ディベーターは、やがてここに気がついて行くだろう
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風呂を浴びて朝食をとって試合会場に向かう。
今日は最大で四試合行う学校が出る。
予選リーグを勝ち上がり、勝ち進むと準々決勝となる。ベスト4まで決まるのだ。
◆
私はそのうち三試合を審判することに。二試合が中学校で一試合が高校。中学校の方は主審であった。
どの試合も良い試合である。
ヒリヒリする。
特に決勝トーナメントに入ってからは、上手い試合運びや、絶妙な反駁のチームが多い。
(準備を十分にやっているなあ)
と思われるのである。
強いチームは、大会中に上手くなって行くものだ。そして、それをジャッジは割と感じている。ふんばって耐えて議論を展開できるチーム、勘所を押さえて試合を作って行くチームというのは、事前の準備が漢方のようにきいてくるのだろうなあと思う。
そして、その漢方のようなふんばりは、顧問とそれを支えてくれる学校関係者、保護者のみなさんなどが丁寧に指導を重ねてきた結果だということも私は分かっている。
ディベーターは、やがてここに気がついて行くだろう。そしたら、今度は後輩のために力を出してほしい。
◆
昼休みは、ジャッジ控え室で昼寝。
机に突っ伏して寝た。
これで随分と楽になった。
どうも眠りが浅いので、昼寝は大事だ。
ってなことを試合が終わって、今は医者になっているSくんに話していたら、彼の専門が睡眠障害であった。いやあ、いろいろとアドヴァイスを貰う。後生畏るべしである。
◆
大会中は、引率をしている懐かしい顔の先生と話をしたいのだが、しない。ジャッジなので、ある特定の学校と仲良くしていると思われてはまずいので、近寄らないようにしているのである。
昼ご飯の会場でチラッと挨拶をしたりするぐらいである。大会、試合は厳正にどの参加校にも公平になるように運営しなければならない。大事なことである。でも、ちょっと寂しい。仕方がないんだけどね。
◆
全国教室ディベート連盟の総会は、失礼して先にホテルに帰る。ホテルからスカイプをして娘の顔を見たいからである。ごめんなさい。
娘は、淡々と食事中。ま、それはそれで嬉しい。
「ぱぱ~~~~~」
と言いながら、食事。それがいい。
だが、この最中に地震。
これは驚いた。
『おい、地震だ!』
と行ったとき、滋賀ではなんでもないようであった。
が、その数秒後向こうでも結構大きな地震であった。
が、娘は何事もなかったように食事を続けていた。
ま、まだ二歳になっていないもんね。
何事もなくて良かった。
◆
その後、近くで食事をしているというメンバーに合流。昔の仲間で食事というのは、いいものだ。
来年で15周年になる全国教室ディベート連盟のディベート甲子園について、あれこれ思い出を語りながらの食事である。第一回大会のときに生まれた子どもは、いま中学三年生だもんなあ。私の髪に白いものが混じるはずだ。
◆
さ、明日が最終日。
明日も良い議論が生まれますように。
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