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2009/05/31

『永遠の0』を読み終えて寝床に着く

5/30

筑田さんお薦めの『永遠の0』を読み終えて寝床に着く。
最後の展開は私はある程度読めていた。が、それにしても重たく静かなラブソングであった。

私たちの時代には、このようなラブソングを歌える人生は存在しないだろう。それは幸なのか不幸なのかと言われれば、明らかに幸である。こんなラブソングなんて歌いたくはない。

だけど、その不幸の中を丁寧に描くことで、人の生きることの意味を見いだすことは、選ばれた作者には可能になる。そういう小説だったと思う。

人を好きになる、愛するってのは実に切ないことだと改めて思う。

目覚めた朝、天気が心配であったが、なんとかなりそうに見えた。
朝、ちょっと気合いも貰った。
勝負であった。

午後からは晴れたので、なかなか良い感じであった。
来週はさらに、その勝負が厳しくなる。
しっかりやろう。

久しぶりに青空が広がる琵琶湖。
その琵琶湖には青空が映り、見事だ。

さらに勝負は来週に続く。

2009/05/30

夜は草津へ

5/30

気合いが入らないまま、だらだらと過ごす。
いかん、いかん。

あまりにもだらだらだったので、午後に研究室に向かう。
娘を連れて。娘の散歩でもある。

やらねばならぬ仕事を研究室においてあるので、それを取りに行く。取りに行くだけだ。

児優館のテラスでは、三回生が勉強をしていた。なかなかいい。
グラウンドでは、軟式野球部が練習をしていた。

娘はどっちもおっかなびっくりの感じで見ていた。
『帰る?』
と聞くと、すぐに
「バイバイ」
と手を振った。
まだ内弁慶である。

夜は草津へ。
いよいよ決戦の時である。
内容は、取り合えず秘密にしておこう。

2009/05/29

うーん、気合いが入らない

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うーん、気合いが入らない。
理由はあれではないかと思う。
ほとんどわかっているが気合いが入らない。

子守りでガーデンに行き、芝生にごろんと寝転がりニセアカシアの新緑から溢れてくる日の光を浴びて、エネルギーを貰おうとするのだが、ダメだ。

うーん、赤坂先生。元気を下さい。

本当は、オじゃないの?

さ、今日も忙しい。

朝、娘を病院に送り届けてから大学に向かう。なかなか着替えをしないのでこれがまた大変。お母さんが着替えのセットを二つ用意し、どっちがいい?と聞くのだが、違う服を持ってくる。

をを! 私の娘だ。

「棒線部Aの意味として正しいものを、次のアからエの中から一つ選びなさい」

という読解の問題が出ると、

(え〜、どれも違う。本当は、オじゃないの?)

と思って、自分で正解オを書いていた中学校時代の私。正解は枠の中にあるのだから、その中から選びなさいというのは、大人の側の設定。だけど、枠の外のことを考えるのが子ども。

この枠の外のことを考える子どもは、通常「困った子ども」である。多くの教師の反応は「池田くんはねえ〜」「ま、池田くんだから・・・」であった。

ただ、私を愛してくださった先生がたは
「お前は、面白いなあ」
「そういうのが大事なんだよな」
と答えてくださった。

教師になって、私のような生徒がいないかと思って楽しみに待っていたが、ほとんどいなかった。ちょっと寂しかったが、全部が全部そんなことを言い出したら、大変なことになっていただろうなあとも思った。

愛してくださった先生方に、今更ながら感謝の気持ちを抱き、娘の成長を見守りたいとも思うのであった。

生徒、学生の時代には、このオを書こうとする私のスタイルは、私には辛いものだったし、社会人になっても若い頃は同じようなものだったが、仕事が充実してきてから、さらには大学に移ってからはこれが良い方向に働いていると思っている。他の人が考えていることの外側を考えられる。それが良いように評価されるのである。

人生はなかなか面白い。

 

大学では久しぶりの授業。今日は読書指導について。
読書の世界にどうやって子どもたちを導くかについて、意義と方法について講じる。

今の子どもたちは、本を読んでいるということが私の結論なのだが、その意味を述べる。

その後、寝屋川に向かう。
校内研修会の講師にお招きいただく。
100分の予定が120分近くになってしまった。

今日の演題は、言語力について教科を越えたものというご指定があったので、

「言語力育成の取り組みを考える」~学習ゲームの可能性~

とした。

講座の後、校長室であれこれさらに質問を受ける。明日の教室は講座の後の懇親会が大事だが、研修会は終わった後の校長室が大事になる。ここでもっと深い説明をすることがあるからだ。

若手の英語の先生と体育の先生と国語の先生。他の中学校の校長先生、指導主事、その他の先生がたとあれこれ話を進める。

と、そこに見覚えのあるお顔。 え? 中嶋洋一先生だ。
私は御著書でしか存じ上げないが、この寝屋川の中学校に私を紹介してくださったのが、中嶋先生なのだ。英語教育業界の神様のような先生だ。今日は、この研修会の後、中嶋先生が講師の勉強会があるのだ。

うーん、急遽参加することは可能なのか?
参加したいなあと思ったが、娘のことを考えると今日は帰らねばならない。結果は大丈夫だったとことだが、それはそれ。

ご挨拶をして失礼する。

渋滞に巻き込まれて帰宅したのは9時前。
その後、メールであれこれ。

充実した一日であった。

2009/05/27

ある程度生きてみないと

ふう。
ということで会議が終わった。会議の進行にご協力いただいた方、ありがとうございます。

会議の後に明日の授業の最終準備を行っていたのだが、これもやっと終わった。

おや、なんだか知らないが、研究室の窓の外で大きな音。
雷のようだ。
近畿一帯で、ここだけ雷が落ちているようだ。
日頃の行いは悪くないぞ。

子どもの頃は、雷なんて全然怖くなかった。ものを知らないってのは凄いことだ。

子どもの頃に許せなかったものが許せるようになり、許していたものが許せなくなりと、人間はあれこれ変わるのだなあとと思う一方で、(しかし、それ小学生の頃から俺は思っているよ)
というものもある。

人生は、後ろ向きのジェットコースターだと言った人がいるが、なんとなくわかる気もする。あの時のあの行為がこういう意味を持っているのかなんてことがわかるのは、ある程度生きてみないとわからないからね。

確かに私のここまでの人生はジェットコースターのようだなあ、と自分で自分に突っ込みを入れながら。これからもなんだろうなあ。


さわやかであるが切ない風

5/27

朝携帯電話の音に驚く。
着信のウインドウに出た相手にも驚く。
昔の学校の先生だ。

(ん。こんな時間に。何かあったか?)

電話に出ようとすると切れる。
(あれ、ひょっとして)

やはりそうであった。
一歳になる娘さんが、携帯電話に興味を持ち、ボタンをあれこれ押して私のところに掛けてきたのだ。

池田は、あいうえお順で最初の方にあるので、掛かってくる確率が高い。いままでにもある。

「あー、すみません。先生ご無沙汰です。娘がお礼を言いたくて電話をしてしまいました」

うちの娘のお古を差し上げたのが、そのことを言ってくれているのだ。

朝から気分が良い。

気分がいいままベランダの花の手入れ。玄関のドアを少し開け、リビングのサッシを開けると、家の中を比叡山から吹き下ろしてくる風が通り抜ける。

気持ちよく、切ない風だ。

五月の風は、さわやかであるが切ない風でもある。

引用開始 ーーーーーーーーーー

わがねがい 
         川上澄生

われは かぜとなりたや
かのひとの うしろよりふき
かのひとの まへにはだかる
はつなつの かぜとなりたや

引用終了 ーーーーーーーーーー

ふと、この詩を思い出す。
そう、ふと思い出せる詩や歌があること。
これもまた人生の幸せの一つだろう。

良い季節だ。
(これで仕事がたまっていなければf(^^;。)

2009/05/26

一日あれこれと

5/26

一日あれこれと。

懸案の事項がうまくいく。
よし。

これで次は約一ヶ月後だ。

お祝いに今日のビールは、Leffe  Radieuse を開ける。
う、うまい。フルーティな香りとスパイシーな香りがなんとも言えない。

ジンと来るぜ。

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夕ご飯を作り、娘と二人で食べる

5/25

また早起きの生活に戻る。
今日は、午前中から仕事。今週の木曜日に行う中学校の校内研修会の資料づくりだ。こつこつと作る。7割程度できあがる。

午後は、オフ。奥さんのオフだ。
このところ飲み歩きすぎているので、たまには奥さんにもオフがないとね。大学の授業がインフルエンザで休講なので、私は家で仕事をしつつ、子守り。

娘がそわそわしてきたので、またガーデンに行く。
今日は先日購入した子どもを乗せる二人のためのママチャリで出かける。シャーシーも結構がっちりしているし、ところどころに工夫がある。娘も気持ち良く乗っている。

夕方の一時間半ぐらいいる。
ほとんど誰もいない。
いいのだろうか。
いいんです。

夕ご飯を作り、娘と二人で食べる。
昨日は食べなかった酢豚を好んで食べる。
お酢が馴染んで美味しくなったか?

孔雀仙人掌の花が咲き始めたようだ。

2009/05/25

こうして、また一ヶ月が始まる

午前中は、オフ。
久しぶりに飲んだので、オフ。

だが、良い酒というのは見事である。
二日酔いがないのだ。
疲れていたので寝続けていたが、頭が痛いとか気持ち悪いとかがないのだ。

この場合の良いお酒というのは、お酒とその飲み仲間の両方のことを指す。この両方が揃うといい。

だからと言って飲み過ぎていい理由にはならないが。

午後からガーデンに出かける。いま、薔薇が見頃なのだ。本当はここで今日お祭りがあったはずなのだが、インフルエンザ騒ぎで中止。
なんとも勿体ない。

勿体ないので私たちで独占。
夕方は、本当にこのガーデンに三人しかいなかった。

夜は、昨日の明日の教室の参加者のみなさんからのメールにお返事を書いたり、今週の講座や、来月の明日の教室の準備
こうして、また一ヶ月が始まる。

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第24回 明日の教室 赤坂真二先生

第24回 明日の教室 赤坂真二先生

の受付を開始します。
今回は、実験的に下記のHPで受付をすることにしてみました。
問題がなければこれで続けます。
よろしくお願いいたします。

http://kokucheese.com/event/index/112/

■□■

第24回の明日の教室のご案内です。

さ、いよいよ赤坂真二先生のご登壇です。
何も説明することはないでしょうが、念のため。

赤坂先生は、小学校現場で優れた実践を行い、現在上越教育大学教職大学院で准教授をされています。
http://manabiai.g.hatena.ne.jp/shinji-akasaka/

著作には、

 『“荒れ”への「予防」と「治療」のコツ―学級づくりの基礎・基本』(日本標準)
   (Series教師のチカラ)
 『学級指導 困ったときの処方箋―先生のタイプ別アプローチ』(学陽書房)
 『困った児童への言葉かけと指導』(学陽書房)
 『小学校高学年女子の指導―困ったときの処方箋』(学陽書房)
 『友だちを「傷つけない言葉」の指導―温かい言葉かけの授業と学級づくり』(学陽書房)
 『小学生の問題行動こうすれば大丈夫!―朝の会から放課後まで』(学事出版)

などがあります。
アドラー心理学を実践に生かし、さらにそれを理論に高めてのご提案を学級経営に関して行っていただきます。

とにかく、赤坂ワールドにどっぷりとつかってください。お待ちしております。

なお、今回の参加費は、一般の方は3000円。学生は1500円。苦学生は、池田に相談してください。

2009/05/24

リストには私の願いを込めた

終わった。
第23回「明日の教室」だ。

その時日本一の先生を、教育を目指す若手に提供して行く場を用意しようとして始めたこの研究会も、23回だ。怠け者の私としては、ま、立派である。楽しいから続くのだろうなあ。

前日の会場変更という、非常事態もなんとか乗り越えての実施であった。

野中先生を初め、パネルディスカッションに参加された先生方、また会に参加された先生方、ありがとうございました。
とても充実した会になりました。

会の詳しいことは、糸井先生のブログをご覧下さいf(^^;。
私は、後半を。

私は出版記念パーティがとても嬉しかった。
会の参加者が75名、パーティ参加者が52名であった。

凄かった。
私は日本酒ソムリエとして、あちこちのテーブルにお邪魔しながら注いで回った。

今回の出版記念パーティには、とっておきのお酒を用意したかった。なかなか手に入らない「獺祭(だっさい)磨き二割三分」を手に入れて、みなさんに味わっていただこうと思っていた。

嬉しいことに、北海道の男山を石川晋さんがお祝いに贈ってくださった。これと、滋賀の御代桜と獺祭発泡にごり酒50シャンパン瓶を合わせて、並べた。このお酒のリストには私の願いを込めたつもりだ。

    1)    獺祭 発泡にごり酒50シャンパン瓶(山口県)
    2)    御代桜 無円相(滋賀県)
    3)    男山 祝(北海道)
    4)    獺祭 磨き二割三分(山口県)

1)若手の教員をイメージ。醗酵中の炭酸ガスが刺激となって美味しい。どんどん若いエネルギーを吹き出してほしい。さらに、若さならではの実践の味を醸し出してほしいという願いの一本。

2)地元を愛してほしいというイメージ。私の地元の滋賀の名酒である。自分の地元、自分の目の前の子どもを大事にしてほしいと言う願いの意味での一本。

3)仲間を得てほしいという思い。遠く離れた北海道の仲間から届いた一本。ありがたい。同じ志を持つ仲間を得てほしいという願いの一本。

4)教育を極めて欲しいという思い。日本酒にもいろいろあるが、極めるとここまで上り詰めることができるのだがということを感じてほしかった。1)が極まると、こんな4)になるというのを知ってほしかった。教師も同じだ。いろいろな教師がいるが、どうせなら極めて欲しい。私もそうなりたいという願いを込めての一本。

本当は、会の最初にきちんと説明したかったのだが、ま、そんなことを話してもなあと思って、会の最初にはお酒の種類と、石川さんから頂いたことを紹介するに留めたが、私のブログには書いておくことにした。
参加されたみなさんが、一口ずつでも味わっていただけたようで、日本酒ソムリエとしての池田は大満足であった。

出版記念パーティであるからして、執筆者の先生方に一言と思ったのだが、パネルディスカッションでお話を頂いたので、今回は急遽、常連さんと初参加の方に1分スピーチをお願いすることにした。このスピーチも凄かった。みんなきちんと1分で良いスピーチをするのだ。参加者のレベルが高いなあと改めて思うのであった。

学生の事務方もなかなか頑張っていた。こうして鍛えられていくのだということをわかるかなあ。それにしても、人生最初の日本酒が、獺祭 磨き二割三分という若者は、いかがなものか。幸せといえば、幸せだが
いきなり頂点を知ってしまったのは、いかがなものかf(^^;。ま、でもきちんと努力を重ねる学生は大事にしてやらねばならぬ。

二次会は、私のお気に入りのビアパブに行く。私のお気に入りであるからして、私が怪しいメンバーと飲んでいるのを見かけた時は、そっとしておいてください。
で、二階の一室が貸し切り状態になってしまった。ここも40人ぐらいはいたんじゃないかな。この辺りからの記憶が曖昧であるf(^^;。昨日は「飲むぞ!」と決めて飲んでいたので、相当の酔っぱらいであった。ご迷惑をおかけしたかたがいらっしゃったら申し訳ない。

ダーツ、ビリヤード、サッカーゲームなどをしながら、あれこれ楽しく過ごす。
テーブルには、野中先生、土作先生、澤田先生、中村先生、・・・、執筆者の先生周りを囲んで、話に花が咲いているようだ。
私はただの酔っぱらいになって、幸せを感じていた。

一ヶ月に一回、こんな学びと仲間との交流が出来る私は幸せ者である。
来月は、6/13(土)。赤坂真二先生である。

これも凄いことになりそうである。
楽しみ、楽しみ。

2009/05/22

合唱コンクールの前日

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ということで、無事実施の方向になった「明日の教室」である。
あれこれ調整をして、大学の仕事をして研究室を出たのが10時ちょい前。

駐車場に停まっている車は守衛さんの車だけ。をを、見事に私だけだ。すごいすごい。

イグニションキーをまわし、アクセルを踏み込む。すると、急にお腹がすいてきた。そういえば、空腹を感じることなく仕事をしていたなあ。

この感覚、何かと一緒だなあ。
思い出したのは、合唱コンクールの前日である。

私は合唱コンクールの実行委員長を務めることが多かった。実行委員長は、自分のクラスの面倒を見ることは出来ない。全体の動きを見ながら、あれこれするからだ。

担任としてはコンクールの前に自分のクラスを見ることができないのは、実に寂しいものがあった。だが、見ることができないのが良い方向に行くようにクラスを作ることが求められていたとも言える。

合唱コンクールは、担任は嬉しく寂しい。だってそうだろ? あれだけ練習の時間を一緒に過ごしているのに、担任はステージに立つことができないのである。

だが、彼らの輝きを見ることができるのも担任である。だから、嬉しく寂しいのである。

合唱コンクールの前日。私は
(ああ、もう合唱コンクールは終わったなあ)
という思いにちょとなったものだった。

なんか、今日もそんな気がするf(^^;。

大波をやり過ごして

5/22

疲れていたのでリビングで寝てしまっていた。
寝床で寝直す前に、何気なくメールのチェック。
(え?)
一気に目が覚めた。大学がインフルエンザで休講である。ということは、明後日の、いやこの段階ではもう明日だったか、明日の教室はどうなるのだ。って、わかりにくいなあf(^^;。

関係者にすぐにメールを打って翌朝を待つ。

で、朝からあちこちのHPを確認し、糸井先生と連絡を取り、会議室候補の場所に電話をし、結果を受けて自分のブログを更新し、ホテルの宿泊予約をキャンセルし、打ち上げの会場を確保し、みなさんにメールをし・・・とやって、なんとか大丈夫なことに。

ま、誰が悪いわけでもないので、ひたすら事務局のお仕事をしました。まだこのような突発的な出来事にフットワーク軽く対応できる自分であったことを確認できて、ちょっと嬉しかったりもしました。なんて前向きなんだ、俺。

その後、大学に向かう。
折角事前に届けてもらった資料、書籍、お祝いのお酒などなどを取りにである。結構な量だ。会場が大学でないってのは、会場費用の問題だけでなく、大変なことだなあと改めて思う。

明日の準備が終わったのが、16時過ぎ。

さ、ここからが勝負。
「火曜日までに仕上げてね」
と言われた大学の仕事が急遽、
「日曜日までに何とかなる?」
と言われてお願いされたのだ。ひえ〜。

本当は、このお願いを昨日の「休講メール」の前に読んでいたので
(明日の研究日はこれでおしまいだなあ)
と思っていたのだが、甘かった。その前に大波が来るとは。

大波をやり過ごして、取りかかったのが16時ということである。
時刻は21時を過ぎています。
ま、仕事ってそういうことだよね。

がんばれ、俺。


5/23 明日の教室 満員御礼

5/23の明日の教室では、90人が着席できる教室を確保したところ、70人を超えるみなさんからお申し込みを頂きました。これで賑やかにできると思っていたところの、インフルエンザによる休講。

慌てて会場を探しましたところ、現在お申し込みを頂いている方の席は確保できましたが、新たにお申し込みを頂くことが難しくなりました。また、当日直接来られても会場にお席はないと思われます。

申し訳ございませんが、よろしくお願いいたします。
なお、懇親会から参加する予定の方がいらっしゃいましたら、会場のコープイン京都(075-256-6600)に伝言を残しておいてくださいませんか。明日の14:00までに連絡を頂ければ助かります。

よろしくお願いいたします。

【緊急・重要】 5/23 明日の教室は会場変更で実施できます!!

いろいろとご心配をかけておりましたが、
京都や滋賀のホテル、会議室、あちこち連絡を取ったところ、
数カ所確認ができ、その中で一番良さそうなところを押さえることができました。
いやあ、高いですねえ。15万円ってことを言ってくるホテルもありました。
京都、滋賀の会議室に妙に詳しくなりました。

で、会場です。

コープイン京都
http://hawk2.kyoto-bauc.or.jp/coop-inn/kyoto/index.html
です。201号室です。
ぎりぎり一杯に座っていただくことになりますが、御寛容ください。

アクセスは、
http://hawk2.kyoto-bauc.or.jp/coop-inn/kyoto/access/index.html

〒604-8113
京都市中京区柳馬場蛸薬師上ル井筒屋町411
TEL 075-256-6600
FAX 075-251-0120

●JR「京都駅」→地下鉄烏丸線→「四条」下車、(13番出口から)徒歩5分
●阪急電車「烏丸」駅(13番出口から)徒歩5分
●京阪電車「三条」駅(三条通西へ、京都YMCAを左折)徒歩16分
●JR京都駅よりタクシーで10分
●JR京都駅より市バス(5番系統)「四条高倉」下車、徒歩10分

です。
体調に気をつけてお越し下さい。

なお、13:00受付開始、13:30スタート、17:00終了は変わりません。

 

さて、宴会会場を決めなければf(^^;。

【緊急・重要】 5/23 明日の教室について

池田です。
残念です。行政機関の指導により、5/23は大学も休講になってしまいました。

http://www2.tachibana-u.ac.jp/info/

このことにより、学内での開催が出来なくなってしまいました。

1)中止
2)延期
3)会場の変更

この三つの可能性について、これから明日の午前中にかけて検討します。
ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
決定次第、明日中に連絡をします。

2009/05/21

学習ゲームについて講じる

5/21

午前中は授業。学習ゲームについて講じる。
私は「国語科を実技教科にしたい」という研究テーマを持っている。このテーマと、学習ゲームは非常に相性がいい。

学習ゲームとは何か。学習ゲームを開発し、活用した実践のプロセスの提示。実際に学習ゲームを体験してみるということをやった。

国語科を実技教科にするのであれば、または子どもたちに言語力を育てるのであれば、私は国語科で学習ゲームというのは、本命ではないかと思っている。言葉遊びが重要だと私は考えている。

研究室に、続々と5/23の明日の教室に向けての資料が届く。代車を持って総務に取りに行く。いやあ、すごいすごい。書籍にお祝いのお酒に、資料にとすごいことになっている。お酒は早速パーティ会場の冷蔵庫に仕舞っていただく。

食事をとってから滋賀県の信楽の奥へと向かう。幼児教育コースの学生が施設実習をしているのである。実習訪問指導である。念のためマスクを持参する。

ま、このマスクってのははっきり言えば意味はないだろう。だが、ある種の免罪符の役目を果たしていると思う。日本人だなあと思うわけである。

学生たちは、立派に実習をしていた。宿泊実習はなかなか大変であると思うが、顔色も良く、前向きに取り組んでいることがわかった。

私が確認したことは次の通り。

1)実習の感想。
2)実習で困っていること。
3)保育園と養護施設で違うこと、同じこと。
4)実習をやってみて、勉強が足りないと感じたこと。
5)その他。

である。
その内容を聞きながら、充実した実習を過ごさせていることがわかった。期待しているぞ。

新名神、名神と駆け抜けて帰宅。
家に帰って、たまっている仕事をあれこれやる。
ひゃあ、これは大変だぞ。

前田先生も書かれていたが、秘書が欲しいなあと思う。
どなたかやっていただけませんかf(^^;。メール下さい。

2009/05/20

5/23 明日の教室 野中信行先生 まだあと少し入れます

今日、家に着いたら野中信行先生の最新刊が届いていた。先生から贈っていただいたのだ。封を開け、表紙を見て、さっと読ませていただいた。

通常、こういうさっと読ませていただくというのは、失礼だと思う。しかし、いまの忙しさから言うと、封を開けずに6月半ばということがあり得る。私としてはこういう形でさっと読ませていただくというのが、一番良い選択だと言い聞かせて、した。

なんというか、有難いことである。
ディベートに出会い、研究会から連盟を立ち上げたとき、私はまだ30歳そこそこであった。若造である。その若造がディベートを通して、日本の教育をなんとか良い方向に変えようとあれこれしてきた。しかし、それは先達の力があってのことであった。それは、ありがたいことである。

だが、あれから10年以上の歳月が流れた。
当時のディベートのメンバーも同じだけ年を取り、あれこれあの時よりもさらに重要な仕事をし、忙しくなった。

私も大学に移った。
そんなとき、糸井先生と一緒に「明日の教室」を立ち上げることができた。

西川純先生に言われたものだ。
「池田さん。これからは、後輩のためになにか研究会を主催しなければね。それが社会的な貢献だよね」
と。
で、その時私は恐れ多くも満面の笑顔で
『はい、「明日の教室」という研究会を立ち上げました』
と答えたのだ。

西川先生は、
「そう、それはいい。さすがだね」
と仰ってくださった。

学べる環境を捜して、学ぶという私の若造の時代は終わったのだと思った。学べる環境を提供して、学びたい先生方と一緒に学ぶそんな年齢になったのだと思った。

その「明日の教室」に野中先生は5/23、わざわざ横浜から三回目のご登壇を願うことになる。

なんて幸せなことを私はしているのだろうと思う。させてもらっているのだろうとも思う。

多くの仲間に、この研究会で出会うことができている。また今週の土曜日に会えるのだ。

今回の会場は、いつもの会場ではなく90人が入る教室を押さえました。現在、70人を少し超える申し込みが来ています。まだ、余裕はあります。

良かったらお越し下さい。

野中先生の講座を受けてみてください。

セカンドモーニング

朝から授業の準備。
ベランダに出ると、ハイビスカスが咲いていた。気持ちがよい。
さらに姫シャガもなかなか美しい。涼やかである。この姫シャガは研究室に持って行こう。

昨日急にやってきたお仕事はなんとかクリアすることができた。仕事は降ってくる。どうしても避けることの出来ないものは、しっかりと受けとめなければならない。なんとか任務を完了できて本当に良かった。

いやあ、倉島先生のパラグラフライティング@明日の教室DVD、を学んでおいて良かった。ディベート@全国教室ディベート連盟、をやっていて良かった。この二つをやっていなかったら、書けなかったろうなあ。あの短時間では。

で、研究入門ゼミでは文章を書く授業を行う。一文一義の文を書くためのレッスン。その一である。

文章の種類、単語の定義とは、単語の定義で遊ぶ、と授業を展開。なかなか面白い。

言葉の面白さを、幼児教育、児童教育に関わることになる学生たちには十分理解し、味わってほしいと思う。子どもたちがここで躓くと、一生マイナスの感情を引きずっていくことにもなりかねないからね。先生が豊かでなければならない。

午後は、会議。をを、そうである、水曜日である。二つ、三つと行おう。さ、原稿もやらねば、本も読まねばだぞ。その前にちょっと昼寝である。

かのイギリス宰相であったチャーチルは、チャーチルの昼寝の時間に合わせて議会の進行も変更させたというぐらいの、昼寝好みであったとのことだ。

子どもの頃は、昼寝なんて無駄なことと思っていたが、今、ほんの10分、15分の昼寝でずいぶん体が楽になることを知って、できるだけ心掛けている。頭も楽である。セカンドモーニングを味わえるというわけで、人生を二倍生きるという言い方も出来るかもしれない。

今日は時間がとれたので15分ほど、昼寝であった。

で、会議が終わったのが7時過ぎであった。

その間、大津で新型インフルエンザが発症した情報が入り、明日の巡回指導のやり方に付いて追加説明があったり、昨日降ってきた仕事がさらに大きくなって降ってくることになったりと、まあ、いろいろであった。

なもんで、今週の授業のまとめと次の授業の準備は、今週末の研究会の前とあれこれの打ち合わせを縫いながらやることになるんだなあ。

うしゃあ。

2009/05/19

「ハイ or yes」である

1限と3限に授業。

授業の作り方をあれこれ講じながら、子どもとの関わり方も講じる。また一子相伝の内容なども話す。『教師になるということ』に載せた内容の補足情報を語る。紙幅の関係で載せられなかった情報というより、生々しくて語ることの出来なかったエピソードなどを語る。

私は授業の細案はきちんと作って臨むことにしている。ではあるが、パワーポイントは使わない。毎年の授業は、データは変わることはあっても授業のフレームは大幅に変わらないのであるからして、パワーポイントでやっても良いとは思う。

思うが、私はやらない。
なんというか、パワーポイントで授業を作ると、結論に至るまでを如何に簡単に説明するかということがポイントになってしまう気がするのだ。授業は、授業者の思考の過程、その授業での思いつき、受講生のひらめき、質問、反応などでその場で作って行く部分が大きいと考えている。

ではあるが、パワーポイントで授業を作ってしまうと、私にはこのあれこれを削いでしまうように感じるのだ。

細案は作って、頭に入れて、念のために手元に置いて、手ぶらで授業をする。それが大事なのではないかと思っている。

授業後、去年の学生たちとしばし懇談。実習前のちょっとした指導を4、5人。不安そうであったが、

『何を言っているんだ。私の授業を一年間やり抜いたろ。自信を持って行きなさい』

と話す。心配ない。

その後、急遽打ち合わせをお願いされた。あれこれ説明の後、その席でお願いが言われる。

『え~、そうですか。明日までですか。う~ん。わかりました。はい、私でお役に立つのであれば、お引き受けいたします』

さ、急なお願いを引き受けてしまったぞ。文章をまとめなければならない。

だけど、そのお願いは私でなければ出来ないと周りの方が思っているのがわかった。
そういうものは、引き受けねばならない。私の能力がどこまでそれを可能にするかどうかは、この際関係ない。
周りが貴方しかいないと言うのであれば、これは引き受けなければならない問題である。
つまり、答えは二つしかない。「ハイ or yes」である。

こう言うのは気持ち良く引き受けるのが大事だと、理解している。
『はい』である。
ので、今晩はちょっと大変だ。
っていつもだなあf(^^;。

あと少し頑張って寝ます。
授業の準備は、明日やろう。

2009/05/18

こういう褒め方は嬉しいなあ

昨日までの雨と低い気温が嘘のように晴れて暑い日である。
なんとなくキャンパスの中にはマスクをした人の姿が多いような気がする。

今日の専門ゼミは、子どもを相手にした教育というよりは、教育を取り巻く社会の動きということで「教員の自己申告(自己評価)」の話題を取り上げた。

滅多に見せるものではないが、私が現場にいた時の東京都の書式のものを見せたりもした。

当然学生たちはこんなものを書くことになることを知らない。ま、私は教員の世界にはさほど必要性は感じないし、こんなことをこんなに書かせる時間があったら、子どもたちに関わる時間や授業を準備する時間に費やす方がましだと思っていたが、せざるを得ないのであればちゃちゃっと終わらせた方が良いと思っていた。

だが、実際にはこの書類を書くのにものすごい時間のかかる先生もいた。自分の計画なのだが、書けないのである。これにはちょっとしたコツがあるのだが、それは一子相伝なのでゼミと飲み会の席でしか伝えられないものなのである(^^)。

ゼミの学生たちは毎回スーツを着てくるようになったが、どうもネクタイがダメである。なもんで、ゼミ後にネクタイ講座をしたのである。まるで中学生の生徒指導のようである。あれこれ教える。

    1)    プレーンノット
    2)    セミウインザーノット
    3)    ウインザーノット

通常はこの三種類を覚えておけば良い。私はいつもはプレーンノットである。であるが、かしこまった席ではウインザーノットである。今日はウインザーノットを教えた。

ネクタイを締めると苦しいと言うが、それは締め方が悪いのだということに気がつく。ネクタイはきちんとしまっていても、ネクタイを締めるのであって首を絞めるのとは違う。そこがわかっていないと、ネクタイをだらりと締めてしまうわけである。

今なら「ネクタの締め方」で検索すればそれこそ動画も含めて説明がたくさん出てくる。でも、こういうのは見ないのだろうなあ。

ネクタイ一つとったところで、きちんとするのがわらかないのに、スーツをきちんと着るってのは大変なのだということがわかっているのかなあと思う。

ま、高校時代にネクタイであっても、だらしなく締めていても注意されないとか、もう結び目が出来ているものをひもでくくり付けるネクタイとかであって、きちんと締めると言う指導は受けていないからなあ。

きちんとネクタイを締めて過ごし、一日の終わりに少し緩めてビールを傾けるってのは、結構良いもんだが、それはきちんと締めているから出来ること。まさに緩急なんだけどね。

夕方は、三井寺千団子祭りに向かう。

子どもの成長を願うお祭りである。そこで娘を連れて行ったのだが、娘は三井寺の階段を見て意欲満々。階段を見ると上りきらないのと満足しないのである。私もお付き合いして最上段まで行く。途中、フランス人観光客が目を細めて見ていた。

このお祭りでは植木市も開催される。児童教育学科の記念樹はここの植木市で購入している。私も個人的なものをいくつか購入している。階段を降りてきて植木市で物色していたら、おばあさんに声をかけられた。
「まあ、可愛い。お顔が優しいわね。お父さんとお母さんが優しく育てていると、こういうお顔になるのよね」
と言ってくれた。こういう褒め方は嬉しいなあ。育ててきた苦労が報われる感じがする。

今日は明るいうちに帰宅することができた。
暮れなずむ琵琶湖を久しぶりに見たなあ。

2009/05/17

ちょっと驚いていただこうと思っています

鴨川歩きの疲れがまだ残っていたのだろうか、昨日の夜は9時に撃沈。まあ、いいことだ。

朝6時に起きたって9時間も寝ている。極めていい気分である。
風呂を沸かして手足を伸ばして入る。ふう。

読み続けている本が読み終わる。このところは、同じ人の本を立て続けに読んでいる。5冊ぐらいだろうか。同じことを何回も言っているのだが、それがいい。

落語を愛しているこの著者の文章は、(恐らく口述筆記だと思うが)リズムがあって読みやすい。同じ主張をあれこれ違う角度から、似た例や同じ例を使って話しているのを読み続けることで、その人の言いたいことが多角的にわかってくる。これが気持ちよい。

大人買いをした本を、大人読みしているってところか。

風呂上がりにベランダに出て、植木に水をやる。花芽を持っているものや咲き始めているはなが多い。ローズゼラニウム、ハイビスカス、一年間成長し続けている瑠璃柳、二度目の花を咲かせているブルーベリー、小さな花をつけているクレマチス、いきなり大きな花芽の孔雀仙人掌。結構たくさんだ。

ちょっと冷え気味の空気なので、食事の前に紅茶を入れて楽しむ。寒冷前線の影響で午後から雨らしい。琵琶湖の上の空は曇り。曇り空は琵琶湖を銀色に輝かす。

我が家は琵琶湖に浮いているかのように思える。Gipsy Kings のInspirationが似合う光景だ。

午前中は「明日の教室本」の第四巻の校正。昨日届いた。読者のみなさんよりも一足先に勉強させてもらえる。以前にも書いたが、この本のフォーマットは書く側からするとキツい。だが、読む側からすると読みやすいのである。読む側の負担を少なくするために、書く側にあれこれお願いしているフォーマットである。

世の中には価値のある本は多い。筆者の思考の過程に寄り添いながら読み進めて行く本もある。それはそうなのだと思う。しかし、この本の編集方針は、「価値があって、筆者の思考の結果を示していて、若い読者に読みやすい本」というものである。さらにいえば、もっとこのことを知りたいと思えば、参考になる情報が示されている本ということも考えている。

第一巻を手にしてくださった方からは、この編集方針が伝わった感想を頂いている。この声を励みに、校正作業を続けよう。

お昼ご飯はまた、王将。
娘は厨房が気になって仕方のない様子。
いいねえ。
お母さんは気が気ではない様子。
すまん。
お父さんは美味しく頂いておりました。

午後は、自分の本の原稿加筆修正と、校正にも励むつもりだったが、明日の教室本の校正が優先。気がつくと、今月末の締め切りの原稿関連は四つ。これらのことを少しずつ進めながら、週末の明日の教室の事務も。今のところ参加者は50人に到達しそうである。会場の教室を大きいのにしておいて良かった。

さらに、明日の教室本出版記念パーティの準備も進める。
私のお気に入りの東京の酒屋さんに、とっておきの日本酒を注文しました。
会場が大学の新しいレストランで行うので、そういう持ち込みなんかも自由なわけです。

こちらのお酒は、ちょっと驚いていただこうと思っています。
だって、折角の出版記念パーティではありませんか。
私が今までに出会ったお酒の中でも、とっておきのものを注文してみました。
「解脱した酒」という評価を得ているものも用意する予定です。
ご期待ください。

さあ、いろいろ頑張れ、俺。

「エリザベスクイーン」

5/16

久しぶりの雨の予報の大津である。
朝ご飯を食べて、降り出す前にガーデンに薔薇を見に行く。
何度見ても飽き足りない。今日は三人で。

着いたとたんに、降り出した。
しかし、水滴の付いた薔薇もなかなか美しい。
そういえば、雨のガーデンはこれだけ通っていて、初めてかも知れない。

写真の薔薇は「エリザベスクイーン」という種類。いかにも薔薇らしい薔薇である。

Imgp7186

娘は、芝生の上で裸足になれないのが不満であったが、ま、それは仕方がないか。
買い物をして昼ご飯を外で食べてと、のんびりとした休日。ちょっとだけ原稿のことは忘れておこう。

2009/05/16

鴨川から賀茂川に向かって歩いた

5/15

研究日。久しぶりに時間を自由に使える。
午前中は子守りをしながら読書。
ガーデンに散歩にも行く。
薔薇が凄い。

Rimg0265

Rimg0256 3月にガーデンが開園したときには、ほとんど花の姿はなかったが、いまは花だらけである。芝生の上に寝転がってこれを楽しむ。いやあ、美しい。

五月一杯は楽しめそうだ。

このごろ我が家にとっていいお店が二つ近所に開店した。
ブックオフと餃子の王将である。本日は餃子の王将の開店日。ちょっと離れたところにあったお店が新しい店舗を立ててリニューアルオープンであった。

なもんで、昼ご飯はそこに食べに行く。
禁煙と喫煙が分かれている席で、良かった。
我が家からすぐ近くなので、これからは今まで以上にお世話になります。

午後からは、京都市内に。気になっているものを見て歩こうと出かけた。そしたら、本日は葵祭であった。折角なので見ることにする。

鴨川から賀茂川に向かって歩いた。いつもの上賀茂神社では考えられないぐらいの人。びっくり。でもなかなか美しい祭りであった。

その後、今度は賀茂川から鴨川へと歩き続ける。やったことがなかったのでいつかやってやろうと思っていたのである。出町柳辺りを吹き抜ける川風は、非常に心地よかった。

一ヶ月に一回ぐらいはこうしてうろうろするのは、いいなあ。
美味しいお店も発見できたし、満足の一日であった。
明日は筋肉痛だろうがf(^^;。

2009/05/14

授業における指導力

夜中にバリュウムの影響が出て起きてしまった。その疲れもあったのであろう。本日は、我が家で一番最後まで寝ていた。

教育実習に出ている学生に
「大丈夫か?」
のメールを出しておいたのだが、結構辛い環境にあるようで、その環境でしっかりと学ぶことができるように、アドヴァイスのメールを打ったりもする。

朝風呂に入り、すっきり。
娘にせがまれてベランダでちょっと遊ぶ。
朝ご飯を食べて大学に向かう。

今日の国語科教育法1は「漢字指導」についてである。漢字指導のあり方を通して、授業における指導とはどうすることなのかを具体的に講ずる。

私は、授業における指導とは、次の三点であると指摘している。

    1)    つまらない を おもしろいに
    2)    わからない を わかったに
    3)    できない  を できたに

である。この三つを適切に育てることができる力を、授業における指導力と私は定義している。

通常子どもたちは、勉強ができない場合「この授業(勉強、先生)つまんない」という。これはつまらないこともあるが、「わからない、できない」の代わりにも使うことがある。なんとなれば、「わからない、できない」というのは、学習者である自分に責任がくるが、「つまらない」は、先生に責任を負わせることができるからである。

教師は、この子どもの「つまらない」の内容を吟味し、それは「つまらないのか、わからないのか、できないのか」を判断する必要がある。プライドのある子どもたちは、簡単に「わからない、できない」とは言わない。

具体的な指導については、『教師になるということ』(ひまわり社)にあるので、興味のある方は、お読みいただきたい。

午後は、文学部のプロジェクト会議。
文殊の知恵ではないが、結構良いものが出来上がった。
ひょっとすると、ひょっとするぞ。
楽しみだ。

その後、研究室の片付けをして、一週間の整理をする。
今週もいろいろとあったなあ。
来週もあるんだろうなあ(^^)。

原産はアフリカモロッコ沖のカナリヤ諸島

5/13

健康診断の日である。水曜日は会議と授業があり、その合間を縫って健康診断である。多くの学生に指導するだけでなく、小中高と学校に訪問指導することの多い私たちは、人様に移してはならぬ病気を持っていないか、検査する必要性が高い。

8:30スタートのところを8:00過ぎに大学に行ったらもう既に6人の先生が並んでいた。早い。私の前は学長先生。私が研究室に行く前で鞄を持っているのに気づかれ先生は、
「席を取っておきましょう。書類をどうぞ」
と言ってくださった。慌てて鞄を置きに研究室に走る。

戻ってくると、さらに人の列。15人ぐらいになっていた。
「先生。学長先生に持っていただくなんて恐れ多いですよ」
と児童教育学科の先生。
まさにその通りである。
『いやあ、私甘えさせていただくのが大好きなので』
「まったく(^^)」
いやあ、良い大学である。

研究入門ゼミでは、図書館の使い方を学ぶ。

    1)    図書館司書の方に、ガイダンスを受ける。
    2)    実際にメディアセンターで、PCを使って検索。
    3)    図書館に移動して、実物を見つける実習。

という流れである。高校時代の検索とは違い、opacやNACSIS Webcatの使い方を理解していなければ検索はままならない。ここの部分を1)でお願いする。2)では実際に課題を出す。今回出した課題は、次の二つである。

引用開始 ーーーーーーーーーー

課題は二つである。
どちらか一つできたら、二階のロビーにいる池田のところに持ってくること。
制限時間は、12:10までである。
健闘を祈る。

    1.    池田修が書いた本、論文、原稿、作品などを探して持ってくる。
    2.    本日の日直が活けてくれたお花は、chrysanthemum frutesceusという花で、原産はアフリカモロッコ沖のカナリヤ諸島とのことである。さて、カナリヤ諸島原産のこの花が、どうして日本にやってきたのであろうか。その原因を探りたい。それがわかる本を探して持ってくる。

引用終了 ーーーーーーーーーー

解説が必要であろう。
1.は、同姓同名の学者がいるので、それを間違えて持ってくるというのが味噌である。口頭では、「私、池田修が書いた本」と言っているので、ここをきちんと聞いているかどうかがポイント。

2.は、結構難しい問題である。研究入門ゼミでは、毎回日直に、そのときに咲いている学内の花を一輪挿しに活けよという課題を出している。そのときに、その花の「学名、別名、原産国、花言葉、写真」などを記入するカードを一緒に置かしている。

で、今週の日直の花を見たら、「chrysanthemum frutesceus」とあり、原産がカナリヤ諸島だというので、(大瀧詠一さんの、「カーナリアナーイランド、カーナリアナーイランド」と口ずさみながら)出した問題なのである。

1.は、本の在処を調べるだけの問題であるが、2.は理由を調べる問題である。(ちょっと難しいかなあ)と思って待っていたら、なんとこの日の日直が燃えて、該当の本を探してきてしまったのだ。それも二冊も。これには図書館司書のお姉さんもびっくり。もちろん、私もびっくり。なかなかやるね、今年の一回生ゼミの諸君。

午後の会議は、大学のものが一つ。さらに、コース会議は、教育実習指導・訪問指導のあり方について、あれこれ。その後の学科会議では三回生が行う「立志式」への後援が承認された。

立志式とは、今年度の前期の最終日に、三回生が自分たちで行う企画である。琵琶湖の北の宿舎を借りて、一ヶ月後の教育実習、一年後の採用試験、さらには就職活動に向けて、今まで自分たちが学んできた学びを確認し、新たな学びのスタートを切るために決意を新たにするための学習会であり、親睦会である。

新入生キャンプの三回生版と言っても良い。これを学生たちの手で作り出すのだ。その後援を学科として行おうというものである。だから、教員は相談には乗るが、あとは任せる。場所、企画、業者との交渉そのほかもろもろこれを学生実行委員が作る。私たちはご招待される形だ。

このぐらいのことが三回生で出来ないようでは、ダメだというのが私の考えである。これが学科の意志として学生たちを育てるために認められたのは、とても嬉しい。

美しい琵琶湖で、児童教育学科の三回生が良い時間を過ごせることを期待する。

こうして、ひとつずつ。目の前の仕事を終わらせながら、大きな目標に向かって行くしかないのだなあと、改めて思う。

2009/05/13

明日の教室DVD、いよいよ完成

明日の教室DVD、いよいよ完成、販売へ。

http://www.sogogakushu.gr.jp/asunokyoshitsu/dvd_1.htm

ご期待ください。

2009/05/12

授業は種も仕掛けもあるのだ。

5/12

本日の教科教育法国語は、メモを取ることについて。

1)なぜメモを取るのか。
2)メモの種類には何があるか。
3)メモの方法。

この三点について演習を交えながら講じる。

この授業を受けている諸君は、児童教育学科の一期生である。つまり、私に入学以来『メモをとれ、メモをとれ』と二年間言われ続けてきている諸君である。

ここにきてやっと、なぜ池田はこんなにメモを取れというのか、その本当の意味を開陳するのである。

問いは二つ立つ。

1)なんで最初に理由を言わないのか。
2)なんでメモを取るのかの詳しい理由はなにか。

である。
これについて説明を加えた。

二年間言いたくても言わないで、学生の成長を待っていた。
その成長を待ちながら、シラバスを書いていた。
私にとっては、三年目にしてやっと話せるようになったということである。

彼らが一回生の時、学生たちを見てから、この学生たちが四年後にどのように成長して行ってほしいかを考えてカリキュラムの手直しや、シラバスの練り直しをした。

学生たちには分からないこと。そして教員が予測できること。
それは、先を見るということである。
一回生のときに、このことをしておくことが三回生のここで意味を持つ。
そう考えて、授業を作ってきた。授業は種も仕掛けもあるのだ。

だが、ブログにそれを書いてしまうと、授業にならないのでそれは書かない。

でも、それだとブログの読者に申し訳ないのでf(^^;、本日の参考文献だけはご紹介します。

『創造性を高める メモ学入門』(今泉浩晃著 日本実業出版社)
『一枚の紙から発想する技法』(河合正義著 日本実業出版社)
『発想法―創造性開発のために』(川喜田 二郎 著    中公新書 (136))
『ワープロ作文術』(木村泉著 岩波新書)
『海馬 脳は疲れない』(池谷裕二 糸井重里著 朝日出版社)

などです。

午後は、会議が二つ。
通常の会議とは違う会議。
あれこれやることが多いなあf(^^;。

うしゃあ。

【変更】 明日の教室 10/10→10/17 岩下修先生です

再び日程と講師の先生が変わりました。
以下に記します。よろしくお願いいたします。

【重要】10/10が変更になりました。10/10は10/17になり、立命館小学校の岩下修先生に御登壇いただけることになりました。よろしくお願いいたします。

【変更前】

6/13 赤坂真二先生

7/4   河原和之先生

9/20(日) 雄琴オーパルにてカヌー体験

10/10 調整中 

【変更後】

6/13 赤坂真二先生

7/4   河原和之先生

9/20(日) 雄琴オーパルにてカヌー体験

10/17 岩下修先生 

「教師の嘘が許されるとき」

5/11

なんだか曜日の感覚が無くなっている。
月曜日で、ゼミがあることは頭に入っていて準備もしているのだが、月曜の朝のお約束「ゴミ出し」を忘れてしまった。
いかん。

父の検査入院も今日退院。
一安心。

入院のときに持って行った方が良いものということで、奥さんが勧めたのが携帯ラジオ。テレビよりもいいとのことだった。父もその勧めに従って持って行ったとのこと。

母は毎日お見舞いに通ったのだが、そこでの話題がラジオのことだったと聞いた。母はラジオをずっと聞きながら家事をしている。父は病院で同じ番組を聞いていたとのこと。だから、母が見舞いに行くとそのラジオ番組のことが話題になて会話が弾むのだそうだ。

なんか、いいなあと思った。奥さんに感謝。

ゼミは、『街場の教育論』の第二章。私が司会をしてチューターは学生になった。なかなかしっかりと読み込んできていた。読み込んだ上で、疑問点を三点出してきた。

それについて、本人が一番議論したいという一点に絞ってあれこれ検証をし、議論を重ねた。

私の役目は司会である。チューターの学生が提出した疑問、すなわち問いの中の言葉が理解できているかの確認と、問いが問いとして立っているかどうかの吟味から始めた。

なかなか面白かった。
来週も期待して待とう。

午後は仕事を中断して、大学に届いた論文を読む。千葉大学の藤川大祐先生の研究室の論文集だ。

「授業づくり」とはなにか ー研究としての授業実践開発に関する考察ー

うーん、いいなあ。
すっきりしていて、ストレートに主張が伝わってくる。論証が丁寧行われていて、勉強になる。こういう論文を書きたいものだ。

論文のお礼状を書いていたら、電話。
某TV局から。ちょっと良いですか?ということで50分近くあれこれと。TV局のリサーチャーの方のちょっとは、だいたい1時間ぐらいであることが多い。
お役に立てれば幸いです。

さらに研究室にお客人と相談の学生。
うーん、今日はなかなか忙しい。そして、どんどん仕事が増えて行く。大丈夫か、俺?

考えていても仕方がないので、ひたすら原稿を書く。
原稿依頼を貰ったときに、ざっとメモしていたアイディアがある。これをもう一度冷静に見直して、使えるものと使えないものにとりあえず分けて、あれこれ書き進める。

ん、なんとかなるかな。

ということで、午後の人様のあれこれを縫いながら、なんとか夜には原稿が完成。帰りの車で窓を開けていたら、水が張られた田んぼではカエルが大合唱。そういう季節になりましたか。

原稿は、『児童教育』8月号です。今までにない面白いテーマを頂きました。「教師の嘘が許されるとき」です。良かったらお読み下さい。

2009/05/11

明日の教室スケジュール変更 5/11

明日の教室のスケジュールが変更になりました。 7/4と10/10が変更になりました。

有田先生のご都合により、7/4はキャンセルとなり、河原先生に前倒しでお願いできることになりました。

【変更前】

6/13 赤坂真二先生
7/4   有田和正先生
9/20(日) 雄琴オーパルにてカヌー体験
10/10 河原和之先生

【変更後】

6/13 赤坂真二先生
7/4   河原和之先生
9/20(日) 雄琴オーパルにてカヌー体験
10/10 調整中 

以上、よろしくお願いいたします。

ふと外を見ると、十六夜の月

5/10

本日、母の日である。
それぞれの実家には奥さんが感謝の気持ちを贈ってくれた。うちでは奥さんにティファールのセットをプレゼントをした。収納も洗うのも、実に便利である。

午前中は、いつものようにガーデンへ娘と一緒に。
しかし、年間で何日通っているのだろうかと思うなあ。完璧に我が家の庭だ。

ガーデンに着いたら私の母親から携帯電話に電話。
(しまった。こちらから電話しなければなのに)
と思って
『いやあ、母の日おめでとうございます。そのうち、お菓子が届くと思うので』
と言ったら、
「何言ってんのよ。そのお礼の電話よ」
とのこと。
だんだん、頓珍漢な私の父親のようになってきてしまった。親子は似てほしくないところが似るものである。

そんなことは関係なしに、娘と芝生で鬼ごっこ。芝生に来るとすぐに靴を脱いで靴下を脱いで
「うわ〜〜〜〜〜〜」
と言いながら走り出す。本当に「うわ~~~~~~」っというので、まるでジブリのアニメのようである。

ガーデンはモッコウ薔薇が終わりとなり、いよいよその他の薔薇が咲き始める。これから二週間ぐらいが見頃になるでしょう。ものすごい数の薔薇が咲き乱れます。

Imgp7064

二時間ほど子守りのあと、昼ご飯は久しぶりのラーメン。
娘も食べるので、私の分は大盛り。その大盛りの分をあげるのだが、足りなさそうな顔。
ずいぶん食べるようになりました。

午後は大学の仕事をする。
ある程度進んだところで、テラスで休憩。
ああ、風が心地よい。
比叡山から吹き下ろしてくる風が玄関に入り、廊下を通って琵琶湖に吹き抜ける。
これが気持ちいいんだなあ。

その後、娘の昼寝に付き合って寝たら、ずいぶん寝てしまった。
昨日とさっきのガーデンの疲れが襲ってきたのね。
撃沈。

その後、三人で自転車に乗って買い物に出かける。
娘もやっとヘルメットを嫌がらなくなってきたようである。

夕ご飯は、餃子。
ティファールで焼いてみる。
いやあ、見事に奇麗に焼ける。
焦げ付きもない。
便利便利。

ふと外を見ると、十六夜の月も奇麗に琵琶湖を照らしている。
いいねえ。

Imgp7072

ケーキを食べてから、もう一踏ん張り。
日付が変わっても大学の仕事であった。

2009/05/10

昼前に奈良に向かう。関西青年塾である。

5/9

天気予報では大津の最高気温は27度。
だが、さわやかな朝である。風は心地よく琵琶湖は美しい。食事の後、カルピスを作ってベランダで寛ぐ。

本日は、満月でもある。
夕方には晴れた空の向こうから奇麗な月がのぼってくるだろう。

娘は、私によじのぼってくる。
このまま一日過ごしていたい土曜日ではある。

昼前に奈良に向かう。関西青年塾である。今日は、国語の講座だ。学習指導要領で「言語力」が大事だとされてからか、このところはこの言語力についての仕事依頼が多い。

PISAの読解のテストの影響もあるのかもしれない。しかし、PISAが求めているものがイコール言語力でもなければ、読解力でもない。PISAの読解力は、国際労働力としての価値を計る物差しの一つと考える方が適切ではないかと私は思っている。そして、この力を付けるために専用の勉強をさせている韓国などを見ていると、なんかちがうなあと思うのである。

ま、確かに専用の勉強をさせればそれなりに力を付けるのであろうが、そうではない方法でだってできるんじゃないのかなと思う私である。さらに言えば、PISAの学力は、本当に子どもたちの日常生活を豊かにする言語力なのかなあと思うこともあったりするのである。

そんなこと元にして「国語」の「授業」を作るとするとどうなるのかということを、基本的な考え方を示し、池田の授業の例を出しながら担当した講座であった。

講座のメインは、句会。今回の句会は「兼題」で季語は「桜」である。
講座の参加者に事前に作ってきてもらっておいて、私が講座の合間に手書きで書き写す。この書き写しの作業により、誰が作った作品かが分からなくなるのだ。書き写した24作品の一覧をコピーして句会に挑戦である。

今回注目の俳句は、2句。

・ 愛でてよし食してよしの桜かな
・ 来年は三人で見る桜かな

である。

「愛でてよし食してよしの桜かな」。一見して「よしの桜」が目に入ってきた。意識的に作ったのが偶然なのか分からないままではあったが、奈良での研究会ということもあり、ご当地ネタを粋に思い私は選句した。

「来年は三人で見る桜かな」。みなさんは、この作品をどのように解釈するであろうか。「今見るこの桜は、二人で見ているけど、来年はもう一人子どもを授かって三人で見るんだねえ」という解釈であろうか。恐らくその解釈がほとんどであろう。私も一読したときには、娘が生まれる年の春を思い出し、この句のストレートさを味わおうと持った。

しかしである。この句はもう一つの解釈が出来るのである。それは、「今見るこの桜は、四人で見ているけど、来年は三人なんだねえ」というものである。家族の誰かが、家を出る。いやひょっとしたら命が長らえられないのかもしれない。そう考えると、満開の桜が切なく見える。正岡子規の「いちはつの 花咲きいでて 我目には 今年ばかりの 春ゆかんとす」をこの俳句に見て取ることができたのだ。

私はこの句の二面性を評価して、選句した。参加していた先生方は、この後者の解釈に気づかれる方はいなかった。俳句の面白さの一面はこういうところにあると思っている。

ここで、上述したPISAの提唱する読解力をもう一度考えてみるのである。PISAの読解力は、「情報の取り出し」「テキストの解釈」「熟考・評価」の3つの側面で行う。「来年は三人で見る」という情報の取り出しで、子どもが生まれて家族が三人になるだろうというのは、一つの「テキストの解釈」である。しかし、それはこのテキストからはそのように断定はできない。増えるのではなく減るのであるという解釈が成り立つからである。

ね、俳句でもPISAの読解を考えることもできるでしょ。

で、この句会と句会方式を理解していると、いないとでは授業の幅がずいぶん違うはずである。深みも違うはずである。

私は、教室を座ととらえて、座の文学を楽しむことが、言語力育成の一つの鍵ではないかと考えている。その辺りのことは「授業作りネットワーク 134号    1997年12月」池田 修「<文学教育は今のままでは滅びる!>教室だからこそ 座の文学を楽しもう」に書いてあるので、興味のかる方はお読みいただきたい*1。   

んで、用意した資料は半分も使えなかったが、まあ、これは予定通り。懇親会で話すネタという意味も含めてたくさん用意したのだから。

参考文献もどっちゃり示したので、ご活用いただければ幸いである。ちなみに、句会の面白さを味わいたいのであれば、『俳句という遊び―句会の空間 』(小林 恭二 岩波新書)が一押しである。

その後、恒例の懇親会。
あれこれ話すが、句会のことに触れる先生方が多い。いつもなら、その時の講座の話を踏まえてあれこれ別のは話しに行くことが多いのだが、今回は句会の話が多い。

いやあ、参加した先生方の作品が良かったということもあると思う。しかし、それを越える解釈をした私の解釈に感動して下さった先生方が多かったのも理由の一つであったようだ。うまくいくと、解釈は、作品を越えることもあるのである。

小学校でも句会が広がると良いなあ。

二次会まで参加して、最終特急の一本前に乗って帰宅。
楽しい時間でした。

*1 ちなみに、句会のビデオも作っています。
http://www.japanlaim.co.jp/shop/A357/Pcv6lq6Qe/syolist/668
興味のある方はどうぞ。

2009/05/09

今日は病院の日

5/8

ゴールデンウイークのため、曜日感覚がずれてしまったが、今日は金曜日である。昨日の夜に突然降って湧いた仕事をやらねばならぬ。月曜日までに仕上げねばならぬ。うむ。

今日は病院の日。東京では父が検査入院。こちらでは娘が経過確認のために通院。場合によっては私も東京に行くことになったのだが、弟が担当してくれたので、私は娘の方に行けることになった。

新幹線に乗ってしまえば、東京まで2時間30分の距離ではあるが、やはりなかなか遠い。弟に感謝。

娘の方は経過良好で、後一回きちんと検査すれば良いことになりそうである。良かった。

娘は、小さい子どもを見ると「かわいい」と言う。自分よりも年齢が上であっても下であってもだ。

病院は小児科なので、小さな子どもがたくさん。昨日は、生まれたばかりの双子の女の子を見て
「かわいい」
と言っていた。

すると、そのお父さんが
「自分がかわいいやん。しかも、めっちゃかわいいし」
と言っていたとのこと。奥さんが言っていた。笑える。

良い言葉を覚えて育って行くのが嬉しい。

終わってから、病院の近くの公園に娘のおやつを食べさせに行く。久しぶりに、若葉と土の匂いを胸一杯に吸い込んだ感じだ。

さ、明日は奈良だ。

2009/05/07

ゴールデンウイーク開けのクラスのこと

5/7

大型連休が終わった。
昨日、奥さんに言われた。
「ね、初めてじゃない?」
なんのことであろうか?

聞いてみると連休中ずっと家にいたことがである。
確かに、中学校の教員をしていたときは、この時期クラブや研究会で家に居続けたことはない。だいたい、どこかに出かけていた。だから、我が家では最初からゴールデンウイークは、予定にない。

が、今年初めて家にいたということだ。
もちろん、研究室で授業の準備をしたいとも思ったし、原稿も書きたいと思ったが、家にいた。そういうゴールデンウイークであった。

今日の授業は国語科教育法1。
導入では、国語の話ではなくゴールデンウイーク開けのクラスのことを話す。

『教員は、長期休業が終わったあとが心配なのです。学校に来なくなる生徒、来ても思い切り変わってしまう生徒、表面上は変わっていなくても変わっている生徒。気になるわけです。

諸君は大学生だから(を、髪の毛を切ったな)ぐらいでいいわけでありますが、小中学校はそうはいきませんからね。

また、折角作ったクラスのルールも、大体の生徒は忘れているので、もう一度教えます。(一度教えたからいいか)なんて思ってそのままにしておくと、見事に崩れます。

だいたいからして、私たちだって一回教わったことでその通りに出来たことなどありますでしょうか。何回も言われて、何回も怒られて、やっと身につけることができたことばかりではないでしょうか。

だから、私たちも何回も子どもたちに言うのです。それが教師の仕事なんです。人間が一回で言うことを聞くのであれば、コンピュータが命令すれば良いだけです。手を替え品を替えて、あれこれ子どもたちに語るのが教師の仕事です』

なんてことを話した。

午後は、土曜日の関西青年塾の講座の資料づくり。なんとか完成。45分の二つの講座。分かっています。とても90分では終わらない分量の内容を作ってしまっていることは、分かっています。

しかし、まあ、
『ここは読んでおいてください』
だけでも伝わるのが大人ですから、なるべく周辺情報も入れておこうとしたのでした。

5/23締め切りの原稿のラフスケッチをしていたら、ノックの音が。去年授業に出ていた学生が、和綴じ本を引き取りにきた。

その後、彼女の進路についてあれこれ話す。四回生であるからしてこういうのは大事な時間だ。気がついたら一時間ぐらい話していた。何か役に立ったかな?

で、帰ろうと思ったら、がーん。大きな仕事が降ってきた。
週末はこれでつぶれた。

っていうか、週末で終わるのかこの仕事。
がんばれ、オレ。

『♪し・し・しのびあし』

5/6

雨模様になるという予報だったので、午前中の晴れている間にガーデンに行く。今日は久しぶりに家族三人で出かける。

アヤメ、菖蒲、ボタン、シャクヤク、藤と咲き誇る中、モッコウ薔薇を先頭にして薔薇が咲き始めている。五月の末には、ガーデン中が薔薇に満たされる。楽しみだ。

芝生に足を入れると、娘は靴を脱ぎ靴下も脱ぐ。そして、私も一緒に靴を脱いで靴下も脱げ、と催促をする。ま、最初は私が教えたのだが、これがもう娘のお気に入りになっている。

裸足で芝生の上を走り回り、寝転がる。くるくる回って目が回って転んだとしても、何も痛くない。むしろ、芝の葉から溢れるその香りを受けとめるとき、何とも言えないいい気持ちになる。これを楽しむのだ。

1時間ぐらいで帰宅。
気持ちのいい汗をかいた。

午後は大学で5/9の関西青年塾の講座の準備をしようと思ったが、やめる。折角の連休だから、たとえ進度が遅れてしまったとしても家でやることにした。

膝の上によじ上ってくる娘の相手をしながら、あれこれお話をしてあげながら、ゆっくりと準備だ。

時々娘が
「あっち!」
というので、椅子を降りてリビングの広いところに行く。
「し、し、しのびあし」の曲が最近のお気に入りで、私が歌って踊ってあげると、喜ぶ。

昨日は
『♪し・し・しのびあし』
と歌うと、その後にある、合いの手を娘は入れる。
「ん、ん!」
と。

これが異様に可愛い。
ああ、こうしてお父さんは娘に何も言えなくなって行くんだなあと思う。
でも可愛いんだから、仕方がない。

芝生の上で走り回ったのが効いたか、夜は久しぶりの手作りのおいしいシュウマイを食べた後、リビングで撃沈であった。

手話の辞書

http://shuwa.weblio.jp/

辞書にもいろいろあるが、この辞書にはびっくり。 手話の辞書である。 インターネットならではの辞書だ。 ちなみに、類語もいい。

2009/05/06

醒井(さめがい)養鱒場

5/5

こどもの日。

滋賀県では子どもと保護者が無料になる施設が5つある。今回は、醒井(さめがい)養鱒場に行くことにした。

名神高速道路を行き、北陸自動車道路の米原で降りてすぐのところにあった。

台所から食卓まで料理を運ぶお手伝いが出来るようになった娘である。お手伝いができるのであれば、もうこどもの日を盛大に祝ってあげていいだろう。

魚の餌(50円)を購入し、まずはニジマスにやる。ものすごい勢いで食べる。娘は驚くかと思いきや喜んでやっている。水に落ちないようにスカートの裾を握ってコントロールする。

続いて釣りである。
ニジマスを釣る。1キロ1400円ぐらいで釣った魚は買い取る方式である。入れ食いのように釣れるものでもないが、楽しく釣っていたらびっくりするぐらいの値段になってしまうだろう。私は3匹に留めた。

最後の一匹は針に掛けて、娘にもその引きを体験させた。釣り上げたニジマスを触らせたが、ニジマスが動いていても大丈夫。まだ分からないのかな。

◆ 

釣った魚はその場で捌いてもらえる。そして、氷詰めにもしてくれる。
『すみません。このニジマスは、刺身で食べられますか?』
確認してみた。
「うーん、どうかなあ。この大きさだとぎりぎりかな」
問題はそこですか。

Imgp6952 釣りの後、場中を歩いて回る。結構広い。
至る所に魚影を認めることができる。勉強にもなる。

今回私が感動したのは、以下の三種類の魚である。

    1)    チョウザメ
    2)    イトウ
    3)    コバルトブルー色のニジマス

この場内には、魚と戯れる池がある。まだ暑くないので中で遊んでいる子どもはいなかったが、ニジマスやカラフトマスなどの他に、なんとチョウザメも泳いでいるのである。たまたま池の渕にいたチョウザメに近づき、私は触ってみた。いやあ、チョウザメに触れるなんて感動である。

さらに、園の奥の方に向かって歩いて行ったら、とても大きな魚が泳いでいた。
もしや?と思って看板を見たらやっぱり「イトウ」であった。『釣りキチ三平』でも取り上げられている幻の魚である。

サケ亜目は、サケ科、アユ科、キュウリウオ科の三つに分かれる。その中のサケ科は、さらに、サケ属、ニジマス属、イトウ属、イワナ属に分かれている。そのイトウ属のイトウである。

サケ属は、8種類ほどいるが、イトウ属はイトウしかいない。顔つきはイワナとサケを足したようなものだ。体長は1メートルを越えるものもある。実際に見たのは初めてで、興奮してしまった。これが北海道の湿原でヒットしたら凄いことになるだろうなあと思った。

Rimg0086_2 そして、コバルトブルー色のニジマスである。
金色に輝くニジマスは、アルビノ種であることは知っていた。自然界では目立ちすぎて他の動物の食料になってしまい、なかなか見られないが、養殖では珍しいには珍しいが、いる。で、コバルト色のニジマスである。これは何だろうかと思っていたら、脳下垂体に欠損があり、この色になるのだそうだ。そして、生殖機能がないので遺伝としては発生しないとのことであった。非常に珍しいのだが、ここでは数匹見ることができた。

魚好きとしては満足である。

場内は、青紅葉だらけであり、秋も楽しめそうだと思うのであった。

Imgp6951_2

帰ってきてからは調理。
二匹のニジマスは、塩焼き。
普通に焼いては勿体ないので、炭火を起こして強火の遠火で焼く。
「餅は貧乏人に焼かせろ、魚は大名に焼かせろ」
のことわざの通り、じっくりと焼く。

もう一匹の半身はそのまま刺身で。
もう半身は、塩をして軽く水分を取り除きルイベにする。

結局この夜は、塩焼きと刺身を食す。
ニジマスってこんなに美味しかったかなあと思う。
身が柔らかくて甘い。娘もどんどん食べてしまう。
付け合わせは、醒井で買ってきた新タマネギ。
これをスライスして水にさらしただけのもの。
辛みはなく、ただ歯ごたえと甘みが広がる。

ビールは、「梅花藻」というヴァイツェン。
醒井の地ビールである。

うまい。

ああ、こどもの日は、良き日かな。

朝、テラスを掃除

5/4

東京から知り合いがやってきたので、昨日の夜はお気に入りのタイ料理のお店に行く。辛いものがダメな人と、辛いものが大好きな人なので、そんな料理をチョイスする。

豪快に飲んで食べて、満足。ここのお店の辛さは私に合っていて、汗はだらだら出るが、残らない辛さ。さらに翌朝のお腹にも優しい。安心して食せる。やはりこういう料理は大人数で食べるのが良い。お腹いっぱい、幸せ一杯である。

朝、テラスを掃除。
水を撒いてデッキブラシでごしごし。
朝ご飯の前にこういう運動も気持ちがよいものだ。

娘は見よう見まねで同じこととしようとしている。
なんでも真似するんだねえ。

最近は「いや!」を言わなくなり、無視するようにもなった。ちょと成長が早くないか。ゆっくりと赤ちゃん時代を過ごしてほしいなあ。

で、今日の昼ご飯は昨日の辛いものが尾を引いていて、やっぱり辛いものとする。パスタはパスタなのだが、アラビアータを作る。

娘用に辛くないものも作ったのだが、私の分はニンニクと鷹の爪をオリーブオイルで炒めたものを別に用意して、そのトマトベースのソースに掛ける。さらに、パスタのゆで汁を少し混ぜて煮込みパスタを入れて炒めるようにする。

午後は車を運転する予定がないので、ビールを一本楽しみながら食す。うまひ。

一眠りしてアルコールが抜けたところで、「明日の教室」本の第三巻後半を校正する。みなさんより先に勉強させてもらって申し訳ないという思いである。

立命館大学の草津キャンパスで行った授業の感想も送られてきた。こちらは理科系の学生が多いので、衣笠の文科系の学生とはどう違うかと思ったが、大筋では同じ感想であった。良かった良かった。

ただ、少し違ったのは草津の学生たちは授業の構成について感想を述べている者が多かったということだ。内容を作り上げている構成の大切さを理解しているようであった。理科系の方がシステムに興味があるのかな。

一日家にいて、過ごしていた。


2009/05/04

5月23日 第23回 明日の教室 野中信行先生

5月23日 第23回 明日の教室 野中信行先生

第23回のご案内をいたします。今回は学級づくりと授業づくりの両分野で、若手教師に力強いメッセージを発信されている野中信行先生を講師にお招きします。今回で3回目です。

今回は、野中先生の持論の一つである「学級経営に関する縦糸・横糸論」について基調提案を頂きます。まとまった形でお話しいただけるのは、日本中で今回が初めてのことになると思います。

これを受けて、明日の教室で講師をされた先生方にパネラーとなっていただき、パネルディスカッション、さらには会場からの質疑を受け付けるという豪華な構成になっております。

また、野中信行先生がご自身のブログに執筆されたエントリーを元にした本が完成します。「野中信行のブログ教師塾~『現場』を生き抜くということ~」。この御著書も日本一早くお手元に届けることができるかと思います。

ご期待ください。

            ◆

日時:5月23日(土)  13:30~17:00

会場:京都橘大学児優館 C201又はC502教室
http://www.tachibana-u.ac.jp/official/information/access.html

講師:野中信行さん@元横浜市立大池小学校教諭 横浜市初任者指導教員

内容:「学級経営に関する縦糸・横糸論」 以下のようなスタイルで実施する予定です。

第一部  野中先生による「学級経営に関する縦糸・横糸論」の基調提案 
      13:40~14:25(45分)
第二部  基調提案を受けてのパネルディスカッション
      パネラー  土作先生、池田先生、中村先生、野中先生
      司会進行  糸井
      14:30~16:00(90分)
第三部  参加者も交えてのディスカッション
      16:10~16:50(40分)

会費:一般3000円、学生1500円

なお、会の後、『明日の教室』本の出版記念パーティを、京都橘大学の新しい食堂「クリスタルカフェ」にて行います。

こちらの参加費は、一律2500円となっております。参加人数によって料理が変わりますので、事前に申し込みをお願いします。

昼食:当日は、大学の生協食堂が開いております。少し早めにきていただければ、開始時刻に十分間に合います。安くて美味しい本学の生協の食堂をご利用ください。

申し込み:http://www.formzu.net/fgen.ex?ID=P2213754 *1

上記のメールフォームの「メッセージ」欄に

・出版記念パーティに【参加します・しません】のどちらかをご記入ください。   

            ◆

講師略歴  

講師 野中信行さん@元横浜市立大池小学校教諭 横浜市初任者指導教員
著書には、「困難な現場を生き抜く教師の仕事術」「学級経営力を高める3・7・30の法則」「新卒教師時代を生き抜く心得術60・やんちゃを味方にする日々の戦略」があります。新任教師のバイブル的な三冊です。

学級経営に力を注ぎ、数多くのクラスを鍛えてきたベテラン教師、いや、スーパーベテラン教師です。定年最後の運動会でも小学校6年生に50m走で負けませんでした。

野中先生のブログです。http://nonobu.way-nifty.com/blog/ 

*1 申し込みはすべて、http://www.formzu.net/fgen.ex?ID=P2213754から。なお、グーグルで、「池田修」と検索して頂ければ「国語科・学級経営のページ」というHPが出ます。そこを開いて頂ければ「メールはこちらへ」とあります。そこのことです。

            ◆

お待ちしております。

「天国はない。ただ空があるだけ」

仲間のブログにも忌野清志郎さんのことが多く書かれている。
私たちの世代は、多かれ少なかれ、彼の影響を受けている。

出会ったのは、高校時代。
「ステップ」「キモチE」「トランジスタラジオ」「雨上がりの夜空に」「スローバラード」。その一方で「僕の好きな先生」だ。

同世代の連中にとって、これらの曲にはそれぞれの思いがあるように、私にもそれぞれの思いがある。

はじめて小劇場の演劇を見たのは、大学時代であった。「宇宙で眠るための方法について」第三舞台が、下北沢のザ・スズナリに進出してきたときのステージである。

この舞台は、
(演劇は、これが最初で最後でも良いかもしれない)
と思ってしまったステージだった。その劇中で最初に使われていたのが「トランジスタラジオ」だった。体震えるというのはこのことかと思った。

劇が終わった後、興奮しきった私が静まらないのを今でも思い出せる。

忌野清志郎さんの出身校は、都立日野高校だ。多摩地区の学校であり、多摩地区で高校時代を過ごした私としては、嘗て都立高校が都立高校だった頃の良き時代の風を感じさせてくれる「僕の好きな先生」を今は本当に懐かしく思う。

自分の車を持ったのは、社会人になってから。カーステレオから流す曲は決めていた「雨上がりの夜空に」「スローバラード」。日本中の同世代がやったことだろう。

さらに、決定的だったのが『COVERS』の「ラブミーテンダー」「イマジン」「サントワマミー」「SUMMER TIME BLUES」

だ。

「なに言ってんだ。ふざけんじゃね、核などいらね」
「天国はない。ただ空があるだけ」
「二人の恋は終わったんだぜ 許してさえくれないお前」
「暑い夏がそこまで来てる みんなが海へくり出していく 人気のない所で泳いだら 原子力発電所が建っていた」

そう、「天国はない。ただ空があるだけ」。
天国ではなく、私たちの中にだ。

2009/05/03

今晩は「スローバラード」を聞きたいが

5/2

朝一人であれこれしようと思ったら、娘が起きてしまった。
まあ、これもいいか。

明日の教室本の三巻の校正原稿、前半を終了する。速達で編集者に送る。

いやあ、凄い。野口先生、西川先生が第一章「授業」を執筆してくださっている。このお二人の原稿に赤を入れるということ自体、恐れ多いことだが、これは役割。心してやった。
そして、読者に先んじて学ばせていただけることに大きなる喜びを禁じ得ない。

もちろん、他の先生方の原稿もいい。
ご期待ください。

久しぶりにガーデンに娘と行く。
娘は自分の手提げ鞄に犬のぬいぐるみを二つとボールを入れて。
私はカメラと本と携帯電話を。ま、使うのはカメラだけであとは使っている暇はないのだが。

藤の花が満開になっていた。
ブドウの匂いのするこの花、例年ならミツバチが忙しそうにしているのだが、今年は本当に見かけない。今年の果物は大丈夫だろうか。

木陰で芝生に座り、靴を脱ぎ裸足になる。
ごろんと転がる。
木漏れ日が奇麗だ。
芝の香りが心地よい。娘も一緒にごろんである。

隠れるところなどないのに、かくれんぼ。
私が目をつぶって座ると、そこにそーっとやってきて顔を見る。
『ばあ』
というだけで喜んで踊る。

はいはい。
抱っこしますよ、抱っこもしますって。

寝る前に何気なくニュースを確認していたら、忌野清志郎さんが亡くなったという記事を発見した。58歳。
切ないなあ。

今晩は「スローバラード」を聞きたいが、聞けないなあ。
合掌。

2009/05/02

駆け足に変わったんだなあ

5/1

早起きした娘に一緒に起こされる。
そういう寝覚めもいいものだ。

今日から五月。
どうやら檜科の花粉も大丈夫のようで、我が家もやっとリビングの扉を開けられるようになった。

そこで、テラスに「体にフィットするソファ」を運び出して寝転がる。
前からやってみようと思っていたのだが、今日が初めて。
いやあ、極楽であった。

空の青と湖の青を感じながら、ゆったりしていたら寝てしまった。
ま、ゴールデンウイークである。

「あら、○○ちゃんのところにいるの?」

所用があって私の母親に電話したら、こんなことを言われた。○○には私の娘の名前が入る。娘の声が電話から聞こえてきたときのことだ。

って、お母上、ここは私の家です。源氏物語の世界ではありません。

我が家の対岸に新しいお店が出来たのでランチを取りに行く。前からあった「アンチョビ」という店が、琵琶湖ホールの横に出店したのだ。

なかなか美味しかったので、今日のランチにと思って出かけた。
日差しは気持ち良く、風も心地よい。

で、料理そのものはまあ、良かったのだが。
私のオーダーを通し忘れていたり、出す順番がぼろぼろだったりで、もう少し落ち着かないとダメかもしれないと思った。オープンして一週間も経っているので大丈夫だと思ったんだけどなあ。落ち着いたらまた行ってみるか。

食後芝生で遊ぶ。

奥さんは娘のためにクローバーの花で冠を編んでいた。
頭に何かを載せるのを嫌がる娘は、瞬間しか冠らなかったが、それなりに可愛い写真も撮れたし、父は満足。

連写でガンガン撮影したのだが、モニターでよく見てみると、しっかりと走っているのがわかる。
空中に浮かんでいるシーンがあるのだ。
早歩きから、駆け足に変わったんだなあ。

自宅に帰るころには、娘はぐっすり。
車から部屋まで抱きかかえる。肩に涎が。
相当疲れたようだ。あれだけ走り回ればねえ。
でも、それが良い。

早めに風呂に入って、原稿の校正や何やらをする。
ゴールデンウイークのスタートである。

2009/05/01

池田ゼミ第一回懇親会

ちょっと用事が出来て1限はないのに、大学に早めに向かう。
初夏の日差しを浴びて、大学は美しい。

学内をうろうろしていたら、スコップを持った集団に遭遇した。何かと思えば、筍掘りグループである。幼児教育コースの授業の一環で、筍を掘って料理して食べるというのである。自然豊かな本学ならではのカリキュラムである。

たまたま通りかかったご年配の先生が、筍掘りのレクチャーをされていた。私はなぜか、

(今は昔。竹取りの翁という者ありけり。野山にまじりて竹を取りつつ・・・)

というフレーズを呟いていた。

国語科教育法1の授業では、三回に一回はスーツで来るようにと指示を出してある。

スーツに着慣れて行くことが三回生は大事だからである。半年後にはこれで企業を回りはじめる学生もいるわけである。きちんとした服装が自然に着こなせるように、いまから練習である。

ちなみに、池田ゼミは毎週スーツで来るようにと指示を出している。彼ら彼女らは5ヶ月後には教育実習なのである。タイトスカートでも走り回れるようになっていなければならない。ま、実際はパンツスタイルかジャージであったとしてもだ。

授業の課題をチェックし、ゴールデンウイーク開けの授業の準備をする。さらに児童教育学科で購入した備品のチェックや原稿のチェックを進める。

外は晴れていて気持ちが良い。
今日は池田ゼミの第一回懇親会だ。
一度家に帰って車を置いて、それから出かけた。

一次会では、なんと句会のようなものをした。
桜をテーマにして俳句か短歌かを作ってくるという指示が係から出ていた。それを元に、俳句と短歌の混じった句会を行ったのだ。

私が正式な句会のルールを示しそれに基づいて実施であった。
句会は初めての学生だらけだったが、一発で魅力にハマったようだ。確かに、句会の方式は面白いのである。

二次会は久しぶりにカラオケに。
私は馬鹿は嫌いであるが、馬鹿になれない者はもっと嫌いである。
そう言う意味で言えば、池田ゼミはなかなか良い奴が多いと思った。

これで勉強をもっとするといいぞ(^^)。

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