授業の一日
10/22
授業の一日。
昨日と対照的である。
国語科教育法2は、いよいよ模擬授業に向かって準備を始める。この模擬授業がこの授業の大きな山である。私も事前指導からみっちりと行う。四週続けて行うことになる。
そのために、指導案の書き方の具体的なものを行う。指導案はローカルルールがあるので、これが正解と言い切れないところもあるが、一定の物は示せる。私の「わくわく授業」のDVDを元に、この授業の指導案を作ってみよという課題である。
授業を書き起こすことは、授業の修行のためには結構重要なレッスンである。これと指導案づくりの二つを兼ねての課題である。
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児童教育総合演習は、学生がこの夏に行った運動会ボランティアの振り返りである。
A4一枚にまとめた資料を回覧し、1)みんなに教えたい良い実践 2)困っているので助けてほしい事例 3)先生の指導がよく分からなかった実践などを選び出し、議論を重ねる。
指導には裏も表もある。文脈の中で行われるので、一面だけを切り取っても分からないことも多い。だが、きちんとした知識と物事の見方を知っていると、随分違う。ここを講じる。
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教職総合演習では、「大人とは何か」を引き続き講じている。先週までが、学生の行った大人の定義の検討。今週から、池田がこの問題をどのように考えてきたのか、そのプロセスの開陳である。
私はこの作業が大切だと考えている。ある人が(実践者が、研究者が)自分の考えをまとめてきたそのプロセスを若者に、学生に示すことである。
若者は、著書や論文や作品を通してその人の考えに触れることは出来る。それはそれで大事である。しかし、できれば、その作品がどのような思考のプロセスを経て出来ているのかを知らせることも大事ではないかと考えている。映画でも、メイキングムービーはとても面白い。
拡散思考であれこれ考えている姿。ちょこっと寄り道をしながら本筋に戻ってくる姿。そんな姿を提示することで、これから彼らが旅立つ思考の旅のイメージを膨らませる作業である。卒業論文を一年後に控えている学生たちへのプレゼントである。
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今週の授業は、これでおしまい。
今週末は、大学祭。インフルエンザの影響も今のところ無いので大丈夫であろう。
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