戦の残り二試合を行い、決勝戦に進出するチームが確定した。決勝に進出したチームは各リーグの進出できなかったチームのサポートを受け、決勝に挑むことになる。

来週の決勝戦のジャッジは、本学理事長の梅本先生である。学生たちも楽しみにしている。

国語科教育法2は、試験問題を解くである。
この試験問題は、自分たちが行った模擬授業に関して試験問題を作り、お互いに解き合うのである。
この解き合った結果を元に来週は採点を行い、さらにエクセルに入力して評定のシミュレーションもしてしまおうというのである。

試験問題を作成するレッスンは前期にもしている。前期に比べて比較的よい問題になってきている。実際に自分たちで教材研究をして模擬授業をしているわけであるから、問題の設定もしやすいのであろう。
ではあるが、設問に使う語句にぶれがあったり、理解が曖昧なまま使っていたりと課題は残るものでもあった。

しかし、試験問題作成のレッスンまで受けている大学三年生はそんなにいるわけもないので、良しとしよう。試験問題のどこに問題があるのかを一人一人指摘しておくことにした。そして、

『評価、評定ができるということは、授業の目的が見えているということです。この授業を通して子どもたちにつけさせたい力は何なのかを、指導者が理解しているということです。確かに、評価、評定は難しいものです。ですが、まずはここを意識することから始めて行くことです』

『国語の授業っていうのは、幅が広くてそれこそ先生が教科書を読み続けていれば授業というのも、昔はあったのではないかと思います。ま、ぎりぎり授業でしょうか。しかし、授業が成立しているかと言うとかなり疑問ですし、子どもたちが楽しくて力のつく授業であったかというと、これは違うでしょう』

『私たちは、サーブを打つことができます。授業は教師からの投げかけで始まります。この投げかけをサーブというのです。テニスでもバレーでも卓球でも、サーブ権を持っている方が強い訳です。有利です。
(よし、この授業はあの子のここの部分に焦点を当てて、そのためにここを工夫して)
とすることが教師にはできます。サーブを打つことができる訳です。だから、授業の責任は教師にあるのだと私は考えています。サービスエースをとる必要はあまりありません。コントロールよく、子どもたちがぎりぎり走って追いついて、その玉を拾えるぐらいのそんなサーブを打ち続けることができるような、子どもたちが楽しくて力のつく授業のできる教師に諸君が育つことを期待しています』

あと二回でこの授業も終わる。
まとめに入っている私がいる。

今週も終わった。
週末は、年賀状づくりかなf(^^;。

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