非連続テキストの読解と夜の学習会
本日の教科教育法国語は、読解の方法について。まず、一読総合法や読み研方式などを講じた。そして、後半では非連続テキストの読解について講じた。非連続テキストとは、図、グラフ、表、写真、絵画などのことである。
非連続テキストの読解の授業を今までに受けたことのある学生は、皆無であった。ま、仕方がないと言えば仕方がないかもしれないが、私は実はかなり前からやっていた。
絵本の読解、教科書の文章の挿絵の読解、テレビの映像の読解等である。若造の頃は、この非連続テキストの意味が上手く伝えられずに
「それは国語の授業なのか?」
という、批判ならぬ非難を受けたこともあったが、国語の授業である。
非連続テキストの読み取りは、メディアリテラシーや、PISAの読解力調査でスポットライトが当てられるようになったと考えている。ま、ディベートをやっている生徒たちは、表やグラフから読み取ることを日常的にやっているので、何を今更と言うかもしれないが一般的にはまだまだ認知は低い。
本日扱ったのは、三枚の写真である。
1)画像情報から、ユニークな事実の読み取り。
2)画像情報から、批判的思考を活用して矛盾している情報の読み取り。
3)画像情報から、思考のバイアスに気ずく読み取り。
それぞれの写真から理解させたい内容である。これらの写真を集めるのは結構時間が掛かったのだが、学生たちに示したところなかなかうまくいったようだ。実際の写真は著作権や個人情報の関係で、ブログにはアップしないが、割と安定した写真が選択できたと思っている。
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昼休みは、夜のための準備。まったくパソコンに詳しく無い学生たちの指導は、ハラハラもするが面白いものでもある。やってあげてしまうのは簡単だが、それをしたら彼ら彼女らに力はつかない。手を出したいのをぐっと押さえて、我慢。そして、見ていられないので部屋を出る。
教師に必要な力は、教える力であり、教えない力でもある。中学校でも大学でも同じである。
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最終打ち合わせ、最終リハーサルと行う。
テンションが上がってきているのか、爆笑のリハーサルであった。
この感じで本番もいくか、それとも空回りになるか。
さあ小学生を相手に京都のことを教える「京都、夜の学習会」である。
一つの本番の授業だぞ。
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