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2009/02/07

2/3 ちなみに今年の恵方は、東南東だったかな

2/3

インフルエンザは、熱が下がってから二日間は出校停止。つまり、私も二日間は出講停止である。明日までは学校に行けない。子どものときなら喜んでいただろうが、残念ながら私は小学生のときにインフルエンザに掛かったことはない。

だいたい金曜日の夜に熱を出し、土日に寝ていたら元気になって月曜日には学校に行くと言う健康な子どもであった。だから、小学生のときに学校を休んだのは、夏のプールも含めて六年生の12月12日と13日の二日しかない。だからインフルエンザには掛かったことがないのである。

しかし、今週はゆっくりと体を休めて行くわけにはいかない。土日に休んでしまったがために、成績をつけることが遅れてしまったのと、東京で仕事が入っているためだ。

東京に行くのは家族に移さなくなるから良いと思うが、その移動中はマスクをして他の方の迷惑にならないようにせねばならぬ。

過密スケジュールは、これから解消しないといかんなあと思う。一つ躓くと、将棋倒しのように連鎖してしまう。途中にコマの立っていない箇所を設けて、倒れつづけてもそこで止まるようなシステムを作っておかないと、あちこちに迷惑を掛けることになるな。

すみません。

できるだけ家で体を休める。
ただ、儀式だけはしておかねばならぬ。
節分である。

奥さんがどこからか仕入れてきた鬼のお面を私がかぶり、
『悪い子はいないか?』
と家の中を歩く。
娘は、ちょっと驚いて逃げる。逃げながらもリビングの窓際に行き、出て行けの仕草をする。奥さんにマメをぶつけられながら出て行く鬼(私)。めでたし、めでたしである。

その後、教えてもいないのにマメを袋から取り出して、私に食べさせようとする。インフルエンザの菌が手に触れないように、そっとマメだけを取って食べる。4つで十分だよ。ありがとう。

お座りするとか、歩くとか目に鮮やかな成長はないが、突然できるようになっている成長があるので驚く。

たとえば、こうしてマメを食べさせてくれるとか、お昼ご飯のうどんを茹でようとしている姿を見ると、食べるための椅子に座っているとか、ズボンを勝手に履いているとか。

お父さんはインフルエンザで、側にいてあげたくても、いてあげられず、抱っこも無理なのだが、旅立ちの準備をしている私を見て娘は何かを感じるのだろう、近寄ってくる。ごめんね。行ってきます。

なんとか乗り込む。16:16京都発の新幹線。

なんとかの理由その1

N700である。数年前まで新幹線はどれも同じだと思っていた私は、すぐに発車する新幹線を選んで乗っていたが、料金は同じでも電車の種類は違うし、同じ種類でも到着時刻に差があることが分かってからは、乗り継ぎが良くて乗り心地の良いものを選ぶようになった。進歩である。

ただ、頭が回っていないのだろうか。新幹線のホームで、のぞみ32号というのと、32分発というのを混乱してしまい危うく乗り過ごすところであった。だから、なんとか乗り込むである。



なんとかの理由その2。

大津京駅を15:54発の京都行きに乗ってきたのであるが、大津京駅でこんなアナウンスがあった。

「間もなく3番線を列車が通過します」

15:52だったので、
(あれ、この時間に雷鳥かサンダーバードか? 遅れているのかな。54分発が遅れると難儀だぞ)
と思って通過で雨がホームに流れ込んでくるのは困ると思ったので、ホームの中程まで下がって待っていたら、なんと54分の列車が定刻通りに到着したのであった。

54分が定刻通りなのは良いが、
(まさか、この電車途中で脱線しないよな)
とドキドキしながらの乗車であった。

これまでも小さなミスが大津京駅ではあった。こういう小さなミスを見過ごし、よくあることとなったときに大きなミスが起きる。嫌な客だと思われるかもしれないが、連絡しなければと思う。

だから、なんとかである。



この新幹線は京都と東京の間を最短の2時間17分で繋ぐ。2時間17分なんてほらあーた、ボーットしている間に過ぎてしまう時間ですよ。しかも、今回の宿は渋谷なので品川で下車。もっと早く着いてしまいます。

新幹線の中では座席横から電源を取って、ひたすらメールの返事を。一通書いてはボーッとしていたこともあるだろうが、気がついたらもう静岡駅を通過である。そういえば、
(あれ、まだ湖が見える。琵琶湖が見えるはずないのになあ)
と思っていたのは、浜名湖であったか。



新幹線はいつも乾燥気味で、ペットボトルの水は欠かさずに持ち込むようにしているが、今回はマスクをしているので、相当楽である。

あ、部屋用のちょこっと加湿器を家に忘れた。ま、ホテルのタオルでなんとかするか。



ということで、渋谷着。
メールの発信をしたいのだが、すぐには出来ない。
SMTPサーバーを変更しないとダメなのである。以前、このホテルに泊まって収録したときに難儀の上、解決したものだ。
すぐに変更。をを、快適である。

さ、食事をして明日に備えよう。

私が渋谷に通っていたのは、もう20年も前のこと。そりゃあ、変わるさ、渋谷だって。

ちなみに、私はその当時の渋谷はあまり縁がない。渋谷で美味しいものを食べようと思ったら学生では手が出ない値段だし、学生で楽しめる店でサラリーマンに遠慮なく行ける店は「天狗」ぐらいだったので、私は下北沢を根城にしていた。



だからあまり偉そうなことは言えないのだが、渋谷は一時期の酷さを克服しているように思えた。高校生以下相手の店もあるのだろうが、夕食を食べにちらっと井の頭線の周りを歩いたところでは、
(を、ここは食べに入りたいなあ)
という店が増えていた。

ちなみに今日は、ちょっと足を伸ばして神泉まで行こうと思った。が、やめた。

私は相当のことがないと食欲がなくならないタイプで、今回のことでも食欲は熱のある時からそんなに無くならなかった。ましてやタミフルが効いてからは、問題なし。

そこで神泉の馴染みの店に行こうと思ったのだが、ちょっと待て、アルコールはどうなのだ?

早速ネットで調べてみた。
「タミフルを飲んでいる期間はビール小瓶一本にしましょう」
とのこと。
良い子の私は、我慢。馴染みのラーメン屋に変更したのである。

当然
(小瓶一本で我慢できる方が良い子ではないか)
という疑問も生じますが、そこまでは良い子にもなれそうにもなかったので、このお店は収録後の楽しみに取っておきましょう。



んでもって、ラーメン食べながら明日の朝ご飯を手に入れて、明日あさっての夕食の場所を決めてホテルに戻りました。

ホテルは受験生で一杯なので禁煙ルームが取れませんでした。
ので、消臭対応を食事の間にお願いしました。
で、
『あの~、朝食はなかったのでしたっけ?』
と確認すると
「ピンクの紙が一緒ではなかったですか?」
と聞かれたので
『いえ』
と答えて部屋へ戻ろうと思ったら、
「すみません。忘れましたのでお部屋に消臭対応の際に置かせていただきました」
とのこと。
『え~、朝ご飯を買ってきてしまった』
恵方巻きの手巻き寿司が売っていたので、こりゃいいわいと思い購入しておいたのだった。
『うーん。しょうがない。みなさんで食べて』
とフロントに置いて部屋に戻りました。

ピンポーン
『はい、どうぞ』
「すみません。こちらのミスでございます。買い取らせてください」
『あ、あれ。いいのに』
「いえいえ、そういうわけにもいきません」
『あそう。じゃあ、そうしてね。ちなみに今年の恵方は、東南東だったかな』
「ありがとうございます」

なかなか面白い幕開けである。

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