シャワーの理由
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娘の鼻がモゴモゴ言っている。鼻水が乾燥して固まっているのだ。夜、寝かせていると息苦しそうにいびきをかく。
綿棒でこちょこちょやったり、鼻水吸い取り器でやったりしているのだが、乾燥している鼻水には利き目がない。
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一緒にお風呂に入るときに、頭からシャワーを掛けると鼻に水が入ってしまうことがあり、その結果鼻水が柔らかくなって取りやすくなることがあった。
そこで、娘が遊んでいるバケツを取り上げて、頭から掛けて鼻水を柔らかくしてしまおうと思った。
『はーい、ここにかけてごらん』
「あーい」
と持ち上げさせておいて、バケツに入っているお湯を娘の頭からかけた。
すると、娘は何があったのか分からない様子でこちらを見る。
見るというよりは、睨む。
◆
(あー、しまった)
と思った。
信頼していたお父さんが、訳の分からないことをしたので睨んでいるのである。
慌てて謝って話しかけた。
『あのね、こうしてお湯を掛けるとね、詰まっているお鼻が柔らかくなって、取りやすくなるんだよ。そうするとね、夜寝るときに辛くなくなるのね。お鼻にお湯が入ってちょっと辛いかもしれないけど、我慢してね』
と言ってから、シャワーでもう一度お湯を掛けた。
すると、娘は泣くこともなく協力的であった。
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危ないところであった。
ちゃんと理由を添えて話せば、分かる娘であるのに、ま、このぐらい良いかということで無視して進めるところであった。
私の娘は、まだ表現言語はほとんど持っていないが、理解言語は十分に持っていると考えて良い。
シャワーでちょっと苦しい思いをさせる、シャワーの理由をきちんと話せば、理解するのであった。
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きちんと話せば、理解するのであった。
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