「教職・保育職支援室」
本日は卒業式の前日。
中学校と大学の違いはいくつかあるが、ここは違うなあと思う。大学では卒業式に向けての準備、練習、指導。これらがほとんどない。服装指導もない。
会場準備は業者がやってくれる。式の段取り、当日の運営は事務方がやってくれる。ありがたいことだ。
この間に私たちは、少しだけ研究に勤しむことができる。
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卒業式の前日といえば、予行である。本学も本日は予行。そして、予行と言えば学生表彰である。
私が顧問をしている「京都子ども守り隊守るんじゃー」が、大学の学生表彰の団体の部で表彰された。ありがたいことだ。今日はその顧問として表彰の場に出席。牛に引かれて善光寺のようなものでもある。
学生が頑張ることに関して、私があれこれ言う必要はない。ただ、明らかな方向違いや、誤解に基づくトラブルが発生しそうな時だけ、ちょこっと言うぐらいである。
その方が、学生たちはやりやすいはずである。いや、あれこれいわれないと動けないような学生たちを育てては行けないはずだ。
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昼ご飯を食べにキャンパス内を歩く。
予行が終わり、生協の組合費の返還を受け取り、教員免許を受け取りにと四回生がたくさん歩いている。
「あ、先生!」
と声をかけられ、教員免許状を見せてくれる学生がいる。
他にも、卒業後の進路がここにきて一気に決まり、常勤講師になったと報告してくれるもの。通信制で小学校の免許をとることにしたもの。さらに、鳴門教育大学大学院に進学が決まったもの。大学院に進学してもう一度教員の道を目指そうと決意し直したものと次から次へと声をかけてくる。
一人に対応していると、その後ろに列が出来るという感じであった。中庭に列が出来てしまった。今日,大学に来て良かったなあ。卒業式の日はこんな風にのんびりと話すことは出来ないからねえ。
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本学では、来年度4月1日から、「教職・保育職支援室」という部署が開設される。この立ち上げの仕事に私はこの半年間没入していた。それが形となって動き出す。
教職、保育職に関わって、キャリアセンターと教務に関わるものをここに一括するのである。ここでは、教職・保育職をめざす学生一人一人に対応して、専門の教員と職員が支援に当たる。教育実習、採用試験、卒業後のフォローということを業務とする。
私たちの仕事は、教師になってからの仕事を教える部分が多いが、この支援室ではなる前の部分を厚く支援するのである。
もちろん残念ながら、現役で採用試験に合格することの出来なかった学生たちも、ここを活用することができる。常勤講師、非常勤講師の情報や、採用試験に向けての小論文指導、面接指導なども考えている。
京都橘大学は、本気で教職、保育職を目指そうと努力している学生,卒業生にはきちんと指導と支援をしようと考えている。その一つの形となったのが、この支援室である。
今日会った卒業生で今年は合格しなかったものの、教職を目指すことをやめていない学生たちには、この支援室のことを話してあげることができた。
さ、まだまだ頑張れ。
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明日は晴れますように。
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