金沢二十一世紀美術館
9/17
朝はゆっくりと起きる。昨日の夜に回転寿しをたっくさん食べたので、朝ご飯は入らない。ぼーっとして、読書をして、そのままホテルの最上階の風呂に向かう。温めの温泉に使って、傷を癒す。
このホテルの露天風呂は、なんか美術館のようなデザインで、面白い。基本的に四方をコンクリートで囲ってあるのだが、空はスッコーンと抜けている。そして、今日は見事な青空。雲一つないとは、このこと。
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チェックアウト後、荷物をホテルに預けて金沢の街に足を向ける。室生犀星の文学館などを見てこようと計画した。
近江町市場という、滋賀県にあるような名前の市場が金沢の台所。市場の入り口には、9/1に底引き網漁が解禁になったとの看板が出ていた。市場でいろいろなものまずはここで魚たちの顔を見て、昼ご飯はやっぱりお寿司。
市場のお寿司屋さんには昨日の夜に行こうかどうか悩んで辞めたのだが、結果的にはこの判断は正しかったことが分かる。いや、ネタは悪くはないと思うが、値段がね。昨日のが安すぎたのかな。
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その後、金沢城公園を抜けて、兼六園まで歩く。兼六園は一度来たことがあるのだが、もう一度来た。
いやなに、近江八景の一つ、「唐崎の夜雨」で有名な、唐崎にある松と同じ種の松が、この兼六園にあるということを聞いたので、滋賀県人としては
(伺わなければなるまい)
と判断して向かったのだ。
見てみると、たしかに唐崎の松と同じような枝振りだ。ただ、兼六園の松の方が見ている人が多い所為か、立派に見えたな。手入れの行き届いたお庭は、見ていて気持ちが良い。
芭蕉の句碑などもあって、なかなかこれも味わい深い。
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兼六園を後にして、次は「金沢二十一世紀美術館」に向かう。学生がお勧めしてくれたので、これも行かねばなるまいと思って向かう。で、これが非常に良かった。
言ってみれば、直島の地中美術館のような感じと言えば良いだろうか。それでいて常設展は350円。お得である。この美術館は空間の使い方が非常に大胆で、非日常をゆったりと味わうことができた。教えてくれた学生に感謝。
プールの写真は、上から撮ったものと下から撮ったものがあるが、面白いでしょ。実はこれ透明なアクリル板の上に10cmだけ水が張られていて中は空間。上から見ても下から見ても面白い。
さらに、空の写真は圧巻です。是非、美術館で見てほしいなあ。空間が切り取られているだけ。その周りにベンチが用意されているのです。カップルの写真の上に白い部分が見えますが、ここが空で、二枚目の写真の空は、ここが写っています。実物の空なわけです。ま、泊まったホテルの露天風呂にも似ていますが。
とにかくお薦めです。
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で、室生犀星の文学館である。が、タイムアウトであった。でも、また来たいなあと思ったので、そのときに来よう。
バスを乗り継ぎ、お土産を買って、特急サンダーバードに乗り込む。乗ってしまえば、京都まで2時間10分。東京に向かう新幹線よりは少し早い。
途中で本来なら私が降りる駅を通過。そのときに我が家が見えた。
降ろしてくれれば楽なのだが、そうもいかない。京都駅まで行って引き返した。
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家に着いたら娘が大喜び。
お父さんが帰ってきたのを本当に喜んでくれて、ぎゅーってしてくれる。お父さんも張り切って、お土産のノドグロを塩焼きにして、娘に食べさせる。
相当美味しいのか、ご飯もお替わりして食べる食べる。
ああ、長い距離を運んできて良かった。
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さ、また明日は会議だ。
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