楽しむ側から楽しませる側へと
7/19
なかなか楽しい一日であった。
豚インフルエンザの影響で休講になった一回生ゼミと三回生ゼミ。この補講が本日であった。講義の補講は大学で行うのであるが、ゼミの補講はこの限りではないといういことで、今回は一回生と三回生の合同ゼミを行うことにした。
場所は、琵琶湖の松の浦キャンプセンターである。
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本学の場合、異年齢でのゼミ集団が作りにくい状況にある。そこで、いろいろと工夫をしているのであるが、今回もその工夫の一つである。
異年齢集団が育つと、正統的周辺参加が起こる。これがとても大切である。私が一から説明しなくとも、後輩は先輩の振る舞いを見ながら何をどのようにしたら良いのかを学んで行く。そのきっかけになればと思うのである。
ま、私の逆鱗がどこいらあたりにあるのかを知るだけでも、良いわけである。
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で、11時から18時近くまであれこれ楽しむ。
私は、前半に娘を連れて行った。車で我が家から20キロぐらいなので、前半だけ連れて行って、また家に置いてきて、もう一度参加するという方法で参加であった。
娘は、始めのうちは私にぴったり。椅子の上に乗った私の上に乗り、全く動かない。大変であった。ではあるが、こうしているのも今だけと思い、それも喜びとする。
だが、学生たちの温かい接し方で少しずつ馴れてきて、最後は三回生の二人の女子学生には随分馴れていた。良かった良かった。一人の学生は名前まで覚えていたなあ。
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琵琶湖の天気予報は、50%雨であった。
野外活動の場合、天候が最大の問題である。実行委員に雨の場合の対策を聞くと、全く考えていないとのこと。何とかなると思っている様子。厳しく指導。
さらに、下見は?と聞くと、これもする予定がないとのこと。さらに厳しく指導。
結果、雨の場合はバンガロー、さらに当日は、途中から降り出したら庇のあるところを貸してもらえるということで話がついたのである。下見をして現地の人と人間関係を作っておくことがどれだけ大事かを身にしみて感じたとのことである。
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バーベQ、ドッヂボール、スイカ割り、水泳、句会と盛りだくさんの企画は、時々降ってくる雨の中をくぐり抜けながら、無事終了。
企画を立て、実行に移す。教師、保育士になるにはこのようなイベントを切り盛りする力がとても大事である。分からない人が見れば単に遊んでいるように見えるが、ここでは遊ばせる側と遊ぶ側がいて、遊ばせる側の様子を見ながら遊ぶ側も勉強になっているのである。
句会は、私のゼミのパーティには必須になってきた感がある。やってみればその面白さにグイと引き込まれるのが分かる。
写真は、スイカ割りであと少しのところで割れずに、その責を感じ自ら琵琶湖に飛び込む男と、その後見事に割れたことをよろこぶゼミ生たちである。スイカ割りってこんなに面白かったかなあと言うぐらい、面白かった。
無事プログラムが終了した辺りから、大雨。
雷も鳴っている、光っている。
そこは、大学生なので安心して帰らせることができる。
三回生だけでお疲れさまの会を開くか、と思いながら私は車で家に向かう。
ところが、最後の最後で私の逆鱗に触れることがあった。
まったく詰めが甘い。次回のゼミで厳しく指導である。
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とまれ、期末のテストや課題の集中している中で、企画を立てて楽しい時間を作り出すことので来た実行委員は、楽しむ側から楽しませる側へと変わることの実感を、このゼミで少しは持つことができたのではないかと思う。
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明日は、通常授業。ハッピーマンデイの関係で、月曜日の授業日数が確保できないのである。このあたりきちんとしているのが、わが大学である。
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