バンブーって言うんだよ
風呂で娘と遊んでいたら、観葉植物の「ドラゴンバンブー」のフラワーベースをひっくり返してしまった。
『これは竹ですよ。バンブーって言うんだよ。お水を入れて育てているんだね』
と娘に説明していて、ふと思い出した。
原宿のバンブーである。
◆
表参道から一本裏に入ったところの角にこの店はある。
高校生のころ、ドキドキしながら入ったものだ。いまから思うと日本最初のオープンカフェなのだろう。自分の好きなものをトッピングして、好きなサンドイッチを作る。
そして、テラスで食すのである。高校生にしてはちょっと奮発した食事であった。夜なんかとても手が出ない値段であった。
あの頃の自分を思うと、なんとも未来を明るく描けたものだと思う。なんとかなるという思いを簡単に抱けた時代だった。
(東京のどこかで仕事をして、ときどきはまたこんな店に来て、いまよりはちょっと贅沢なメニューを頼んで)
なんてことを思っていたのだから。
それだけでも幸せな青春時代だったのかとも思う。
◆
まだこの店があるのかと思ってHPを探してみたら、あるではありませんか。それもちょっと贅沢な仕様になって。
当時の若者がおじさんおばさんになって、ゆったりと食事を楽しむようになったことに合わせての改装とのこと。
確かに、東京にいたら娘を連れて食事に行きたくなるなあ。
『ここはね、父さんが高校生の頃に憧れていた店なんだなあ』
なんて話をしながら食事をしたいもんなあ。
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さて、それはいつになるのか。
風呂から出てあれこれ考えた。
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