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2009/01/20

特に、いじめについての指導を考える

本日の学級担任論は、「【場面別指導4】 喧嘩、いじめ、からかいなどのトラブルへの対応を中心に扱う。」である。特に、いじめについての指導を考える。

架空のケーススタディを元にして、クラスに発生する一般的ないじめの構造を理解させることから始める。

ケースを示し、そのクラスの担任だったらあなたは、最初にどう指導するのかを考えさせるのである。短時間で考え、短時間で実際にやらせるので本格的なことはできない。しかし、短時間だからこそ、その学生の本質的な部分が出てくる。日頃の勉強や考え方が出てくる。

2分間で考えさせ、5人グループになって1人1分で、その指導の言葉を実際に他のメンバーに語ることをワークとしてさせる。

教室の中を回ってあれこれ聞くと、予想していた通りの指導言であった。ワークの後、この問題の観点を示しながら、彼らの話の様子を聞くとやっぱりできていない。

『残念ながら、その指導では、あなたのクラスではいじめはなくなりません。担任であるあなたの目の前ではいじめはないように見えるかもしれませんが、実際は違います』

という話になる。
なぜそうなるのかの解説を行う。いじめの四層構造の話である。
学生たちは、ショックを受ける。

しかし、
『いや、いま知ることができたので良かったわけです。指導できるかどうかは別ですが、知らないあなたから成長したわけです』
と話す。実際にそうだ。

その後、いじめの定義、いじめの種類、いじめの方法と、話していても頭が痛くなることを話し、さらに、いじめを発生させないための指導のあり方と、それでも発生してしまった時の指導の基本的な考え方とを講じる。

本日の参考資料として、

『 友だち地獄―「空気を読む」世代のサバイバル 』((ちくま新書) (新書)土井 隆義 (著) )
『「か弱き、純真な子ども」という神話』(和田秀樹 中公新書ラクレ)

を紹介。
特に『友だち地獄』は、かなりヘビーだが読み応えのある良い本なので、しっかりと読んでほしいと紹介。

先週、課題として以下のものを与えておいた。

「最近気になった事件の記事を持ってくる。日本の社会で起きたものが良い。新聞のコピーでも、インターネットでコピーしたものでも良い。一つ持ってくる。」

これを今日の授業の後半で交換させる。そして、こんなことを言った。

『ここにはいろいろな事件があります。あなたは、この事件の当事者の親御さんの子どもを担任しています。さて、担任としてどうしますか。

交通事故で亡くなった事故。火災で全焼した事件や倒産してしまった会社。その関係の子どもを自分が担任していたら、あなたは担任として何ができますか』

相変わらずいじめを伝えるニュースが、届く。そのニュースを人ごとではなく、我がごととして捉えることができるようになると、社会面はずいぶん違って見えることになる。

坂本竜馬は、あの時代にこの、人ごとの問題を我がごとと捉え、藩の人間ではなく日本人としてどう生きて行くことが大事なのかを考えて実行した人間であろう。

そうだとすれば、日本の、世界の苦しみを我がごととして受け入れ、日本人ではなく世界人として考えて行動することが、今の私にたちには必要なのではないかという思いも抱く。

その一方で、きちんと今の時代の目の前の子どもを見ることも大事である。そんな二つの視点を学生たちが持てるようになるといいなあと思う。そうすると、時事問題がすべて教育問題として見えてくることであろう。

いじめのことだけでも、相当深刻な問題ではあるが、いじめだけでは終わることなく、社会のさまざまな問題に目を向ける教職を目指す学生であってほしい。

授業後、大学のあれこれの仕事を一気に片付ける。

To Do リストを作って、重要性の高いものからウシャウシャと片付ける。そこにあれこれと電話。ウリャラアアと取り組む。そこに学生がやってくる。ぺたぺたと判子を押しながら誤字脱字を指摘する。

教務、キャリアセンター、企画広報、入学、学科のあれこれの仕事を終わらせる。To Do リストに書き出した内容の8割は完成。ふう。

授業に事務にと、よく働いた一日でした。

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