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2009/02/10

穴見嘉秀さん

穴見嘉秀さんが、亡くなられていた。
まだパソコン通信の頃からのおつきあいであった。

そう、パソコン通信が始まった頃、日本中の国語の実践家が集まってあれこれ議論をする掲示板があった。その後、メーリングリストを立ち上げ、ディベートの話や国語の指導方法について毎晩、それこそ電話回線が熱くなるぐらいに議論を重ねていた。

困ったことがあったとき、このMLに相談すればたちどころに答えが返ってくる。ピグマリオンさんというのが、彼のニックネームであったが、その博学さと資料の豊富さはドラえもんのポケットを持っているのではないかと誰もが思っていた。

「池田さんのディベート講座を九州でやりたいんだよね」
とわざわざ九州まで呼んでいただき、ディベートの講座をさせていただいた。こうと思ったら、やり抜く人であった。

「ボクのおじさんが40代でなくなってしまってね。生きているうちにやりたいことをやり尽くしておくことが大事だと思ったんだよね。池田さんの講座もそのうちの一つ」

そんなことを言われて、私はなんて答えていいのか分からなかった。
(やりつくしちゃったら、ダメじゃないですか。やりきれないから生き続けるんですもの)
と言えなかった。

高校の教員をされていた穴見さんが、大学の教員になると聞いたとき、仲間たちは喜んだ。あれだけの博識と指導の情熱を持った現場上がりの大学教員がいるということは、学生たちにとってとてもいいことだと。

その後の、穴見さんの仕事の忙しさは、相当なものだった。授業に手を抜くことなく、さらに研究にも、大学の運営にもと端から見ていた私でも
(体大丈夫かな)
と思うことはあった。

私も大学に籍を移すことになったが、真っ先に思い浮かんだのが穴見さんであった。

何回も夜中に起きた。
さすがに、応えた。

私に国語教育の実践家の仲間を全国に作ってくださったのは、穴見先生である。いま、日本中どこに行ったって、夕ご飯を一緒に食べる仲間はいる。その仲間が出会う場を提供してくれたのが、穴見先生である。

(最近どうしているかなあ)

と忙しさにかまけて連絡を取ることをしなかった。
私たちに仲間をプレゼントしてくださったまま、先立たれてしまった。

早すぎる。
合掌。

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コメント

池田さん、こんにちは。
この情報に、びっくりしています。

私にとっても、穴見さんは全国の国語教育に関わる人との橋渡しをしてくれた人でしたから。池田さんと知り合ったのも、穴見さんのMLからでしたからね。

最近、MLやミクシィへの投稿もほとんどなくなっていたので、気になっていたところでした。

ご冥福をお祈りしたいと思います。

てるりんさん。
本当に参りました。
体から力が抜けたままです。
国語教育実践家の扇の要のような先生でしたから。

いま、MLにいた数名のメンバーでなにかできないかと話しています。また連絡があると思います。よろしくお願いいたします。

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