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2009/04/26

今年の近畿はちょっと強くなるかも(^^)。

昨日は、陰暦で4/1である。
ということは、陰暦では夏に入ったことになる。
ではあるが、大雨。
雨から入る、今年の(陰暦の)夏である。

昼前に大学へ。
今日は全国教室ディベート連盟近畿支部の学習会があるのだ。
論題検討会、審判講習会、ディベート入門講座である。
会場として本学を使うことになったのだ。

会場校として、あれこれ準備に走り回る。
案内の文字を筆で書いて、張り紙を事務方の学生に渡す。

『まっすぐに張ってください』

と言いながら。

あちこちを見て回ってから、その張り紙を見たら、曲がっている。
きちんと張るように二人にお願いしておいたのに、曲がっている。
私が直そうかとも思ったが、止めた。
ここで私が直したら、この学生たちはこのままいく。
それじゃ、ダメだ。

『まっすぐに張って下さいといいましたね。曲がっています。しっかり張り直してきてください。こういうところがいい加減だと、いい加減な団体だと思われます』

単に張り紙を張るだけである。だけど、そこにその人が現れる。その団体が現れると私は考えている。小さなところに気を配れない者が、大事な大きなところに気を配れるわけがないと思う。他の大学の学生である。わざわざ人間関係を壊す必要もない。しかし、ここをスルーするのはこの学生のために良くないことだと私は判断する。ああ、教師は面倒くさいとも思うが、この仕事を選んだ以上はここはスルーできない。

論題検討会は、中高同時進行で行われた。私は、中学校の論題検討会に出席。関西電力から専門家にお越し頂き、講義を頂く。
いやあ、おもしろい。電気自動車ってそうなのね。

ちなみに、今年の中学校論題は、以下のものである。

引用開始 ーーーーーーーーーー

中学: 「日本はすべての乗用車を電気自動車に切り替えるべきである。是か非か」

*乗用自動車とは、主に人の移動に使用される定員10人以下の自動車とする。

*電気自動車とは、二次電池、太陽電池、燃料電池からの電気のみを動力源とする自動車とする。
*2026年1月1日以降、国内では電気自動車以外の走行を禁止するものとする。

引用終了 ーーーーーーーーーー

この付帯事項が実に絶妙な設定であることが分かった。今日の論題検討会の講師の先生も唸ってました。

教えてくれる人がいるというのは、実に有難いなあと思う。私は教えてもらうより、自分であれこれ考える方が好きで、それで結構遠回りの人生をしてきたのだ。が、教えることをしっかり理解している人に教わるのは、実に気持ちのよいものであると、今日の検討会で改めて思った。短時間で勘所を押さえてもらえるのは、ありがたいことだ。

その後私は、ディベート入門講座の講師を担当する。
当初聞いていた話では35人ぐらいということだったが、ふたを開けてみれば50人以上いる。
それも全くディベートをやったことのない中学生から、春の近畿大会で決勝にまで出た高校生までいる。そんな中でどこをストライクゾーンと設定したら良いのかを考え直して、開始5分前に2時間の講義を練り直す。ストライクゾーンは、全くディベートをやったことのない生徒とした。

当初の予定の時間は2時間30分であったが、前半の検討会が伸びたので、持ち時間は2時間になる。ではあるが、10分だけ延長を許してもらって、ディベート入門のあれこれを説明と演習で行う。終わったとき片付けをしていたら、中学生が仲間につぶやいていた。
「今更入門講座って言われてもねえ、と思っていたけど、全然違ったよな。これ、そうとう凄い講座だったよな。スンゲー力がついたと思う」
『そう?』
と思わず反応してしまった。

そして
『私の講座は、入門だからね。入門でもここまでは必要だと思って作ってあるのだよ』
「はい」
『さ、ここから先はあれこれ自分と自分の仲間たちで作り上げるのだよ』
「はい」
となった。

結果的には、ディベート経験者にも満足のいく講座になったようだ。
今年の近畿はちょっと強くなるかも(^^)。

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コメント

今回の中学論題、論題文本体のみならず、付帯文の方に、相当の労力を注力して検討を行いましたので、「絶妙」とのお言葉に接し、労苦が報われた想いが致しました。

今年の近畿は、「ちょっと」どころではなく、「相当の」活躍を期待したいと存じます。敬白

いや本当に絶妙でした。

議論の構築次第で肯定側でも否定側でも勝機がある論題設定というのはこのことなんだろうなあと唸っておりました。
論題検討委員会の皆様の、すばらしい仕事ぶりに敬意を表したいと思いました。

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