さわやかであるが切ない風
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朝携帯電話の音に驚く。
着信のウインドウに出た相手にも驚く。
昔の学校の先生だ。
(ん。こんな時間に。何かあったか?)
◆
電話に出ようとすると切れる。
(あれ、ひょっとして)
やはりそうであった。
一歳になる娘さんが、携帯電話に興味を持ち、ボタンをあれこれ押して私のところに掛けてきたのだ。
池田は、あいうえお順で最初の方にあるので、掛かってくる確率が高い。いままでにもある。
◆
「あー、すみません。先生ご無沙汰です。娘がお礼を言いたくて電話をしてしまいました」
うちの娘のお古を差し上げたのが、そのことを言ってくれているのだ。
朝から気分が良い。
◆
気分がいいままベランダの花の手入れ。玄関のドアを少し開け、リビングのサッシを開けると、家の中を比叡山から吹き下ろしてくる風が通り抜ける。
気持ちよく、切ない風だ。
◆
五月の風は、さわやかであるが切ない風でもある。
引用開始 ーーーーーーーーーー
わがねがい
川上澄生
われは かぜとなりたや
かのひとの うしろよりふき
かのひとの まへにはだかる
はつなつの かぜとなりたや
引用終了 ーーーーーーーーーー
ふと、この詩を思い出す。
そう、ふと思い出せる詩や歌があること。
これもまた人生の幸せの一つだろう。
良い季節だ。
(これで仕事がたまっていなければf(^^;。)
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