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2009/10/10

「味噌汁、ご飯」授業について、について

10/10-2

野中信行先生のブログでは、つねに面白い提案がされている。現在提案されているのが、「味噌汁、ご飯」授業についてである。

嘗て会社の採用試験に料理を作らせるということが流行ったことがある。日常の生活力を見るということではない。段取りの力を見るのが目的である。

料理は、下準備を含む段取りが大事である。仕事は段取りが8分という言い方もあるぐらいだ。段取りの力を見るにはもってこいだったのかもしれない。

私も、「作文と料理は似ている」ということで、作文指導のメタファに使って行っている。

以前、野中先生に明日の教室でお越し願ったとき、まだ引っ越しして間もない拙宅にも来ていただいた。琵琶湖の夜景を見ながら食事をしていただこうと思ったのだ。

その時、私の料理で申し訳ないが食べていただこうと買い出しをしていたら、野中先生が
「私もやるんですよ」
といくつかの料理を作ってくださった。

そんなことを思い出しながら、野中先生の「味噌汁、ご飯」授業についてを拝読していた。

もちろん、先生が紹介されている奥薗さんの「ズボラ人間の料理術」(サンマーク出版)は我が家にもある。あの中の「梅干しと昆布と鰹節と蕪のあっさり煮」(名前はこうだったかは確実ではない。が、内容はこれ)は絶品である。

(をを、野中先生も)
と先生のブログを読みながら思ったのだ。

で、野中先生は奥薗さんの「正しいズボラ料理の7か条」を参考にしつつ、「正しいズボラ授業の7か条」は何なのだろうかと考察を深めようとされている。(あ、「正しいズボラ授業の7か条」という言葉は使われていないが)「正しいズボラ授業の7か条」を「とんでもない授業」との比較の中で見つけようとされている。

どんな答えが出るのか。とても楽しみである。

「味噌汁、ご飯」授業の提案をしたいのエントリーに、私が考えるそれは何であろうかと、私にコメントを求めてくださっていたので、私も書いた。

引用開始 ーーーーーーーーーー

私が国語の教師だからでしょうか。授業そのものよりも授業を成立させるための要素としての「声」と「文字」が気になります。

家本芳郎先生は、教師に必要な力として、管理の力をその一つに上げ、屋根の無い校庭なら300人、屋根のある体育館なら500人の子どもを前にして、マイクを使うこと無く一声で子どもの動きを止められるぐらいの声の大きさが必要だと述べられていました。

災害時に子どもの命を守るためには、それが必要だと。ここも踏まえた上で、自分の思いや考えを適切に伝えることのできる「声」を持っているかどうかが一つ目です。

今ひとつは、読みやすい字を書けるかどうかです。美しい字ではなく、読みやすい字です。美しい字は美しすぎて読めないことがあります。これでは意味 がありません。読みやすい字とは「濃く、太く、大きい」字です。この字を、ノートと板書と両方で使いこなせるという力量です。これが二つ目です。

野中先生の例えに倣って言えば、みそ汁の出汁のとり方であり、ご飯の研ぎ方、炊き方ではないかと思うのですが。

そして、これらを活用して授業を行う際、どうしてもこれだけは子どもたちに教えたいというものを持っているかどうか。それらが関係し合って、「味噌汁、ご飯」授業になっていくのかなあと、今大学で指導していることを振り返ったとき、直感ですがこのように思いました。

引用終了 ーーーーーーーーーー

書いてみて改めて思ったことがある。「味噌汁、ご飯」授業という例えで、野中先生は、恐らく

・日常的で
・飽きることの無く
・栄養価が安定している

という意味で「味噌汁、ご飯」授業を提案されているのではないかと思うと同時に、私は、「日常的で、飽きることの無く、栄養価が安定している」授業って、結構難しいぞと思ったのである。

そして、
(美味しいみそ汁、美味しいご飯を作り出す要素は何だ?)
と考えて、上記のようなコメントを野中先生のブログに書いたわけです。

容易に想像できるのは、奥薗さんの使っている包丁は、しっかりとした素材で、丁寧に研ぎ上げられていて、きちんと管理されているということです。その上でのズボラだと私は考えています。

だから、ズボラだけを見ても、奥薗さんの料理の神髄には辿り着かないと思います。でも、奥薗さんの料理がすごいのは、いい加減な包丁を使っても、まあそこそこすごい料理ができることでもあります。

私は、授業における「包丁の大切さ」を考えようとしていて、野中先生は、ま、包丁はそんなにこだわらなくてもいいのではないか。拘らなくてもちゃんとできるズボラ料理のような授業のあり方があるのではないかな、と仰っているかのように、コメントを書くことで理解しました。

もちろん、「日常的で、飽きることの無く、栄養価が安定している」授業についても、私なりあれこれ考えて、学生の指導に当たっています。それについては、またいずれ。

うーん、考えるのは楽しい。

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コメント

2冊目の本で、フランス料理(研究授業)とおふくろの味(普段の授業)という対比で書きました。

ただし、
包丁の視点はなかったです。

改めて勉強になりました。

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