スターマインのようなフィナーレ
3/30
9時に家を出る。
多摩モノレールの上北台駅で乗車。そのまま、高幡不動駅に向かい、さらに聖蹟桜ヶ丘駅へ。東京のマンションの様子を見に立ち寄ったのである。
マンションの前に行くと、仲の良い住人の方が庭仕事をされている。
『精が出ますねえ』
と声をかけると
「あれま、池田さん!」
と。
部屋を貸しているのだが、ちょうど契約が終わり部屋の様子を確認するために見に来たことを告げる。
◆
久しぶりの東京の我が家は、なかなか良かった。
借りていた人も、乱暴に使った形跡はほとんどなく、一安心であった。
このマンションは、今の大津のマンションよりも狭いのだが、なぜか広く感じるマンションで、駅から3分で多摩川からも2分と近い。ちょっと手放せないマンションなのである。新しい借り手はこれから募集。次の人も奇麗に使ってくれると助かるなあ。
◆
京王線の特急新宿行きに飛び乗り、新宿経由で品川へ。新幹線は12:37分発。まだ10分ちょっと時間がある。ホームでソバを手繰る。
列車を待つホームで時間を確認。京都の到着予定は14:50分。一度家に帰ってから大学に向かうには、時間がちょっと足りない。そこで、家に電話して直接大学に向かうことにする。
◆
新幹線で移動中、メールが。なんと奥さんが娘を連れて京都駅まで迎えにきてくれると言う。
◆
京都駅では10分間だけ娘を抱っこ。久しぶりに会う娘は、しっかりと抱きつきながらも、顔は恥ずかしいのかあらぬ方向を見ている。
これだけでも、取りあえず十分であった。奥さんに感謝。
◆
山科駅でタクシーに飛び乗る。15:30から学生の指導があるのだ。ぎりぎりに到着。一時間ほど指導をして、その後事務仕事などに勤しむ。
◆
18:30から山科で、最初に担当したクラスの飲み会があるというので出かける。このクラスで一番若かった学生がやっと二十歳になったとのことで、アルコールありのクラスコンパが、やっとできるのである。
ま、アルコールなしでやればいいのだが、それはそれ。彼ら彼女らは法律を守ることを子どもたちに求めるようになるのだから、その辺りはきちんと守らせねばならない。私はそういうわけで学生たちが20歳になるまでは、コンパに顔を出さないようにしていた。
そしたら、やっとなったというのでお誘いがあったのだ。
なかなか愛い奴らじゃ。
せっかくなのでカラオケ等にも付き合ったが、これがまあ実に知らない曲ばかり。ま、タイトルとかアーティストとか聞いたことのあるといえばあるものばかりではあったが、聞いたことはない。
実に不思議だが、これらの曲はどこで流れているのだろうか?
ラジオ? テレビ? どこ?
子どもの頃は、自分がハマっている当時の流行歌に対して、
(なんで大人はこんなに流行っている曲を知らないんだろう)
と不思議に思っていたが、実に見事に自分がその大人になっている。
そして、歌よりも歌を歌っている学生の顔を見ている方が面白いのである。
嘗て私が小学生のとき、私の母親に、
「ドリフターズを見ているより、おまえの顔を見ている方がよほど面白いよ」
と言われたが、まさに、いまこの母親の気持ちがよくわかる。
人生は、面白い。
◆
終電の一本前に乗る。
今日は午前様にならずに帰宅できた。
◆
三泊四日の東京ツアーの最終日を飾る忙しさであった。
なんつーか、スターマインのようなフィナーレだなあf(^^;。
さ、新学期だぞ。
写真は、東京に向かうときに新幹線から見ることができた富士山。久しぶりに奇麗だった。