« 一年間での成長を期待する | トップページ | 書籍 『明日の教室』 完成!! »

2009/04/14

「毎度ありがとうございます。お会計は別々でしょうか」

琵琶湖。
久しぶりの雨。

新学期が始まって体が高揚しているのか、目が覚めるのが早い。今日も五時台に起きてしまった。体は眠たいのだが、気持ちの方が寝るモードにならないので結局起きてしまった。

メールをチェックし、届いた雑誌を読み、本を読み、原稿と講演の予定を確認し、少し原稿を書く。二時間なんてあっという間だ。
今思えば、朝にもっと寝ておけば良かった。それほど、今日はヘビーだった。

授業の前に、斎王桜がどうしても見たかったので、雨の中、上賀茂神社に向かう。
ここまで来る観光客は少ない。
が、修学旅行のタクシー移動の生徒たちが来ていた。

タクシーだと、ここまで来るのは簡単だし、運転手さんに言えば、今見頃の場所に連れて行ってくれるはずだ。今日は長野県の中学校が多かったな。
中学生で、上賀茂神社の斎王桜を愛でるか。すごいねえ。

堪能。

Saiou

大学に行く前に、お気に入りのラーメン屋でラーメンを食す。
ここで大盛りにしておいたのが、正解。
夜までお腹をすかすことがなく仕事ができた。

カウンターで食べていたら、何気なく聞こえてきた会計の声に閃く。

二人の男のお客さんが、食事を終えて会計に向かって行った。
レジの人が次のように話した。
「毎度ありがとうございます。お会計は別々でしょうか」
と。

私はボールペンを取り出した。が、メモ帳を車に残してきたのを思い出し、
カウンターにあった紙ナフキンにメモした。
「毎度ありがとうございます。お会計は別々でしょうか」
と。

これ、おかしくありませんか?

大学に着いてメールボックスを確認したら、NHKからの手紙。
なんだろうと思ったら、「伝える極意」の最終回でお世話になった小学校の先生と児童のみなさんから、お手紙。
ああ、嬉しいなあこういうの。お返事書きますよ。ちょっと、待っていてね。

授業は、「教科教育法 国語」を二つ。同じ内容をやる。クラスを二つに分けているわけですね。
例え話が微妙に違ってしまうが、これは仕方がない。大筋では同じになるが、その時のクラスの反応によってコネタは変わる。
良いコネタを先生から引き出すのが、学習者の力量である。

今日は、授業開きの仕方の理論と実際。私が中学生にやっていた方法を見せながら、あれこれ説明し、考えさせる。
要は、
(この授業楽しみだな。早く続きを受けたいな)
と思わせるように行うのだ。
もちろん、何事もなく進めて、いつの間にか授業スタイルを確立して、うまくいくと言う先生もいると思うが、
私は、授業開きでいろいろなことを入れる必要があると思っている。

で、早速
「毎度ありがとうございます。お会計は別々でしょうか」
のネタを授業で活用。

さて、学生諸君はどんな答えを出すのでしょうか。

授業後、とある教育委員会から相談を持ちかけられ、研究室で打ち合わせ。
授業の前に、授業の準備をしていたら
「先生、今日の夕方は空いていませんか?」
との電話があったのだ。切迫している感じがありありだったので、お引き受けする。

二時間弱、あれこれと。
お役に立っていれば嬉しい。

(さあ、授業の準備だ!)

と、やっと自分のことに取りかかり始め、調子が乗ってきたときに電話。
むむむ。
仕方なしに、出る。
すると

「池田先生でいらっしゃいますか?」
『はい』
「こちら、XXX~で税金対策で、」
『結構です』

マンション売りである。以前にも直通電話で掛けてきたな、この業者。どこから電話番号が漏れるのだろうか。
まったくもう、こんな電話に出て浮かんできたアイディアが消えてしまったらどうしてくれるのだ。

とまあ、怒濤の一日。
だけど、マンション以外は良いことだらけだったかな。

明日も忙しいぞ。

« 一年間での成長を期待する | トップページ | 書籍 『明日の教室』 完成!! »

コメント

毎度ありがとうございます。お会計は別々でしょうか?

確かに少しおかしな気もしますが、よくよく考えてみるとおかしさはそのシチュエーションによって違ってくるな。場合分けできるな、と思いました。
あるシチュエーションではおかしくない状況もありうるわけで、なんだか中学校当時、初めてディベートをやったときのことを思い出しました。

そう、シチュエーションの問題から考えることもできるし、言葉の意味からも考えることもできると思うのですよ。
いえ、そんなに大した事ではないのですが、気になるとどうなんだこれ?と思うようなものがここに含まれているのではないかと思ったのです。

ディベートを最初にやった時の感覚ですか。
分かるような気がします。いつも使っている言葉が、自分のコントロール下に無くなってしまったかのような感覚ですよね。うまく使いこなせなくなるような感覚。

ここを乗り越えてコントロール下に戻すことができると、かなり力がついているわけです。

この記事へのコメントは終了しました。

« 一年間での成長を期待する | トップページ | 書籍 『明日の教室』 完成!! »

2022年3月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31