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2009/07/08

嬉しい一日だった

7/7

Rimg0222 五時前に目が覚めた。どうやら晴れているようだ。ならば、と早めに起きる。
琵琶湖の朝日が美しい。
蒸し暑い日々が続いているが、この朝の爽やかさはなんともいい。
テラスの花に水をやり、まず、深呼吸である。

その後、今日の授業の最終確認。
確認をしていたらアイディアを思いつき、仕事も思い出した。
これらをせっせと行う。

そんなことをしていたら、八時を過ぎていた。いかん。あわてて家を出る。

本日は、教科教育法国語で、体験作文の第三講である。相互評価の書き込み回覧作文の実際と解説である。
学生たちは先週出したテーマを元に作文を書いてきている。それを書き込み回覧させた。

十五回しかないこの授業で三週間に渡って、作文指導の指導方法について講じてきた。たっぷりと行った。だが、恐ろしいことに、学生たちは原稿用紙の使い方は指導されてきても、作文の書き方は指導されてきていなかったのである。人生で初めて作文の書き方の指導を受けたという学生ばかりであった。なんとか、小学校の段階で、体験作文が書けるように指導をしてほしい。
「ああ、作文って楽しいなあ」
と子どもたちが呟くような授業をしてほしい。
そのための指導を重ねて来た。

今年の分は、これで終わった。
ほっと一安心である。

だが、これで今日は終わりではない。
学生の書いてきた作文に目を通し、面談をし、相談に乗り、さらに今日は六限の授業もあるのである。教育実習2。教育実習報告会である。   

私はこの教育実習報告会を楽しみにしている。
一年間指導を重ねてきた学生たちが、教育実習に行き、その成果を後輩に伝えてくれる時間である。今年は5人が報告してくれた。実習中にヘルプのメールを出してきた学生。とても充実しているとメールしてきた学生。メールを出す時間もないぐらい書け続けていた学生。そんな彼女らが、20分で報告してくれた。

スピーチは、きちんとラベルを貼り、ナンバリングをし、前をしっかりと向いて、明るく明瞭な声で行われていた。私は、彼女らがサヴァイブした実習で、より多くの力を付けてきたことをとても嬉しく思った。一年前に、先輩たちの実習の報告を聞きながら
「大丈夫なのでしょうか、私たち」
と行っていた彼女らがである。

なんというか、上手い例えが思いつかないのだが、放流したシャケが帰ってきたと言うか、士官学校で鍛えたメンバーが戦いから無事に帰ってきたと言うか、そんなような感情を抱くのがこの時間である。彼女らのスピーチから出てきたのは、いつも私が口をすっぱくして言っているようなことであった。授業で伝えたことが理解となり、実習を通して納得に変わったのだとすれば、嬉しい。以下に彼女らから後輩へのメッセージの一部を載せる。

・生徒は、自分の都合の良いところと悪いところを使い分けている。誤摩化されてはいけない。
・子どもの違う面を見るためにも、部活動に行け。
・実習では「準備していないので出来ません」とは言えません。
・パニックになっても、安心して。池田先生にメールを送れば大丈夫。
・メモをしっかりと取れ。
・時間を上手く使うこと。空いた5分が大事。
・先生なので、焦っている姿は見せてはいけない。
・研究授業の前々日に、39度の熱が出てしまったので、一日だけ休みを頂き点滴をしながら指導案を練った。
・板書の力、メモの力を付けておくこと。
・準備は早めにやること。教材も揃えておくこと。地方には100円ショップがない。
・備えあっても憂いあり。
・想定問答集を作っておこう。
・時間は限られている。優先順位を付けて指導をしなければならない。
・発問は、池に石を投げて波紋が広がるようなもの。たくさん投げ込むと、波紋がぶつかり合って、生徒は迷走する。
・教材研究は、まず自分がじっくりと読み込んで自分の違和感を見つけることから。えらい先生の論文は今読むこと。
・生徒は楽しそうなことに引きづられる。楽しい授業を。
・池田先生のご指導。メモ、板書、和綴じ本。大変だと思うけど、これで乗り切れるから、しっかりね。

『どうだ? 先輩たちは生き生きしているだろう。仲がいいだろう。実習は実習校では一人の時もあるが、実はこうしてチームワークで乗り越えているんだぞ。前向きに取り組もうとしている諸君であれば、大学も私も面倒を見る。それは心配するな。必死に授業と授業課題に取り組め。先輩たちを見れば、大丈夫なことが分かるだろ。しっかり励むのだぞ』

私も励ました。

授業が終わってキャンパスに出たら、七夕行事が行われていた。キャンドルに灯をともし、ブラスバンド部のアンサンブルがなかなか良い曲を奏でていた。
今年から始まったものだ。
なかなか美しい夜であった。

嬉しい一日だった。

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